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ミステリの祭典

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viviさんの登録情報
平均点:6.50点 書評数:327件

プロフィール| 書評

No.327 6点 ルパン対ホームズ
モーリス・ルブラン
(2010/04/30 19:28登録)
とりあえず、できるだけホームズにも敬意を払おうとしたけど、
無理でした(^^;みたいな作品ですね(笑)

ウイルソン(ワトソン)の無能ぶりも、
もはやお約束ギャグのようでした。
きっと作者も楽しんで書いたと思います。


No.326 7点 怪盗紳士ルパン
モーリス・ルブラン
(2010/04/30 19:25登録)
子供のときにジュブナイルを読み、
中学生のときに原作訳を読みましたが、
やっぱり魅力的なキャラクターですね☆

TVなんかでは超人キャラに見えるけど、
その行動はただの勇敢ではなく、
知性に裏打ちされたものであると、この作品を読むとわかります。


No.325 5点 灰の迷宮
島田荘司
(2010/04/30 19:22登録)
ちょっと地味なイメージですね。
鹿児島である、そして「灰」ということに、
あまりにも重い意味を持たせようとしすぎている感じ。
吉敷のキャラにイマイチ生活感が無いので、
余計に「人ごと」に思えてしまう。

でも、登場人物の女性は本当に生き生きしています。
同じ紙の上の人間なのに、存在感が違いますね!


No.324 6点 僕の殺人
太田忠司
(2010/04/30 19:19登録)
主人公が、
被害者、加害者、証言者、トリック、探偵役、記述者
という6役を担う作品です。

かなり重いテーマを扱ったものだと思うのですが、
太田氏の描く少年像は背後に強さやしなやかさもあって、
それが悲惨な結果を予想しそうな読後感にも、
希望を願えるような余韻を残しています。

伏線なんかも丁寧なのは、太田氏らしいですね。


No.323 6点 世界の終わり、あるいは始まり
歌野晶午
(2010/04/30 19:14登録)
実験的要素に富んだ作品で、結局何?という感じではあるけど、
相変わらず引き込んでいく筆力には感服します。

重くてシビアな内容を含んでいて、
人間の姑息で卑怯な面にスポットを当てているのですが、
それをすべて飲み込んでいる作者の視線が、心地よいとも思えます。


No.322 6点 ハル
瀬名秀明
(2010/04/30 19:10登録)
純然たるミステリとは言えないかもしれませんが、
ロボットを題材にすることで人間の「心」について考えていく、
知の極みのような作品です。

単純に、ロボットが好きな人も楽しめます。
一見理系作品ですけど、扱ってるのは文学の領域「人間」です。
瀬名氏は、文系的マインドの持ち主だと思います。


No.321 7点 亜愛一郎の逃亡
泡坂妻夫
(2010/04/30 19:06登録)
この愛一郎のとぼけっぷりが、癖になりそうで、
最初は馴染めなかった泡坂流ユーモアも、
思わず待ちわびてしまうほどです(笑)
個人的には「歯痛の思い出」や「赤の讃歌」が好きですね。

シリーズが終わるのは寂しい感じもしますが、
三角の顔の老婦人の正体も分かったし、
キレイな幕引きだったのではないでしょうか。

ミステリは「おとぎの国のお話だよ」って言われてる感じで、
ミステリの夢の部分を思い出させてくれた感じがします(^^)


No.320 7点 亜愛一郎の転倒
泡坂妻夫
(2010/04/30 19:00登録)
キャラクターや文体に馴染んできたので、
1作目よりはさくさくと読めました。
愛一郎のひょうひょうとしながらも、
結構抜け目の無いところが、作品の中でも自然に生きてますよね。
「藁の猫」や「病人に刃物」が個人的には気に入っています。

伏線の妙もしっかり味わえるものが多く、
最後に「そこでこれが出てくるのか!」というのも何度もあって、
感心しながら読みました。


No.319 6点 亜愛一郎の狼狽
泡坂妻夫
(2010/04/30 18:54登録)
事件の様相が明らかになったとき、
それまでバラバラに見えていた手がかりが、
すっと1つにまとまって納得できるところがいいですね☆

キャラ的には、変わり者の直感的探偵ではありますが、
憎めない言動の端々にユーモアが煌いていて、楽しいキャラです♪

好きなのは「ホロボの神」とか「曲がった部屋」です。


No.318 6点 狩野俊介の肖像
太田忠司
(2010/04/30 18:49登録)
人間の醜い部分を見せ付けられるような、
そして俊介の苦しみや揺れ動く心が分かるような、
そんな重い短編集です。

