海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ 本格/新本格 ]
追想五断章
米澤穂信 出版月: 2009年08月 平均: 6.32点 書評数: 22件

書評を見る採点するジャンル投票


集英社
2009年08月

集英社
2012年04月

No.2 5点 江守森江 2009/11/07 19:01
大人になりきれない主人公が居候先の古本屋でヒロインから依頼された5つの遺された断章(小説)を探す話。
その断章が過去の事件を暗示させるリドル・ストーリーで、ヒロインに遺された「結末の一行」と併せ挿入される。
リドル・ストーリーに「結末の一行」が遺されている事に違和感を感じ、早い段階で作者の狙いが察せてしまった。
更に、プロローグと合わせ過去の事件の真相にも到達した。
リドルと仕掛けミステリの融合を試みているが、このやり方だと狙いが透けるジレンマが生じる。
作者らしい主人公を突き放した筆致はリドルに合っているだけに残念。
※余談
出版後のインタビューで作者は、連載と順序を替えて加筆して仕掛けを施したと語っていた。
余計な事をしなければリドルとして良いデキだったと思うのだが・・・・・。

No.1 7点 だい様 2009/09/07 09:44
作中に出てくる五つの断章が米澤さんらしくブラックで面白い。
本筋との絡め方も巧くて楽しめました。
『儚い羊たちの祝宴』『秋期限定栗きんとん事件』同様今作も最後の一行にこだわってます。


キーワードから探す
米澤穂信
2024年04月
冬期限定ボンボンショコラ事件
平均:6.88 / 書評数:8
2023年07月
可燃物
平均:6.80 / 書評数:10
2022年11月
栞と噓の季節
平均:5.60 / 書評数:5
2021年06月
黒牢城
平均:7.26 / 書評数:19
2020年01月
巴里マカロンの謎
平均:6.75 / 書評数:8
2019年09月
Iの悲劇
平均:6.42 / 書評数:12
2018年12月
本と鍵の季節
平均:6.09 / 書評数:11
2016年11月
いまさら翼といわれても
平均:5.90 / 書評数:10
2015年12月
真実の10メートル手前
平均:6.00 / 書評数:17
2015年07月
王とサーカス
平均:6.59 / 書評数:17
2014年03月
満願
平均:6.61 / 書評数:31
2013年01月
リカーシブル
平均:5.40 / 書評数:5
2010年11月
折れた竜骨
平均:7.57 / 書評数:28
2010年06月
ふたりの距離の概算
平均:5.80 / 書評数:10
2009年08月
追想五断章
平均:6.32 / 書評数:22
2009年02月
秋期限定栗きんとん事件
平均:6.42 / 書評数:19
2008年11月
儚い羊たちの祝宴
平均:6.57 / 書評数:37
2007年10月
遠まわりする雛
平均:5.69 / 書評数:16
2007年08月
インシテミル
平均:6.21 / 書評数:52
2006年08月
ボトルネック
平均:4.22 / 書評数:23
2006年04月
夏期限定トロピカルパフェ事件
平均:5.76 / 書評数:21
2005年07月
犬はどこだ
平均:6.25 / 書評数:16
クドリャフカの順番
平均:6.36 / 書評数:22
2004年12月
春期限定いちごタルト事件
平均:5.29 / 書評数:21
2004年02月
さよなら妖精
平均:6.24 / 書評数:21
2002年07月
愚者のエンドロール
平均:6.00 / 書評数:26
2001年10月
氷菓
平均:5.13 / 書評数:30