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[ 社会派 ]
青春の証明
証明シリーズ
森村誠一 出版月: 1978年07月 平均: 6.00点 書評数: 2件

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KADOKAWA
1978年07月

講談社
1991年07月

角川春樹事務所
1998年02月

KADOKAWA
2004年08月

No.2 7点 斎藤警部 2026/01/30 01:40
「あら、ジョン・デンバーが来日するらしいわね」
「なに、ジョン・デンバーだって!?」

ウーン熱いぜ森誠。 語るぜ森誠。 澄ました顔してギラギラだぜ。
三家族、大戦を挟み二世代、それぞれの理由で青春を奪われた者たちの復讐劇によるカットバックは、早々に激しく絡み合い、予断の轍をキリキリと逸脱する。 キーワードは 「卑怯者」 。 ミステリの場では◯つの殺人と、◯つの××が発覚。 戦争、病、歌、バイク、車、山、川魚に山菜、老刑事、不良少年、築地の料亭。

××動機を巡るミスディレクションには振り回されたが、独特にも程がある結婚動機には驚いた。 流石の森村誠一だ。  
◯つの、全く意趣の異なるダイイングメッセージと、それぞれが果たすストーリー上の役割は興味深い。
ジョン・デンバーの◯や◯◯の件は、面白いけど、実際どうなんだかなと思いますが・・

「今は日本が、国の歴史はじまって以来の暗黒の時代にある。 こんな時代に死んではならない。 いつまでもトンネルはつづかない。 いつかは必ず抜けられる。 それまで生きのびるんだ」

中盤からふつふつと奔出し始め、終盤に至ってあからさまな暴走を仕掛ける偶然という名の運命(デスティニー)。 だが、意外な線から物証を繋いで真相暴露に至るシンプルなパス切りが気持ちよく、そんな筆の無茶をも許してしまわざるを得なかった。
一見意味不明風な最終章タイトルの意味が赤々と明かされる足早のくだりは熱かった。

それにしたって、最後の対話シーンで、まさかの大オチが暴露されるとは ・・・・ なんたるイリュージョン ・・ そのイリュージョンの浮力で頭が宙を舞ってしまうではないか。 結末の切なさに、別角度からトドメの一撃 ・・ のように見えて、その一方で熱い◯◯と、やはり切ない◯◯ ・・ やってくれるではないか。

“その後は、どんなに語りかけても、夫の返事は戻ってこなかった。”

No.1 5点 文生 2022/08/21 08:37
暴漢に襲われていた自分と恋人を救おうとした警官を見殺しにした贖罪として自ら警察官となって事件を追い続ける老刑事の話です。
証明三部作第2弾なのですが、著者の代表作でもある『人間の証明』や『野性の証明』と比べるとあまりにも地味。これだけ映画化されていないのもうなずけます。ただし、著者の脂が乗っていた時期に書かれた作品だけあって人間ドラマとしてはそれなりに読み応えあり。また、証明三部作といいながらもそれぞれ全く異なる作風であることから、続けて読むとギャップ的な面白さが味わえるかもしれません。


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森村誠一
2011年04月
鬼子母の末裔
平均:7.00 / 書評数:1
2009年03月
新・野性の証明
平均:2.00 / 書評数:1
2008年07月
青春の十字架
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2004年12月
正義の証明
2004年09月
人間の証明 21st Century
平均:4.00 / 書評数:1
2000年09月
エネミイ
平均:5.00 / 書評数:1
2000年01月
堕ちた山脈
平均:6.00 / 書評数:1
1999年10月
ガラスの密室
平均:6.00 / 書評数:1
1999年07月
ガラスの恋人
平均:7.00 / 書評数:1
1997年11月
刺客請負人
平均:6.00 / 書評数:1
1997年02月
完全犯罪のエチュード
平均:5.00 / 書評数:1
1994年10月
殺人のスポットライト
平均:4.00 / 書評数:1
1993年05月
殺人の花客
平均:5.00 / 書評数:1
1992年12月
夜行列車
平均:4.00 / 書評数:1
1992年01月
死都物語
平均:5.00 / 書評数:1
1989年10月
深海の迷路
平均:6.00 / 書評数:1
背徳の詩集
平均:4.00 / 書評数:1
1989年09月
終着駅
平均:7.00 / 書評数:1
1989年01月
星の陣
平均:9.00 / 書評数:1
1988年03月
死の軌跡
平均:6.00 / 書評数:1
1985年12月
新・新幹線殺人事件
平均:7.25 / 書評数:4
1985年11月
新・オリエント急行殺人事件
平均:5.00 / 書評数:1
1984年12月
螺旋状の垂訓
平均:5.50 / 書評数:2
1983年06月
悪魔の飽食
平均:5.00 / 書評数:1
1982年03月
凄愴圏
平均:4.00 / 書評数:1
1981年08月
捜査線上のアリア
平均:6.33 / 書評数:3
1980年07月
空洞星雲
平均:5.00 / 書評数:2
1980年04月
精神分析殺人事件
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1980年03月
太陽黒点
平均:3.00 / 書評数:1
1978年08月
終身不能囚 傑作短編集(五)
平均:7.00 / 書評数:1
1978年07月
青春の証明
平均:6.00 / 書評数:2
恐怖の骨格
平均:8.00 / 書評数:1
1978年06月
致死海流
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1978年03月
超高層ホテル殺人事件
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1978年01月
野性の証明
平均:6.75 / 書評数:4
1977年09月
凶水系
平均:7.00 / 書評数:1
1977年05月
日本アルプス殺人事件
平均:6.00 / 書評数:3
1977年03月
人間の証明
平均:5.50 / 書評数:12
1976年12月
魔少年
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1976年11月
むごく静かに殺せ
平均:7.00 / 書評数:1
1976年02月
幻の墓
平均:7.00 / 書評数:1
1976年01月
森村誠一自選傑作短篇集
砂の碑銘
平均:6.00 / 書評数:1
黒い墜落機(ファントム)
平均:5.00 / 書評数:1
1975年07月
異常の太陽
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1974年11月
殺意の重奏
平均:6.00 / 書評数:1
1974年08月
黒魔術の女
平均:4.00 / 書評数:1
1973年02月
真昼の誘拐
平均:6.00 / 書評数:1
1973年01月
虚構の空路
平均:7.00 / 書評数:1
1972年11月
腐蝕の構造
平均:7.50 / 書評数:2
1971年03月
密閉山脈
平均:7.25 / 書評数:8
1971年01月
東京空港殺人事件
平均:5.80 / 書評数:5
1970年08月
新幹線殺人事件
平均:5.80 / 書評数:10
1969年01月
高層の死角
平均:6.50 / 書評数:22
1968年01月
分水嶺
平均:7.00 / 書評数:2
1967年01月
不良社員群
平均:2.00 / 書評数:1