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ミステリの祭典

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ジョイランド

作家 スティーヴン・キング
出版日2016年07月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 6点 八二一
(2020/06/02 20:07登録)
過ぎ去った時間への惜別の思いが、さびれた遊園地というモチーフによって倍加していく。犯人捜しのミステリとしても程よい緊張感があって、好ましい。

No.1 6点 HORNET
(2017/02/26 19:37登録)
 ミステリではある。ただ、それがメインではない。
 彼女と遠距離恋愛になった大学生が、遊園地でひと夏のバイトをすることに。その遊園地では、昔あるアトラクションで若い女の子が殺される事件があり、しかも犯人はつかまらずに迷宮入りになっていた。以来、そのアトラクションでは殺された女の子が「出る」といううわさが。事件の真相に興味をもったバイト学生は、次第に深入りしていく。
 と、説明をすればミステリ色が濃いイメージを持つが、物語は(特に前半は)、遠距離恋愛の彼女との恋の行方や、遊園地のスタッフと関係を築いていく話。後半には、筋ジストロフィーの少年とその母親との交流へと話の主軸は移っていくが、いずれにせよ、そうした青春小説的要素の方が強い。・・・・ただ、それが面白い。
 一応、昔の少女殺害事件の犯人を探るフーダニットはある。ただ、何をもって真相に至ったのか、読んだ後も私は理解していない・・・

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