| 八二一さんの登録情報 | |
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| 平均点:5.79点 | 書評数:459件 |
| No.459 | 6点 | 忌まわしい匣 牧野修 |
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(2026/06/27 17:35登録) 幸せな妊婦が突如現れた謎の男に忌まわしい話を聞かされるという設定や多彩なホラー趣向もさることながら、何よりもその戦略的な構成に脱帽。 |
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| No.458 | 7点 | ホッグ連続殺人 ウィリアム・L・デアンドリア |
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(2026/06/27 17:32登録) 連続して死者が出るたびに、HOGと称する殺人者から警察を嘲笑う手紙が届く。 盲点を突くギミック、巧妙なミスディレクション、謎作りや伏線、そして最後の一行まで謎解きになっているなど、ミステリとして凝りに凝っている。 |
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| No.457 | 9点 | 妖異金瓶梅 山田風太郎 |
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(2026/06/09 18:01登録) 第一話「赤い靴」で、その恐るべき犯行動機に戦慄し、第二話以降ではあまりにも大胆な犯人の設定に驚愕する。そして第三話では怒涛の展開に涙した。 |
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| No.456 | 6点 | コルト拳銃の謎 フランク・グルーバー |
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(2026/06/09 17:58登録) 一文無しで真冬のシカゴに来たフレッチャーとクラッグは、西部の侠盗遺愛の拳銃を巡る殺人に巻き込まれる。 複雑なプロットと意外な動機、西部史秘話がミックスされた作品。 |
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| No.455 | 6点 | ブラッド 倉阪鬼一郎 |
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(2026/05/24 20:13登録) とにかくやたらと人が死ぬ。普通なら事態を収拾させる立場の登場人物までもが、たやすく殺人者に変貌してしまう。 ストーリーなどあってもない同然だが、あらゆる駒がなぎ倒された後の空漠たる読後感は、他の小説ではなかなか味わえないものがある。自力で築き上げた世界を力任せに突き崩すようなカタストロフィが感じられる。 |
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| No.454 | 7点 | コスタ・コンコルディア 工作艦明石の孤独・外伝 林譲治 |
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(2026/05/24 20:07登録) ワープ事故のため、三千年の時間差を経て人類が同じ星に植民してしまったらというアイデアを、ミステリ的な発端から文明論へと巧みに広げながら語っていく。 「司政官」にさらに現代的な視点を組み入れたような読み味になっている。 |
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| No.453 | 6点 | 秋期限定栗きんとん事件 米澤穂信 |
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(2026/05/04 20:21登録) 事件の真相解明が、高校生たちの人間関係における一種の政治力学の解明ともなっているのが面白い。 |
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| No.452 | 7点 | ブラッド・ブラザー ジャック・カーリイ |
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(2026/05/04 20:19登録) 魅力的な謎に加え事件の犯人ではないかと疑惑を持たれる兄を持ちながら、事件を捜査する主人公の苦悩や恋などを巧みな文章で彩り惹きつけられる。 シリーズものの設定を最大限に活かして、驚きを演出している。 |
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| No.451 | 7点 | 夜よ鼠たちのために 連城三紀彦 |
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(2026/04/15 20:54登録) 6編とも短い作品でありながら、誘拐ものあり、私立探偵ものあり、復讐譚ありと趣向に富んでいる。そればかりか、いずれもラストの捻りが尋常ではない。 |
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| No.450 | 7点 | 妻は忘れない 矢樹純 |
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(2026/04/15 20:51登録) 夫婦や家庭など身近な世界を舞台に、不穏な話かと思ったら、ほっとする結果だったり、その逆だったりと意表を突かれる物語が並んでいる。 |
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| No.449 | 8点 | 本陣殺人事件 横溝正史 |
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(2026/03/26 19:48登録) 深夜の静けさを琴の音が破る時、離れで眠る新郎新婦が殺された。密室の二重殺人の謎に金田一耕助が挑む。 記念すべき第一作にして、日本家屋における密室トリックに先鞭をつけた記念碑的作品のため低い点数はつけられない。 |
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| No.448 | 6点 | ロートレック荘事件 筒井康隆 |
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(2026/03/26 19:45登録) 山荘での不可解な殺人というオーソドックスな筋立てだが、実は反則すれすれの大技が。 トリックの趣向も「世界変容」の変奏ともいえる。 |
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| No.447 | 4点 | 姑獲鳥の夏 京極夏彦 |
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(2026/03/06 19:53登録) あらゆる部分で作者の試金石といえる作品。 最後のオチの部分が、ある意味精神分析的で、かなり強引な力業といった感じ。 |
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| No.446 | 5点 | 踊るジョーカー 北山猛邦 |
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(2026/03/06 19:51登録) 作者お得意の物理トリックが遺憾なく仕込まれた連作集。 いずれも解決編で語られる情景が、メルヘンチックで微笑ましい。 |
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| No.445 | 7点 | 不安な産声 土屋隆夫 |
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(2026/02/14 15:46登録) 地位も名誉も捨てて不可解な犯罪に走った大学教授の告白と、警察の地道な捜査を交互に展開させる。動機もトリックも魅力的。 |
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| No.444 | 9点 | 白昼の死角 高木彬光 |
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(2026/02/14 15:42登録) 戦後の就職不況の頃に、高利貸しを営んだ学生社長の成功と破滅がテーマとなっている。 さすがに社会や風俗の古めかしさは否めないが、作中の詐欺のディテールは色褪せず今もなお面白い。 |
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| No.443 | 7点 | 汚れた手をそこで拭かない 芦沢央 |
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(2026/01/25 10:51登録) どの主人公も考え過ぎと余計なことをして墓穴を掘る。 登場人物がよりによって間違った方の選択をした泥沼にはまっていくさまが楽しめる。どんでん返しがしっかり仕掛けられたイヤミス短編集。 |
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| No.442 | 5点 | 鑑定 山田宗樹 |
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(2026/01/25 10:48登録) 感情制御デバイスが普及した近未来が舞台のサスペンス。 定番ネタだがジャンルSFではあまり見ない方向へ展開する。 |
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| No.441 | 6点 | 女は帯も謎もとく 小泉喜美子 |
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(2026/01/03 19:12登録) ミステリマニアという新橋芸者のまり勇姐さんが、難事件に挑むという趣向で、ユーモアミステリあり、ダイイングメッセージあり、リドルストーリーありのバラエティに富んだ短編集。 |
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| No.440 | 9点 | 黒いトランク 鮎川哲也 |
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(2026/01/03 19:09登録) 犯人の用意した何重にもわたる工作が、次々と可能性を打ち消していき、アリバイ崩しでは希薄になりがちなサスペンスを与えており、探偵対犯人の息詰まる対決が味わえる。 |
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