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ミステリの祭典

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Tetchyさんの登録情報
平均点:6.73点 書評数:1631件

プロフィール| 書評

No.151 9点 散る花もあり
志水辰夫
(2008/01/08 17:59登録)
ビシビシと胸に残るフレーズ、そして愚直なまでの男と女を書かせたら、抜群に巧いなぁ、シミタツは。
平成の現代に忘れられようとしている信義とか仁義がここにある。
しかし散った花は思いの外、大きかった。通常ならばこのタイトルは反語表現として使われ、その前には「咲く花もあれば」となるだろう。しかし、ここではあえて逆にしてこう云いたい。
「散る花もあり。やがて咲く花もあり。」


No.150 6点 こっちは渤海
志水辰夫
(2008/01/07 18:31登録)
前作に続いて主人公の詐欺師ぶりがスケールアップ!
確かCIAとかKGBとか入り混じってのドタバタコンゲームが繰り広げられる、そんな内容だったように思う。


No.149 6点 あっちが上海
志水辰夫
(2008/01/06 18:04登録)
あのシミタツがこんなのも書くのか!?というのが率直な感想だった。
スラップスティックコメディで、しかも登場人物の名前にも一癖ある。
ハイスクール奇面組(古っ!知ってる人いるのか!?)のように、名前がどういう意味なのか考えるのも結構楽しかったりしました。
・・・表紙は怖いけどね。


No.148 5点 背いて故郷
志水辰夫
(2008/01/04 19:10登録)
確か日本推理作家協会賞受賞作だったように思うが、初期の中で一番印象に残っていないのがこれ。
とにかく終始陰鬱な感じで物語が流れていく印象だけが残っている。


No.147 6点 裂けて海峡
志水辰夫
(2008/01/03 18:18登録)
この作品からあのシミタツ節が出てきます。
最後の3行(だったよな?)、キザなんだけど、当時はメチャ惚れました!


No.146 10点 飢えて狼
志水辰夫
(2007/12/29 18:50登録)
デビュー作にしてこのクオリティ!!
特に択捉島への潜行場面は本当に手に汗握ってしまった。
あと、殺された相棒の父親と駅で別れるシーンが印象に残っている。


No.145 7点 帰りなん、いざ
志水辰夫
(2007/12/28 18:13登録)
ストーリーはもう忘れたが、読後感がさわやかだったのを覚えている。


No.144 9点 龍臥亭幻想
島田荘司
(2007/12/27 18:11登録)
またもややってくれた島田荘司!と快哉を思わず挙げたくなる奇想の数々だ!
森孝魔王の存在はもう論理的には解明できないだろうと思っていたが、またも豪腕でねじ伏せてくれました!
真相は頷けない部分もあり、また奇妙な偶然も気になるが、やはり島田は本格ミステリの巨人だなぁ!


No.143 7点 上高地の切り裂きジャック
島田荘司
(2007/12/22 18:06登録)
島田氏は本当にこの頃、冤罪事件にのめり込んでいたのだなぁ、というのが解る話。
しかし表題作は題名と内容がマッチしていないですね。
もう1つの「山手の幽霊」の方はかつての御手洗物の雰囲気があって好きな一編。


No.142 7点 ネジ式ザゼツキー
島田荘司
(2007/12/21 17:56登録)
『眩暈』を髣髴させる悪夢のような手記が今回も論理的に明かされる!
とはいえ、ちょっと無理を感じたかなぁ。
最後の殺人事件の解明は無理が重なったような感じを受けたし。ちょっと残念。


No.141 7点 光る鶴
島田荘司
(2007/12/20 18:13登録)
表題作はまんま『秋好事件』を吉敷物にアレンジしたストーリー。この結末は『秋好事件』に対する島田氏の願望だろう。
「吉敷竹史、十八歳の肖像」はミステリではないが、またも吉敷が好きになった。
最後の「電車最中」は、よくこんなモチーフを探し出したなぁとひたすら感心。最後、ちょこっと泣かせるしね。


No.140 5点 高山殺人行1/2の女
島田荘司
(2007/12/18 19:00登録)
気軽に読める分、深みにかけますな。
真相はすぐに判ったし。
道中で遭うオートバイ乗りが、かなり活躍するのだが、これも島田氏のロマンティック志向ゆえか。


No.139 2点 消える上海レディ
島田荘司
(2007/12/15 18:52登録)
上海レディの正体にかなり無茶を感じた。
2時間サスペンスドラマみたいな陳腐な内容だった。
もしかして上海旅行を経費で落とすために書いたのでは?なんて勘ぐるほど、駄作。


No.138 5点 消える「水晶特急」
島田荘司
(2007/12/14 17:56登録)
今回のトリックは途中で判ったので、最後にいたるまでがじれったかったです。
でもやはりサービス精神溢れる島田氏の筆は読者を飽きさせません。
あと哀しいかな、本作のストーリーは携帯電話が普及した今、成り立たないのよね。


No.137 7点 天国からの銃弾
島田荘司
(2007/12/13 18:37登録)
『眩暈』の変調のような「ドアX」始め、佳作ぞろいの中編集。
「首都高速の亡霊」はタランティーノ映画を見ているかのように1つの事件について色んな関係者の立場から叙述するユニークな物語。
「天国からの銃弾」は最後に明かされる家族の秘密の暗さ(ちょっと納得いかない部分もあるが)。
読んで損はないよ。


No.136 9点 夏、19歳の肖像
島田荘司
(2007/12/12 18:11登録)
ある男のひと夏の燃えるような恋の物語。
ストーリーはチープなんだけど、こういう感傷物に弱い私。
今の世の中では主人公はストーカー以外何者でもないんだけど。


No.135 2点 嘘でもいいから殺人事件
島田荘司
(2007/12/10 18:12登録)
単なるコレクターズアイテムだなぁ。
ギャグも寒かった・・・。


No.134 8点 天に昇った男
島田荘司
(2007/12/09 17:42登録)
意外に好きです、この作品。
恐らくノンフィクション『秋好事件』を書くための取材中に生まれた作品だろう。
最後のオチはいただけないが。


No.133 10点 踊る手なが猿
島田荘司
(2007/12/07 18:44登録)
文句無し!の短編集。
表題作は「踊る手なが猿」の正体に、島田の奇想の冴えを感じたし、「Y字路」の意外な結末もまたよし!
しかしなんと云っても「暗闇団子」がいい!!
ホント、こういうの書くと上手いよなぁ、島田は!


No.132 9点 毒を売る女
島田荘司
(2007/12/06 18:11登録)
島田氏のショートショートが読めるという貴重な短編集。
中身もヴァリエーションが結構あって無視するには勿体無い。
名作「糸ノコとジグザグ」はこの短編集収録です。

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