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[ 社会派 ]
真相
横山秀夫 出版月: 2003年05月 平均: 6.80点 書評数: 10件

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双葉社
2003年05月

双葉社
2006年10月

No.10 6点 take5 2020/08/24 15:46
筆者の作品は総じて高得点に思うのですが、
他の方が書かれているように、
この短編集は少し深みに足りないという感じがします。
うまい反転や落ちていく人間がよく書けていますが、
トップ5には入らないのではないでしょうか。

No.9 5点 斎藤警部 2016/06/09 12:19
暗くて重い割に底の浅い作品が並ぶ。読ませてはくれる、それも高速で。 通しの標題としてはともかく、この表題作単体に何故「真相」 と名付けるのか? もっと深みも重みも備えた会心の一作が生まれた時のために取っておくべきではなかったか? BoAちゃんの中ヒットシングル「永遠」は有機的32ビートに水際立ったメロディが寄り添う美しいミディアム・バラードだが、いかんせんその象徴性高い「永遠」なるタイトルには歌詞からして合ってないんじゃないかって感覚がどうしても残り、その題名により相応しいスローバラードか何かが出来上がった時のために「永遠」の名は取っておけばよいものを。。とリリース当時強く惜しんだものです。横山さんの「真相」にも同じことを感じます。それにしてもBoAちゃん顔が老けたなあ、このまえTVで見てびっくりしたよ。
過去の犯罪、過去の交友関係と現在の選挙戦がいらつきたっぷりに絡み合う「18番ホール」はまるで都会的キレを失った佐野洋のよう。洋チャンに無い社会派の洞察は味だけど、踏み込みが浅いんだよなあ。他に医学アルバイトの話も、地獄空手部の話も、どれもこれも失業を通奏低音に置いた重苦しいストーリーでありながら、どうしてこう、浅い。。 まあ決して詰まらないモンじゃないけどさ、本気ではのめり込めなかった。

だけど、最後の「他人の家」、これはいいねえ。これぞ社会派反転劇ですよ。うっすら連城ミキティ思い出しちゃったよ。心理要素の強い嵐の逆襲暴力シーンも言葉少なに鮮烈、納得。もう眼も鼻もないって。。 ネタバレ風なことを言うと、限られた時間を活かして、しっかり新しい命が宿せますように。。。。

No.8 6点 まさむね 2014/02/16 19:54
 人間の弱さや哀しさを突いた作品が揃った短編集。まぁ,氏の作品はたいていはそうなのですが,この作品は特に弱さや哀しさが強く出ている気がします。
 捻りも加え,相変わらずの安定感なのですが,個人的には以下のとおり「哀しい」という感情が強く残りすぎまして,もっと精神的に元気な時に読めばよかったなぁ…という印象。
①「真相」:哀しく,深い作品。
②「18番ホール」:主人公の落ちていく様が哀しい。とある登場人物の顛末はさらに哀しい。内容としては,個人的にこの短編集中ベスト。
③「不眠」:ひたすらに哀しい。泣けてくる。
④「花輪の海」:主人公たちの悲哀よりも,先輩達に無性に腹が立つ。どこからどう見ても犯罪ですわな。何故許しておいたのか。ラストは結構好き。
⑤「他人の家」:これも哀しい話だが,多少は救われるか。

No.7 6点 simo10 2013/06/20 22:44
著者には珍しく警察を舞台としない短編集です。以下の五話で構成されます。

①「真相」:跡継ぎと明言してもダメ、しなくてもダメ。じゃあどうすりゃええねん。著者の作品はほとんどが最後に「真相」が明かされるものなので、なぜこの作品に限ってこのタイトルなのか、いまいちピンとこない。
②「18番ホール」:暗い展開で話が進みますが、著者のことだから「逆転の夏」のように最後は綺麗に終わらせるかと思っていましたが…この先の展開を考えるのも恐ろしい程のブラックなラストでした。何か真相が明らかになるでもなく、色々と意外な作品です。
③「不眠」:家族持ちでリストラされる人の辛さが痛い程伝わってきます。この作品もタイトルと内容がいまいちしっくりこない。
④「花輪の海」:今でこそスポーツ現場の体罰の実態が大きく取り沙汰されていますが、空手もやっぱそうなんですかね。しかしこれは酷い。
⑤「他人の家」:刑期を終えた人の苦労を描いた話。②と似た展開を見せるが…

どの作品も暗い話で、各主人公は最後まで辛い立場に立たされますが、ラストに描かれるの意志の示し様によって大きく印象を変えています。その中で異色の意志(?)を示した②がインパクト強し。

No.6 9点 itokin 2011/03/26 11:29
ずいぶん前に読んだんだが、いまだにどれも心に残ってる。氏の短編はどれも好きだがべストに近い。

No.5 7点 HORNET 2011/01/16 12:54
 警察小説ではない,著者の短編集。息子を殺された男が,事件の真相を知る中で,息子の別の一面,娘の本音を知っていく表題作,過去の事件を隠蔽するために選挙に立候補した男の選挙戦を描く「18番ホール」など,それぞれに秀逸な作品。著者の筆力を改めて感じさせられる一冊でした。

No.4 8点 E-BANKER 2010/08/20 23:53
警察署を舞台としていない短編集。
相変わらず安定感たっぷり。どの収録作も高レベル&深い余韻を残すこと間違いなしです。
①「真相」=若くして殺された最愛の息子。しかし、信頼していた息子には秘密が・・・。ラストはなかなか深い。
②「18番ホール」=個人的には本作ベスト。1人の小役人が徐々に狂気に支配されていく様子が鬼気迫ります。
③「不眠」=リストラ社員の悲哀が身に染みます。男が職を失くすってたいへんなことなんですね・・・
④「花輪の海」=こちらも悲しい中年男性(複数)の話。身に染みます(パート2)。
⑤「他人の家」=ラストが結構ブラック。予想はつきますけど・・・
とにかくうまい。ハズレのない横山短編を堪能できます。

No.3 6点 白い風 2009/04/15 18:31
題名の「真相」は意外性もあって面白かったかな。
どの作品も事件の裏に新たな真相が…と云うテーマがあってその点は面白かった。
でもリストラ・友達の死を喜んでしまった負い目・前科者などどの作品も暗かったね。

No.2 6点 おしょわ 2008/10/12 17:24
警察モノでない短編集。
一気に読ませることのうまい著者の作品としては、少しもたつく感があった。
導入部が唐突な感じで、短編集なのに入り込むのにちょっとかかる作品が多いからかなぁ?

No.1 9点 ひこうき雲 2007/05/26 23:54
事件の隠された真相にせまる人間ドラマが描かれた5つの短編。
どれも面白く、一気に読んでしまった。
ただ、事件の真相というには、やっぱり重いです。。。


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