[ 本格/新本格 ] 清里高原殺人別荘 |
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梶龍雄 | 出版月: 1988年11月 | 平均: 7.33点 | 書評数: 6件 |
![]() 立風書房 1988年11月 |
![]() 徳間書店 2023年02月 |
No.6 | 8点 | ボナンザ | 2023/03/18 23:36 |
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夢でも幻覚でもない。幻の名作の復刊である。
今となっては古く感じてしまうところもあるが、傑作であることに変わりはない。 |
No.5 | 6点 | レッドキング | 2019/02/14 22:09 |
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設定どんでん返しトリックは素晴らしい。不可能刺殺トリックがチトちゃちだが、こういう類のラストは大好きだ。 主人公、あの女と逃げ切ってほしい。 |
No.4 | 6点 | 雪 | 2018/05/28 07:05 |
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高評価かつ入手難度A級の本作、なぜか近隣の図書館に梶龍雄作品が軒並み揃っていてカモネギ状態。さあアタックだ!
・・・と読み始めたのはいいんですが、「自分はトリックだけではダメな人間なんだ」というのが判明しただけでした。「龍神池」はこんな事なかったんですが。 ちょっと人物設定や会話が不味過ぎるんですよね・・・著者と登場人物の世代がアレなのか、それとも自分が神経質過ぎるだけなのかは分かりませんが。 トリックはホント素晴らしいです。この世代の作家が時代を先取りする構成の作品を晩年に書くというのは特筆に価します。 でもそれだけではちょっと・・・ノベルス形式で出したのが良くないのかな・・・もっと枚数があれば何とかなったかもしれませんが。 トリックで1点プラスしましたが、本来なら5点作品ですかねえ。梶龍雄は自分には合わないのかもしれません。 あとあんなに死体がゴロゴロ転がってる殺人現場から、ヤバいタイミングで名乗っての通話2回はどうなんでしょうかね。親父に掛けた方は黒電話の時代でも場所まで知られちゃってると思うんですけど。しかもBMWに乗ってっちゃってるし。 ランデブーとは行かないような気がするんですが。男はともかく女の方はそんな事どうでもいいのかもしれないですけど。 |
No.3 | 8点 | 蟷螂の斧 | 2015/07/08 14:05 |
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777冊目。7.7には1日遅れの書評となりました。以前から読みたいと思っていたのですが、絶版で中々手に入らなかった。ようやく図書館で見つけ拝読。一部のファン?の評判通りの作品で楽しめました。著者の初期作品の雰囲気とは一味違って、エンタメに徹した作品といえますね。雪の山荘、連続殺人ものです。1988年の作品で、「十角館の殺人」(1987)の新本格ブームに刺激されたのかもしれません。著者の言葉として「作者としては、特上の意外な真相と結末を用意したつもりでいるが・・・」と自信をうかがわせています。発行元や題名のイメージがマイナーだったのか?、もっとメジャー扱いされてもいい作品ではないかと思います。 |
No.2 | 7点 | kanamori | 2011/01/12 17:53 |
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いわゆる"雪の山荘”もので、逃げ込んだ銀行強盗犯5人組が殺されていく本格ミステリ。
なかなかインパクトのある一発ネタトリックが炸裂しています。こちらを先に読んだので衝撃度は大きかった。 現在読めばそれほどとは思わないですが、昭和ミステリの生き残りのような作家が、新本格に先んじてコレを書いた事を評価して、プラス1点を献上。 |
No.1 | 9点 | こう | 2010/05/09 02:15 |
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この作品のメインプロットの後発作は既読でしたが20年以上前しかも晩年にこれを書くのが素晴らしいですしこれが文庫化されていないのがつくづく残念です。
