home

ミステリの祭典

login
狩野俊介の肖像
狩野俊介シリーズ

作家 太田忠司
出版日1996年12月
平均点6.67点
書評数3人

No.3 6点 E
(2010/09/04 15:47登録)
狩野俊介シリーズ短編集。
今回はまた学校で起こった事件やらを解き明かしていく。
何とも後味が・・・;という作品の印象ばかり。
狩野俊介君がグレてしまうんじゃないかと心配になりました。

No.2 6点 vivi
(2010/04/30 18:49登録)
人間の醜い部分を見せ付けられるような、
そして俊介の苦しみや揺れ動く心が分かるような、
そんな重い短編集です。

個々の作品のそれぞれを評価すると言うより、
「降魔弓事件」の頃のサイドストーリー的な意味合いが大きいので、
キャラ面を中心とした作品集だと考えた方がよいでしょう。

No.1 8点 シュウ
(2009/01/08 19:52登録)
狩野俊介シリーズ3冊目の短編集です。
主人公の俊介は元々コナン君のように能天気に「犯人はお前だ!」などと糾弾できる性格ではなく、犯人を追い詰めると同時に
自分まで追い詰めてしまうような繊細な少年なのですが、今回の話は主に学校が舞台なので今まで以上に俊介の苦悩が痛々しいです。
いつもなら俊介を悪意から守ってくれる野上さんやアキちゃんもいないですし事件が解決されても結局救いになってないような話も多いですし。
そんな中で最後の「秋雨」は話の面白さはもちろん今までの俊介の苦悩に一つの答えを出す意味でもかなりの秀作だと思いました。
ただあの怪談的な終わり方はどうかなと思いましたが。

3レコード表示中です 書評