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[ 冒険/スリラー/スパイ小説 ] 十二の秘密指令 |
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ブライアン・フリーマントル | 出版月: 1990年05月 | 平均: 7.00点 | 書評数: 1件 |
朝日新聞社 1990年05月 |
新潮社 1994年06月 |
No.1 | 7点 | Tetchy | 2009/04/16 22:12 |
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イギリスの対外情報機関「ザ・ファクトリー」に潜入した二重スパイの捕縛をテーマにした12の連作短編集。その内容は二重スパイの誤認、ロシアからの亡命者の話、潜入中の工作員の救出、ロシアへのスパイ派遣、首相のインサイダー取引疑惑事件、世界的経済壊滅事件、ロシア皇帝の末裔の話などヴァラエティに富んでいる。
財政のスペシャリスト、度胸満々のアラビア語を操るエージェント、暗号解読のスペシャリストなど、実に魅力的。こういった微に細に渡ったエージェントの諜報活動を読むのは、非常に胸を躍らさせ、これぞ読書の醍醐味というのを味わった。 ただサプライズのために用意されていたのだろうが、ラストのどんでん返しは余計な設定だった。 こういうところが職人作家のいらぬサービス精神なんだよなぁ。 |