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[ サスペンス ] ディーケンの戦い |
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ブライアン・フリーマントル | 出版月: 1984年04月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 1件 |
新潮社 1984年04月 |
No.1 | 5点 | Tetchy | 2009/04/19 20:01 |
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かつて勇名を馳せつつも相次ぐ敗訴で自信喪失中の弁護士ディーケンが武器商人らの取引に巻き込まれ、翻弄されるというお話。
とにかくなんとも救いのない話だ。 本来こういう設定ならば、ディーケンという男の復活をストーリーの軸にするのが定石だが、本作では違う。もうそれこそボロ雑巾のようにこき使われるだけなのだ。 しかも彼の行動原理となっているのは誘拐された妻を救うところにあるが、この妻の成行きも実に意外な方向に展開していく。 こういう小説はシニカルな面白さを求めれば楽しめるのだろうけど、私は爽快感を求めたが故に、悲壮感が最後残ってしまった。 特に最後にはフリーマントルならではといった仕掛けが明らかにされるが、ちょっと出来すぎのような気がして、それもまた十全に楽しめなかった一因となった。 |