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kanamoriさん
平均点: 5.89点 書評数: 2460件

プロフィール高評価と近い人書評おすすめ

No.780 7点 死の接吻- アイラ・レヴィン 2010/07/18 16:54
「アメリカの悲劇」をテーマをしたこういったサスペンスは当時としてもそれほど斬新さを感じなかったと思いますが、三部構成でそれぞれ視点を変えて、物語の様相を一変させるスタイルが目新しかった。
もはや、新本格以降の読者が読んで、感心するようなプロットではないと思いますが。

No.779 8点 黄色い部屋の謎- ガストン・ルルー 2010/07/18 16:40
現在読むとどうか、という思いもありますが、書かれた時代を考慮すると、この密室事件の謎とトリックは非常によく出来ていると思います。人間消失のトリックと意外な犯人は中学生が読んでもミエミエでしたが。
物語は終決していないのですが、続編の「黒衣婦人の香り」をどれだけの人が読んでいるだろうか。

No.778 8点 さらば愛しき女よ- レイモンド・チャンドラー 2010/07/18 16:29
「東西ミステリーベスト100」海外部門の13位は、再び私立探偵フィリップ・マーロウの登場。
前科者・大鹿マロイのある女性への愚直の愛というテーマは覚えていますが、印象に残る場面とかセリフはあまり覚えていない。
ただ、哀切すぎるラストシーンは印象的だった。

No.777 7点 ジャッカルの日- フレデリック・フォーサイス 2010/07/17 21:29
「フォーサイス、見てきたような嘘を書き」という川柳まで出るほど、ドキュメンタリー風サスペンスで一世風靡した作者ですが、後年発表された近未来風IFポリティカル小説は社会性を持たせた分、風化も早かったようです。
本書は、現代史を題材にしたサスペンスのためか、今読んでも古さはそう感じません。しかし、ベスト12位というのは現在ではありえないでしょうね。

No.776 6点 女王陛下のユリシーズ号- アリステア・マクリーン 2010/07/17 21:13
この作品が「東西ミステリーベスト100」の第11位に入ったのは意外です。
マクリーンの作品は、冒険小説ながら最後にドンデン返しを持ってくるものが多いのですが、本書は真っ当な海洋冒険小説で、たしかに海の男たちの戦いは感涙ものではあるものの、船内状況描写がいまいち頭に入ってこず、物語に惹きこまれなかった記憶があります。
それより、このサイトにマクリーンが10作品登録されていながら、これが最初のコメントとはさびしい。

No.775 8点 シャーロック・ホームズの冒険- アーサー・コナン・ドイル 2010/07/17 20:56
海外ミステリベスト10からこの作品集を外すことは難しいでしょう。
たしかに、ミステリとして客観的にみると不満な点がいくらかあるでしょうが、その後のミステリ界に与えた影響は計り知れないものがあると思います。

No.774 8点 僧正殺人事件- S・S・ヴァン・ダイン 2010/07/17 20:43
「東西ミステリーベスト100」海外部門の9位がヴァン・ダインのこっちの作品というのはちょっと意外です。日本では「グリーン家」の方が人気があると思っていたので。
たしかに、最終盤の、フィロ・ヴァンスを挟んで二人の教授の心理的闘争シーンは緊迫感がありましたが。
本格というよりサスペンス小説として今でも一級品だと思います。

No.773 7点 深夜プラス1- ギャビン・ライアル 2010/07/17 20:32
「東西ミステリーベスト100」海外部門の第6位は、続けて冒険小説。
タイムリミット型の車による欧州横断冒険もので、単純なプロットながら、主役級の男たちの造形がよかった。車や銃に関心があればもっと楽しめたと思いますが。

No.772 8点 鷲は舞い降りた- ジャック・ヒギンズ 2010/07/17 20:14
「東西ミステリーベスト100」海外部門の第5位は、戦争冒険小説の傑作で、ヒトラー精鋭部隊によるチャーチル誘拐作戦。
敵役で描かれることの多かったドイツ軍人が主人公というのが異色。
冒険小説協会の組織票だけでなく、80年代は冒険小説の時代と言われたから、この順位は納得いきますが、冒険小説人気が下火の現在だと50位以内も難しいのでは。後に出た続編の評判は散々だったですしね。