個々の作品のそれぞれを評価すると言うより、
「降魔弓事件」の頃のサイドストーリー的な意味合いが大きいので、
キャラ面を中心とした作品集だと考えた方がよいでしょう。


No.317 7点 鉄道ミステリー傑作選 無人踏切
アンソロジー(国内編集者)
(2010/04/30 18:44登録)
古い作品も多いんですけど、
どれも一ひねりある感じで面白かったです。

ただ、古い作品は大らかな設定のものが多いので、
今の知識や基準で読むと、ツッコミどころはたくさんありますけど。
でも、無心で楽しめればOKかな。


No.316 5点 本格ミステリー館
評論・エッセイ
(2010/01/14 01:43登録)
全然噛み合っていない2人の討論が、
ある意味で面白かったかも(^^;
やはり、全く同じミステリー感を共有する作家はいないと思うし、
それぞれが、自分の信じる作品を書いていけばよい、
そんな風に思いました。

島田氏も、ちょっと気負いがあったのかな~・・・


No.315 7点 新本格謎夜会〜ミステリー・ナイト〜
事典・ガイド
(2010/01/14 01:39登録)
イベントの書籍化ですが、
当時の新本格ブームの盛り上がりを知らなかった私には、
とても楽しい本でした♪
トークショーとかも、面白かったし。

採点してみたら結構取れてたので、嬉しかった記憶があります☆


No.314 6点 地獄の奇術師
二階堂黎人
(2010/01/14 01:35登録)
皆さんのおっしゃるように、犯人は分かりやすいですね。
それはやっぱり、この作品が良くも悪くも、
「古き良き探偵小説」を踏襲していることが、
古典的作品を読んでる人には分かってしまうからかも。

私は、どうにもこの探偵・蘭子が好きになれず、
何のシンパシーも抱くことができません。
キャラ好きの私には、その点がこのシリーズへの敷居の高さです。

蘭子が、解決編でゴチャゴチャ宗教的な解釈をしていますが、
本当は「呪い」だった・・・というのが、メタ視点での読み方かも(笑)


No.313 6点 猫丸先輩の空論 超絶仮想事件簿
倉知淳
(2010/01/14 01:26登録)
かなり好きなのは「夜の猫丸」ですね。
次は胸が痛くなるけど「とむらい自動車」。
この2作はプロットが冴えてます。

トリック的には「な、なつのこ」。
タイトルは、苦しいところが笑えてGoodです(笑)


No.312 6点 出雲伝説7/8の殺人
島田荘司
(2010/01/14 01:21登録)
時刻表のアリバイものは苦手なのですが、
地の文を読んでいけば、状況は分かるので、
そんなに苦にはなりませんでしたし、
大体思ったとおりの解答だったので納得しました☆

犯人と吉敷の対決が結構見ものでしたね。
特に、最後のところはかなり好きです♪


No.311 6点 降魔弓事件
太田忠司
(2010/01/14 01:15登録)
提示される不可能犯罪の面白さからすれば、
種明かしが若干ノーマルすぎる気がする嫌いはあります。
しかし、論理立てた展開は好感が持てます。

人間関係がどろどろしているところはいつもどおりで、
こんな人間ばっかり見てたら、
俊介がひねくれた人間になりはしないかと、そっちも心配です(笑)


No.310 7点 街の灯
北村薫
(2009/12/16 02:31登録)
昭和初期の上流社会を舞台にした謎解きもの。
上流社会のお嬢様たちの日常を楽しめるというのも面白いし、
そういうかけ離れた舞台でも、
人間の考えることは同じなんだと思う興味深さもあります。

描かれるミステリはある意味単純なものですが、
表の探偵役を、す~っと真相に導いていく手腕を読み取るのが、
この作品のもう1つの楽しみだと思います♪


No.309 6点 鬼面村の殺人
折原一
(2009/12/16 02:26登録)
横溝正史のファンならニヤリとする設定や場面。
この中で行われるのが、巨大な建物の消失の謎解き。
パロディではありますが、
作者の意気込みも感じる作品になってます。
黒星警部、この頃はまだもう少しまともな気がしますし(笑)

最後のどんでん返しの展開も面白かったです☆


No.308 8点 青の炎
貴志祐介
(2009/11/27 03:04登録)
久しぶりにドキドキする作品を読みました。
青春期特有の主人公という点では、
若干偏った行動や思考になってると思いますが、
それがあってのこの作品。
青春小説としても、心を打たれました。

ラストシーン。結構好きです☆

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