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ミステリの祭典

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上高地の切り裂きジャック
御手洗潔シリーズ

作家 島田荘司
出版日2003年03月
平均点5.77点
書評数13人

No.13 4点 ボナンザ
(2021/05/01 15:35登録)
表題作は内容・推理ともに今一つ。山手の幽霊は初期島田らしいバカミストリックだが、ややひねりがなさすぎるだろうか。

No.12 4点 あびびび
(2017/07/23 08:44登録)
「上高地~」は、死体が上高地になければ何もない、サスペンス2時間ドラマでも採用か否かという内容だと思う。切り裂きジャック…つて、本当に原題だったのか?も怪しい気がする。

No.11 4点 TON2
(2012/12/10 17:26登録)
講談社NOVELS
 「上高地の切り裂きジャック」は死体の移動に関するトリックですが、2000年当時のマイカー規制というのはこういうものでしたでしょうか。
 「山手の幽霊」は根岸線のトンネルに関するトリックですが、苦しいなと思いました。
 最近の御手洗ものを読む楽しみは、どのくらいトリックに無理があるかという点になりました。

No.10 6点 E-BANKER
(2012/06/01 23:13登録)
御手洗潔シリーズの中編2つで構成された作品集。
2003年発表。「奇想」をテーマにこの時期続けざまに出された作品の1つ。

①「上高地の切り裂きジャック」=女優は腹を切り裂かれ、内臓を抜き取られ、代わりに石を詰め込まれた惨殺死体で発見された。いったいなぜ、何のために? そして容疑者には鉄壁のアリバイが・・・。切り裂きジャックが日本に甦ったかのような猟奇殺人に名探偵・御手洗潔が挑む。

タイトルにはあるが、本文中では「切り裂きジャック」の文字は一切出てこない。というのも、作中に描かれる事件自体が本家に遠く及ばないほどスケールが小さいからだろうか?
臓器が抉り取られた理由というのも、実に下世話な理由だし、動機も推して図るべし・・・
御手洗は遠く北欧から、石岡からのメール&電話だけでアッという間に真相を見抜くのだが、こんな物証だけで真相を見抜くなんて、もはや「名探偵」なんていう域は超えて、「超人」としかいいようがない。
ちょっと不満の残る作品という感想。

②「山手の幽霊」=こちらの方が個人的には好み。
いかにも「御手洗もの」という味わいなのだが、事件の舞台が平成2年で、まだ御手洗が石岡とともに横浜・馬車道に住んでいるころの事件なのが理由か?
ストーリーは、2つの突拍子もない事件の相談が御手洗のもとに持ち込まれ、見た目は全く別々の出来事と思われた事件が、御手洗の頭脳により見事につながり、解決されていくというプロット。
これは、もう御手洗もの短編の定番中の定番。(個人的には「山高帽のイカロス」を思い出してしまった・・・)
真相ももう、「定番中の定番」、“偶然の連続”というやつ。
ということで、島田ファンなら安心して楽しめる作品という感じでしょうか。
(加えて、横浜という街についての歴史の勉強にもなる・・・)

No.9 5点 seiryuu
(2010/07/16 17:27登録)
「上高地の切り裂きジャック」は蛆やら臓器やらでキモかった。
「山手の幽霊」の方が面白かった。

No.8 5点 まさむね
(2010/05/01 22:55登録)
中編2本で構成。
いすれの事件も「謎の不可解レベル」は申し分なし。
(以下,ネタバレ含む。)
ただし,「上高地の~」については偶然性があまりに強すぎる感が(しかも何となく2時間ドラマっぽい),「山手の~」は強引すぎる感が(隠し通路って…),それぞれ否めないような気がします。

No.7 6点 touko
(2010/02/01 21:14登録)
表題作の方がきれいにまとまっているとは思いますが、強引な山手の幽霊の方が作者らしいスケールの大きなワクワク感と力づくな強引さがあって、個人的には面白かったです。

No.6 7点 E
(2009/12/19 22:09登録)
うぅ・・猟奇的殺人でしたね。
「山手の幽霊」は昔の御手洗シリーズを思い出す事件でした。
色んな不可解事件が起きて全て解決してしまうのは流石。
強引な感は否めませんが、こういう「不可解な謎」を考えるのは凄い・・・・・

No.5 7点 おしょわ
(2008/10/12 17:31登録)
御手洗の登場のさせ方が良いです。
いきなり「ハエ」ですからねぇ。

「山手~」の方が評価高い人が多いようですが、私は表題作のほうが良かったです。

No.4 7点 あい
(2008/10/03 14:32登録)
普通に面白かったと思う。長編はあたりはずれが大きいので、そういう意味では短編の方が安定してる

No.3 6点 マニア
(2007/12/30 18:16登録)
表題作「上高地の切り裂きジャック」は、遺体のグロさから単なる猟奇殺人にしか見えなかったが、それらを全て論理的に解き明かす術は流石。トリックは多少強引だけど、「山手の幽霊」は御手洗がまだ日本にいる頃の話で、懐かしさが良かった。

まぁ、両作とも相変わらず偶然に頼り気味な驚天動地ものだけど。

No.2 7点 Tetchy
(2007/12/22 18:06登録)
島田氏は本当にこの頃、冤罪事件にのめり込んでいたのだなぁ、というのが解る話。
しかし表題作は題名と内容がマッチしていないですね。
もう1つの「山手の幽霊」の方はかつての御手洗物の雰囲気があって好きな一編。

No.1 7点 KAM
(2005/08/03 03:16登録)
表題作はいまいちだったけど、その中の「山手の幽霊」は面白かった!! 弱いんだよなあ(ネタバレ→)隠し通路とか。探険大好きなお子だったからねえ、未だに「秘密の」とか「抜け穴」とかそういう言葉にわくわくしてしまう。

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