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[ 本格/新本格 ] 毛皮コートの死体－ストリッパー探偵物語 ストリッパー探偵チエカ
梶龍雄	出版月: 1985年11月	平均: 4.50点	書評数: 2件

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中央公論新社 1985年11月

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No.2	4点	nukkam	2021/05/28 06:56
(ネタバレなしです)　ストリッパーながら探偵の素質をもつチエカを主人公にした1985年出版の第1短編集で、1982年から1985年にかけて発表された6作品を収めています(このシリーズは長編1冊と短編集2冊が書かれています)。本書あたりから通俗趣味の作品が増えていくのは出版社の要請なのか作者のねらいなのかはわかりません。本書のあとがきで「やはり本格の知的興奮は欲しい」と本格派推理小説へのこだわりを見せているのは評価したいところですが、個人的にはベッドシーン豊富な通俗的雰囲気は好みではありませんでした。「熱海に来た女」での「おもしろい証拠」なんかはいかにもストリッパー探偵ならではの着眼点ですけど。

No.1	5点	kanamori	2010/11/10 22:26
浅草のストリッパー・チエカが探偵役を務める連作短編集。 同じお色気探偵ものでいえば、都筑道夫の泡姫シルビアとだいたい同時期の作品ですが、こちらはＢ級感というか通俗風味が漂っています。 といっても、表題作や「アパッシュの女」はミステリ趣向としては一定水準以上の出来だと思います。ただ後半になるほど、哀切感のある人情物語になっていきますが。