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ミステリの祭典

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散る花もあり

作家 志水辰夫
出版日1984年05月
平均点9.00点
書評数1人

No.1 9点 Tetchy
(2008/01/08 17:59登録)
ビシビシと胸に残るフレーズ、そして愚直なまでの男と女を書かせたら、抜群に巧いなぁ、シミタツは。
平成の現代に忘れられようとしている信義とか仁義がここにある。
しかし散った花は思いの外、大きかった。通常ならばこのタイトルは反語表現として使われ、その前には「咲く花もあれば」となるだろう。しかし、ここではあえて逆にしてこう云いたい。
「散る花もあり。やがて咲く花もあり。」

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