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ミステリの祭典

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鉄道ミステリー傑作選 無人踏切
鮎川哲也編

作家 アンソロジー(国内編集者)
出版日1986年11月
平均点7.00点
書評数3人

No.3 6点 江守森江
(2010/05/20 01:25登録)
今では、トラベル・ミステリー以外で鉄道を舞台にしづらい時代になってしまった事に寂しさを感じる。
時刻表だけでなく車両や改札機の進化も科学捜査同様に本格ミステリでは扱い難い代物になっている。
そんな事は気にせず、今でも古い鉄道ミステリが好きだ!と再確認できる。
とか書いてみたが、デビュー当時から好きな学生アリスシリーズの短編が読めた事が一番嬉しかった記憶がある。
嬉しかった反面、ずば抜けた作品もなかった印象。
これも図書館で借りて再読したが、印象を覆すには至らなかった(再読を後悔する事もなかったので水準レベルだろう)
最近、古いアンソロジーで本格色の強い頃の西村京太郎短編に良く接する。

No.2 8点 測量ボ-イ
(2010/05/18 21:03登録)
発刊当時に読んだ、鮎哲氏のアンソロジ-ということも
あり、僕のお気に入りの短編集。過去何度となく再読し
ています。

 お勧め作品は、
・雷鳥九号殺人事件(西村京太郎)
トラベルミステリには違いないですが、氏の作品の一般的
イメ-ジで読むと、いい意味裏切られる力作。
本格色が強く、僕好みのトリックです。

・やけた線路の上の死体(有栖川有栖)
氏の実質的デビュ-作。江神シリ-ズ(学生アリス)ファ
ンには必読の作品。

・親友B駅から来た男(秦和之)
なかなかの出来栄えである論理ミステリ-。最後の皮肉な
結末も一捻り利いています。

総合評価では7点程度が妥当ですが、思い入れがある分、
プラス1点。

No.1 7点 vivi
(2010/04/30 18:44登録)
古い作品も多いんですけど、
どれも一ひねりある感じで面白かったです。

ただ、古い作品は大らかな設定のものが多いので、
今の知識や基準で読むと、ツッコミどころはたくさんありますけど。
でも、無心で楽しめればOKかな。

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