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[ 本格/新本格 ]
陰摩羅鬼の瑕
百鬼夜行シリーズ
京極夏彦 出版月: 2003年08月 平均: 5.53点 書評数: 34件

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講談社
2003年08月

講談社
2006年09月

講談社
2006年09月

No.14 1点 rikipon 2007/06/21 22:50
塗仏で完全に壊れてしまった関口さんの再生物語です。

No.13 6点 vivi 2007/06/06 02:47
『絡新婦の理』と同じく冒頭で分かってしまう作品ではありますが、
こちらはその後の展開がちょっと物足りない感じです。
途中で「誰か言ってあげて」と思い、京極堂が動くのが待ち遠しかったですね。
ただ横溝正史が出てきたり、関口の作品が読めたりで、楽しめる部分もありました。

No.12 9点 2005/07/04 19:28
素敵でした。
犯人が誰かというのはもうネットで知っていたのですが、それでも面白く読めました。
薀蓄があまりにも長すぎるのではないかという気はしますが、それでも良い作品だと思います。

No.11 9点 通りすがり 2005/04/12 17:29
かなりいいと思った。
犯人はなんとなく冒頭らへんでわかってしまうものの
物語として純粋に楽しめた、なんか泣いた

No.10 4点 まんじゅしゃげ 2004/09/22 17:13
「姑獲鳥の夏」から順に妖怪シリーズを読んできたが、「陰摩羅鬼の瑕」が一番面白くなかった。
榎木津探偵が動かなさすぎだと思う。「誰も正式に依頼してこないじゃないか」という台詞も、作中で人を死なせてストーリーを進めるための言い訳にしか聞こえなかった。
京極夏彦氏の作品はとても好きなので、かなり期待して読んだのだが…。特に榎木津が好きなので、この作品はかなりがっかりだった。

No.9 6点 193 2004/04/10 11:44
5年振りで、ファンは肩透かし食らいました。
面白いことは面白い。
でもかなり鼻息荒く読んだので、その分の評価が下がる。

No.8 9点 小湊 2003/11/16 16:11
人間というのは、いかに狭い世界観と脆弱な常識の
中で生きているのか、と改めて思い知らされた作品。
ミステリ、パズル小説と捉えるにはあまりに重くて
悲しい作品だが、5年という月日が無駄でなかったと
僕は思います。とても面白かった。

No.7 5点 ごんべ 2003/11/13 22:04
このシリーズは一般的には「妖怪ミステリ」なるカテゴリを確立したように評価されているが、結局は民俗学の新解釈の薀蓄の羅列ではないか。
京極夏彦の民俗学に対する自分なりの解釈と精神世界論の披露の場なのである。
5年ぶりの京極堂シリーズということで世間の評判も高かったようであるが・・・。
まぁこんなアンチ的な意見はこのシリーズの登場した当初からあるでしょうけど。
このシリーズの根幹をなす「妖怪」とは、この物語の舞台設定上では存在していたであろう「不可解なものに対する恐れという人の心が産み出す存在」であるだけの狂言廻しという基本から何も進歩していない。
また全ての作品の登場人物がシリーズを通して絡み合ってくるという狭い世界観も頂けない。
歴史の新解釈、民俗学の新解釈という点での読み易さでは井沢元彦氏の方が勝っているのではないか。
なぜ京極夏彦氏はこうも回りくどく、小難しく文章を組みたてなければ気がすまないのであろうか。本筋とは一見関係なさそうに披露される仮説郡も結果的には関係が出てくるのであるが、それも「ああこういう伏線かぁ」と素直に関心はできない。
確かに今回のミステリ部分は冒頭でネタばれしているのであろうが、それよりも事件がなかなか起こらないスローな展開にじれったさのみを感じる。まぁそれもこの一連のシリーズの常なのかもしれないが・・・

意地だけで全749頁を読みきった。
でもその意地だけでの読破もかなわない小説もあるのだからこの作品には何らかの魅力があるのは認めざるを得ない。
最後に京極堂が伊庭元刑事の依頼に対しての報酬を「別のところで儲かったから要らない」というあたりがその魅力の現れなのかもしれない。と最後にちょっとフォローしてみる。

No.6 9点 風車 2003/09/29 18:54
 妖怪シリーズの中でも、かなりシンプルな作品で、しかし深い作品だと思う。
 オチに関してははっきりとは書いていないけれど多分殆どの人が序盤で分かってしまうので驚きは無いのだけれど、それは京極夏彦の、読者の感情を揺さぶる悲しいラストを引き立たせるための、精緻な企みであったように思う。ミステリ風ではあるのだけれど、ミステリではない。これは驚きを狙った作品ではないような気がする。
 あまりに悲しい結末に震えてしまった。
 後、関口が少し元気で嬉しい。

No.5 7点 BJ 2003/09/24 21:52
 冒頭で事件の8割が分かってしまうのがつらい。
 まあ、最初からネタが割れているのは承知の上で書いているんだろうけど、残り2割の解明でも驚きは得られなかった。
 元からトリックがどうとかいう種類の話ではないし、物語としてはかなり楽しめた。

No.4 5点 日影門 2003/08/27 22:04
 期待が大きすぎたせいか、「あのオチはないだろ!!」
 相変わらずの鼻面を引きずりまわされる快感(?)は健在なものの、ミステリとしても小説としても驚愕はなく、あるのは「姑獲鳥の夏」の残滓ばかり。個人的には「狂骨の夢」が本シリーズのベストと判断する人間ゆえの偏見なのか。

No.3 6点 しゃんてん 2003/08/17 20:19
 5年前から出版の予定だけは聞いていた作品。
 整然とした文章ながらもどろどろしているのは、他の作品と同じように思う。
 ところで、この小説の鍵となる部分。ラストで明かされる部分があるのだが、その部分については、大体予想がついていた。おそらく予想がつくような書き方をしているのではないか。なので、ラストでは、それほど驚かなかったのだが…パラダイム変化を余儀なくされたある登場人物の想い、それはどのようだったんだろうと考えさせられた。信じていた常識を根底から覆された人間。彼は果たして、どのように今後の人生を歩むのだろうか?

 ただ、面白くはあったのだが、私は京極堂シリーズの前作までや、『覘き小平次』の方が好きだ。それらに比べると、本作は衝撃が少ない。

No.2 8点 馨子 2003/08/17 01:06
やはり「塗仏」は「第一部・完」だったようで、この作品は「ウブメ」と対になっています。筋立てはごくシンプル。ミステリとしては、ラストに賛否両論ありそうなのもウブメと一緒だなぁと思った。
伯爵という人物がよく描けていて、だからこそ胸に迫る結末になっているので、無駄な部分はないと思います。
関口が活躍(?)しているのもよかった。ちょっとは元気になってそうだったし。
憑き物落としのカタルシスはイマイチだったかな〜。

No.1 5点 レン太 2003/08/14 10:05
うーん…評価が難しいなー…単純に読み物とすれば、決してつまらない作品では無かったのですが、矢張り「5年振りの京極堂」って事で、こっちが期待しすぎた感はありますね。
ただ、それを差し引いても内容がちょい薄だった様な。少なくとも、ここまで分厚くする必要性があったのかどうか、というのが正直な所。


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