人物像や会話などに不満な点はありますし旧制高校シリーズ程の伏線の美学の様なお話ではありませんが現代の読者ならこの作品の方が読み易く楽しめると思います。 既読作品でも今の所「リア王」や「龍神池」よりこちらの方が好みです。戯曲化や映像化できそうな内容で一読をお薦めする作品です。 正直「本格ミステリフラッシュバック」を見るまでは「透明な季節」以外全く作品名すら知りませんでしたがこの作者は素晴らしいです。 |
梶龍雄
- 1990年05月
- 殺人回廊
- 平均:5.50 / 書評数:2
- 1989年09月
- 殺しのメッセージ
- 平均:4.00 / 書評数:1
- 1989年07月
- 奥信濃鬼女伝説殺人事件
- 平均:5.00 / 書評数:2
- 1989年02月
- 葉山宝石館の惨劇
- 平均:6.50 / 書評数:2
- 1989年01月
- 浮気妻は名探偵
- 平均:4.00 / 書評数:2
- 1988年12月
- 殺人者は道化師
- 平均:5.00 / 書評数:2
- 1988年11月
- 清里高原殺人別荘
- 平均:7.33 / 書評数:6
- 1988年07月
- 鎌倉XYZの悲劇
- 平均:6.00 / 書評数:3
- 1988年06月
- 女名刺殺人事件
- 平均:5.00 / 書評数:1
- 1988年01月
- 真夏の夜の黄金殺人
- 平均:5.00 / 書評数:1
- 1987年11月
- 殺人リハーサル
- 平均:6.00 / 書評数:1
- 1987年09月
- 裏六甲異人館の惨劇
- 平均:5.50 / 書評数:2
- 1987年06月
- 男と女の探偵小説
- 平均:5.00 / 書評数:1
- 1987年05月
- 銀座連続殺人手帖
- 平均:5.50 / 書評数:2
- 1987年03月
- 野天風呂殺人事件
- 1986年12月
- 本郷菊坂狙撃殺人
- 平均:5.00 / 書評数:1
- 1986年09月
- 浅草殺人ラプソディ
- 平均:4.00 / 書評数:1
- 1986年08月
- 奥秩父狐火殺人事件
- 平均:5.00 / 書評数:1
- 1986年06月
- 女はベッドで推理する
- 平均:4.00 / 書評数:1
- 1986年04月
- 紅い蛾は死の予告
- 平均:5.00 / 書評数:2
- 1986年03月
- 赤い靴少女殺人事件
- 平均:5.00 / 書評数:1
- 1986年02月
- 女たちの復讐
- 平均:5.00 / 書評数:1
- 1985年11月
- 毛皮コートの死体-ストリッパー探偵物語
- 平均:4.50 / 書評数:2
- 1985年09月
- 青春迷路殺人事件
- 平均:5.33 / 書評数:3
- 我が青春に殺意あり
- 1985年03月
- 淡雪の木曾路殺人行
- 平均:5.00 / 書評数:1
- 1984年11月
- 浅間山麓殺人推理
- 平均:4.00 / 書評数:1
- 1984年10月
- 幻の蝶殺人事件
- 平均:5.00 / 書評数:2
- 1984年09月
- 奥鬼怒密室村の惨劇
- 平均:6.00 / 書評数:2
- 1984年01月
- 幻狼殺人事件
- 平均:5.67 / 書評数:3
- 殺人魔術
- 平均:5.00 / 書評数:1
- 金沢逢魔殺人事件
- 平均:6.75 / 書評数:4
- 1983年07月
- 若きウェルテルの怪死
- 平均:6.33 / 書評数:3
- 1983年01月
- 灰色の季節 ギョライ先生探偵ノート
- 平均:6.50 / 書評数:2
- 殺人者は長く眠る
- 平均:6.00 / 書評数:4
- 1982年10月
- リア王密室に死す
- 平均:6.75 / 書評数:8
- 1982年08月
- 連続殺人枯木灘
- 平均:5.00 / 書評数:1
- 1980年09月
- 殺人者にダイアルを
- 平均:4.50 / 書評数:2
- 1979年11月
- ぼくの好色天使たち
- 平均:5.80 / 書評数:5
- 1979年06月
- 龍神池の小さな死体
- 平均:7.08 / 書評数:12
- 1978年12月
- 天才は善人を殺す
- 平均:4.33 / 書評数:3
- 1978年11月
- 大臣の殺人
- 平均:5.75 / 書評数:4
- 1978年05月
- 海を見ないで陸を見よう
- 平均:7.00 / 書評数:6
- 1977年12月
- 影なき魔術師
- 平均:3.00 / 書評数:1
- 1977年09月
- 透明な季節
- 平均:5.29 / 書評数:7