home

ミステリの祭典

login
八二一さんの登録情報
平均点:5.75点 書評数:411件

プロフィール| 書評

No.111 7点 聖エセルドレダ女学院の殺人
ジュリー・ベリー
(2020/07/27 19:31登録)
時代と舞台と事件の設定が魅力的で、各人の特技を活かした展開も良く、縦横に張られた伏線が素晴らしい。


No.110 8点 湖畔荘
ケイト・モートン
(2020/07/27 19:28登録)
とっつき難い構成と多視点描写なのにぐいぐい読ませる。プロットの面白さがずば抜けている。


No.109 7点 ルーフォック・オルメスの冒険
カミ
(2020/07/13 20:28登録)
戯曲形式のフランス式ホームズパロディ。しかしながら、時折考えさせられる部分もあり、現代においてもその魅力は腐らない。翻訳も秀逸。


No.108 6点 ラスト・ウィンター・マーダー
バリー・ライガ
(2020/07/13 20:23登録)
最悪のシリアルキラーを父親に持った少年が主人公の青春ミステリ三部作の完結篇。衝撃の結末も、読み終えてみればこれしかなかっただろうと納得する。


No.107 8点 その先は想像しろ
エルヴェ・コメール
(2020/07/13 20:19登録)
愛についてのエピソードを散りばめた、何とも独創的な犯罪小説。全くもって好みでの選択だけど、その世界観に脱帽。


No.106 6点 鍵の掛かった男
有栖川有栖
(2020/07/01 20:21登録)
舞台となる中之島の歴史、被害者の過去を追う足の捜査といった本格らしからぬ展開を、きっちり本格にしたのが鮮やか。


No.105 5点 クロコダイル路地
皆川博子
(2020/07/01 20:18登録)
歴史、ミステリ、幻想小説のハイブリッドで、緻密な犯罪計画を通して正義のいかがわしさに迫ったのが著者らしい。


No.104 5点 ビビビ・ビ・バップ
奥泉光
(2020/07/01 20:15登録)
SF、ミステリ、音楽、落語などを融合した作品。人工知能と人間の関係を問うテーマも光る。


No.103 6点 マプチェの女
カリル・フェレ
(2020/06/15 19:55登録)
フランスで最も過激で先鋭的なロマン・ノワール作家の本邦初紹介作品。現代アルゼンチンを舞台に、国家ぐるみの不正と非道に対する怒りが、強烈なインパクトをもって描かれている。


No.102 7点 アックスマンのジャズ
レイ・セレスティン
(2020/06/15 19:50登録)
人種差別が強く残るニューオリンズを舞台に、実際に起きた未解決事件をもとに書かれた作品。警察、マフィアの元刑事、探偵志望の女性が事件を追っていくのだが、それぞれ事件に迫る過程はばらばらで、そこからニューオリンズの歴史が絡んだ真相に収束する様は見事。


No.101 8点 ザ・カルテル
ドン・ウィンズロウ
(2020/06/15 19:45登録)
ケラーとバレーらの対決、壮絶な麻薬戦争、そこから浮かび上がる人間模様、どの視点からとらえても圧巻の一作。


No.100 6点 ジョイランド
スティーヴン・キング
(2020/06/02 20:07登録)
過ぎ去った時間への惜別の思いが、さびれた遊園地というモチーフによって倍加していく。犯人捜しのミステリとしても程よい緊張感があって、好ましい。


No.99 5点 悪徳小説家
ザーシャ・アランゴ
(2020/06/02 20:03登録)
完全な悪人ではなく、かと言って善人では全くない主人公が魅力的。徐々に追い詰められていく通常の倒叙とは異なり、結末はハードボイルドのよう。


No.98 6点 熊と踊れ
アンデシュ・ルースルンド&ステファン・トゥンベリ
(2020/06/02 20:01登録)
スリリングな銀行強盗を下地に父子、兄弟関係を見事に描いている。特に忌まわしくもその影を消し去ることのできない父親の存在が作品全体にいい味を出している。


No.97 7点 東の果て、夜へ
ビル・ビバリー
(2020/05/19 19:25登録)
犯罪小説であり成長小説でもある作品で、セオリーを崩していく計算尽くの部分が見え隠れするところも含め、端正な美しさに魅了された。


No.96 6点 渇きと偽り
ジェイン・ハーパー
(2020/05/19 19:22登録)
多様なズームによる事物の描写が固有の風土と密接に結びつき、そこに人々の心理が浮かびあがり、過去に起きた事件が多面性を帯びていく過程にくらくらとさせられた。


No.95 6点 わたしの本当の子どもたち
ジョー・ウォルトン
(2020/05/19 19:18登録)
ひとつの決断から女性の人生が分岐する物語。歴史が徐々に異なっていくさまはゾクゾク物。


No.94 4点 サイレント・スクリーム
アンジェラ・マーソンズ
(2020/05/08 18:37登録)
男性優位な警察組織だからこそ、より進化した女性警部の活躍を応援したくなる。


No.93 5点 許されざる者
レイフ・G・W・ペーション
(2020/05/08 18:33登録)
死の淵を垣間見た元捜査官の断固とした執念が静かに心に染みてくる北欧ミステリ。


No.92 6点 IQ
ジョー・イデ
(2020/05/08 18:32登録)
苦悩する若き探偵と小悪党のコンビ、いずれもその存在だけで物語を支える魅力に満ちている。

411中の書評を表示しています 301 - 320