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ミステリの祭典

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光る鶴
吉敷竹史シリーズ

作家 島田荘司
出版日2006年09月
平均点5.00点
書評数5人

No.5 4点 ボナンザ
(2020/10/31 11:16登録)
もうこのシリーズは作者の社会派としての意見表明の場になってしまったんだと思わせる内容。

No.4 5点 spam-musubi
(2011/12/08 00:32登録)
表題作他2編。
いずれも強いドラマ性や本格としてのカタルシスがあるというより
「地味な佳作」といった印象。

No.3 3点 simo10
(2010/04/22 20:49登録)
吉敷シリーズの中編&短編モノです。

①「光る鶴」:またもや冤罪ものです。空白の時間の不在証明を行うべく、「光る鶴」の謎を吉敷刑事が追い掛けます。謎が解き明かされたときの描写がどことなくきれいでした。妙にリアルな設定だと思っていたら、「秋吉事件」を元にした作品だったんですね。
②「吉敷竹史、十八歳の肖像」:若かりし吉敷の運命が警察官へと定まっていく過程を描いたエピソード。「涙流れるままに」でも触れられていましたが、宮沢賢治氏の作品を読んでみたくなりました。
③「電車最中」:「灰の迷宮」で登場した鹿児島の刑事、留井十兵衛が事件を追います。偶然にもこの作品を読む数日前に、件の路面電車を実際に見て知ったばかりなので、不思議な感じを受けました。さすがに最中は知らなかったけど。吉敷刑事はちょい役で登場です。

まあ、特にこれと言って面白いところの見当たらない作品集でした。
通子とのその後についても描かれていないし。

No.2 6点 E-BANKER
(2009/09/12 23:29登録)
短編集。何かしみじみした作品。
表題作は、これまで何度もあった「冤罪事件&吉敷刑事」の組み合わせですが、このペアの相性の良さを感じさせます。
「吉敷竹史の肖像」はミステリーというか、青春小説という趣き。吉敷ファンにとっては、若き日の彼の姿を知ることができて良いのではないでしょうか。
「電車最中」はおまけみたいな短編。

No.1 7点 Tetchy
(2007/12/20 18:13登録)
表題作はまんま『秋好事件』を吉敷物にアレンジしたストーリー。この結末は『秋好事件』に対する島田氏の願望だろう。
「吉敷竹史、十八歳の肖像」はミステリではないが、またも吉敷が好きになった。
最後の「電車最中」は、よくこんなモチーフを探し出したなぁとひたすら感心。最後、ちょこっと泣かせるしね。

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