皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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[ 本格/新本格 ] 虚構の空路 |
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森村誠一 | 出版月: 1973年01月 | 平均: 7.00点 | 書評数: 1件 |
講談社 1973年01月 |
講談社 1974年07月 |
KADOKAWA 1976年06月 |
青樹社 1993年11月 |
勁文社 1996年06月 |
角川春樹事務所 1999年12月 |
KADOKAWA / 角川書店 2013年02月 |
No.1 | 7点 | 空 | 2010/02/12 21:30 |
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冒頭に示される轢き逃げ事件と二つの殺人。この二つ目の殺人で浮かんできた容疑者には、犯行当時パリへ向かう飛行機の中にいたアリバイがあったというのが、スケールの大きさを感じさせます。
原理的には列車ものでもよく使われるアリバイ・トリックを基本としていますが、国際便であるがゆえのパスポートや搭乗手続の問題がからんできて、列車を乗り換えたりするように簡単にいかないところが巧妙に考えられています。 その偽アリバイも図解入りでていねいに解明された後になって、二つの殺人に轢き逃げ事件がやっとからんできます。それで事件は決着を見るのですが、この展開と偶然の扱いは嫌う人もいるでしょうね。 |