No.771 10点 そして誰もいなくなった- アガサ・クリスティー 2010/07/17 19:10
クリステイの異色作にして最高傑作。
余分なものをそぎ落とし、サスペンスとサプライズに徹した作風は、女史の作品の中では異色ながら、本書以上に印象に残ったミステリは今のところ読んでいない。

No.770 9点 長いお別れ- レイモンド・チャンドラー 2010/07/17 19:01
チャンドラーをロジック面や理屈で評価するのはナンセンスだと思っています。
実際、本書はハードボイルド文体で書いた男の友情物語というだけで、ミステリとしての本筋はあまり覚えていない。マーロウの粋なセリフの数々と、華麗な言い回しの文章に酔えればそれでいいのではないかと思います。

No.769 8点 幻の女- ウィリアム・アイリッシュ 2010/07/17 18:48
アイリッシュ=ウールリッチのミステリをロジック面や理屈で評価するのはナンセンスだと思っています。
本書も納得がいかない点がいくつかありますが、都会のけだるい雰囲気とサスペンス溢れる物語を、独特で華麗な文章で読めるだけで充分満足です。

No.768 8点 Yの悲劇- エラリイ・クイーン 2010/07/17 18:31
「東西ミステリーベスト100」を眺めていて気がついた。ほとんどの作品を、自分自身このサイトに上げていない。
ということで、まずは海外部門第1位の本書から。
よく「グリーン家」と比較されますが、サスペンスの強烈さと暗欝な雰囲気は、本書のほうが劣る印象。犯人の手掛かりに関する伏線の数々が一番の読みどころだと思いますが、後期のダイイングメッセージものと同様に手掛かりのキモの部分が日本人にはピンとこないのが難点か。

No.767 8点 東西ミステリーベスト100(旧版)- 事典・ガイド 2010/07/17 17:24
なつかしいガイド本が挙がっていて嬉しい気分。
こういったベスト本アンケートは、直近の話題作とか単なる路傍的作品が幅を利かすことが多いが、このアンケートは推理作家協会員など1300人以上の大型投票の集計ということで、ある程度客観性があると思います。
読んだ本に順次チェックを入れていくのが楽しかったなあ。

No.766 3点 ロング・ドッグ・バイ- 霞流一 2010/07/17 16:55
ミステリーYA!のジュヴナイル。
「俺」を主人公にしたハードボイルドで、不可能犯罪もでてきますが、主人公をはじめ登場するのが全て犬だというバカミス。
最後の仕掛けはスッキリしなかった。

No.765 4点 夕陽はかえる- 霞流一 2010/07/17 16:48
著者にすれば大作の部類にはいる長さですが、本格ミステリよりも、B級アクション小説を志向していて、好みに合いませんでした。
やはり、べたでも奇抜な不可能トリックがないと物足りない。

No.764 4点 プラットホームに吠える- 霞流一 2010/07/17 16:41
「首断ち六地蔵」にも出てきた鍼灸師キラリが探偵役。
新しい鉄道ミステリというような紹介がされていますが、あまりそういう感じは受けなかった。
過激なギャグは従来作と比べて抑えめなのはいいんですが、本格度も抑えめのような気がする。

No.763 5点 サル知恵の輪- 霞流一 2010/07/17 16:31
私立探偵・紅門福助シリーズ。
動物見立てへのこだわりとか寒いギャグで装飾されていても、骨格は真っ当な本格ミステリが著者の一貫した作風。だから、最後の仕掛けは”らしくない”といえます。

No.762 5点 羊の秘- 霞流一 2010/07/17 16:22
動物見立て殺人と不可能トリックに、伏線を寒いギャグでまぶせながら論理的解決で締めるという典型的な著者のバカ本格ミステリです。しかし、法月綸太郎の異常なテンションの推薦文がかえって萎える。たしかにカーと大阪圭吉のテイストはあるが、霞流一のごく普通の出来の作品だと思うんだが。

No.761 6点 ウサギの乱- 霞流一 2010/07/17 15:58
俳優で国会議員の名探偵・駄柄善吾シリーズの第2弾。
帯に「誰も思いつかなかった不可能密室」のような事が書いてあるとおり、結構不可能性の高い密室殺人が中心の謎。
前例の有無についてはよく分かりませんが、某大家の某名作短編を思い出しました(トリックの原理は異なりますが)。

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