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ミステリの祭典

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八二一さんの登録情報
平均点:5.77点 書評数:445件

プロフィール| 書評

No.445 7点 不安な産声
土屋隆夫
(2026/02/14 15:46登録)
地位も名誉も捨てて不可解な犯罪に走った大学教授の告白と、警察の地道な捜査を交互に展開させる。動機もトリックも魅力的。


No.444 9点 白昼の死角
高木彬光
(2026/02/14 15:42登録)
戦後の就職不況の頃に、高利貸しを営んだ学生社長の成功と破滅がテーマとなっている。
さすがに社会や風俗の古めかしさは否めないが、作中の詐欺のディテールは色褪せず今もなお面白い。


No.443 7点 汚れた手をそこで拭かない
芦沢央
(2026/01/25 10:51登録)
どの主人公も考え過ぎと余計なことをして墓穴を掘る。
登場人物がよりによって間違った方の選択をした泥沼にはまっていくさまが楽しめる。どんでん返しがしっかり仕掛けられたイヤミス短編集。


No.442 5点 鑑定
山田宗樹
(2026/01/25 10:48登録)
感情制御デバイスが普及した近未来が舞台のサスペンス。
定番ネタだがジャンルSFではあまり見ない方向へ展開する。


No.441 6点 女は帯も謎もとく
小泉喜美子
(2026/01/03 19:12登録)
ミステリマニアという新橋芸者のまり勇姐さんが、難事件に挑むという趣向で、ユーモアミステリあり、ダイイングメッセージあり、リドルストーリーありのバラエティに富んだ短編集。


No.440 9点 黒いトランク
鮎川哲也
(2026/01/03 19:09登録)
犯人の用意した何重にもわたる工作が、次々と可能性を打ち消していき、アリバイ崩しでは希薄になりがちなサスペンスを与えており、探偵対犯人の息詰まる対決が味わえる。


No.439 5点 復讐は芸術的に
三日市零
(2025/12/22 18:36登録)
「復讐は合法的に」の続編。
悪質You Yuberや犬の虐待などに関わる四つの物語において、復讐手段の妙と短編としてのツイストが愉しめる。


No.438 6点 熾火
アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ
(2025/12/22 18:32登録)
幻想と怪奇、エロティシズムとサディズムといった要素で濃密な作品を構築する作者の代表的な短編集。
なかでも結晶体の妖しいエロティシズムと幾何学的美の世界が華麗に描かれている「ダイヤモンド」が唯美主義的幻想作家の名に恥じぬ出来映え。


No.437 5点 光る君と謎解きを 源氏物語転生譚
日部星花
(2025/11/30 13:34登録)
就活中の女子大生が「源氏物語」の登場人物である紫の君に転生し、光源氏と共に平安の都で起こる謎めいた事件を推理する。
源氏物語、転生もの、謎解きミステリという三つを掛け合わせた奇抜さが魅力。


No.436 6点 十二人目の陪審員
B・M・ギル
(2025/11/30 13:30登録)
妻殺しで告発されたテレビキャスターが、真犯人なのか無実なのかという興味と、裁判中に明らかにされていく被告や陪審員たちの家庭事情。最後には意外性も控えている。


No.435 6点 サイバーテロ 漂流少女
一田和樹
(2025/11/15 17:12登録)
サイバーセキュリティコンサルタントの君島を主人公とするシリーズ2作目。
インターネットを駆使してテロを企てる子供たちと君島の対決を描いたサスペンス。サイバー犯罪の未来を予見したような内容には非常に驚かされる。


No.434 5点 樹海戦線
J・C・ポロック
(2025/11/15 17:09登録)
元グリーベレーの戦士とKGB工作員との山岳や森林でのグループによるゲリラ戦を、実戦さながらのタッチでリアルに描いている。そのゲーム的展開が面白い。


No.433 6点 1947
長浦京
(2025/10/26 19:36登録)
紙一重である生死の狭間で芽生えた狂気と殺意。疑心暗鬼の犯人探しで人間の内面が抉られた正義が揺らめく。
血塗られた時代の匂いと不穏な闇に包まれた空気を完全凝縮。終わらぬ戦争の悲劇と虚しさを再現した恐るべき物語。


No.432 5点 きこえる
道尾秀介
(2025/10/26 19:26登録)
五つの謎で構成された短編集で、物語のどこかに二次元コードが記載されており、核心部分が音声で再生される。
核心であって、正解が聞こえるわけではない。あくまでも読者が推理する余白は残されている。


No.431 5点 奇妙な絵
ジェイソン・レクーラック
(2025/10/03 21:39登録)
少年の描き散らす絵の中に、次第に不気味なものが入り込んでくるという絵画ホラー。ストーリーが定番だが、絵そのものがふんだんに挿入され、不気味さと推理欲をそそる。展開も捻りが効いている。


No.430 4点 七つの欺瞞
ウィリアム・P・マッギヴァーン
(2025/10/03 21:35登録)
スペインを背景に米英独仏その他各国の流れ者が、生存あがきと闘いを繰り広げるこのドラマは、すでに出尽くした陳腐な風俗ものに終始している。


No.429 5点 深層地下4階
デヴィッド・コープ
(2025/09/17 19:50登録)
地下深くで眠っていた菌が蘇り、地価に蔓延して人を襲うバイオホラー。
歓喜に震えるような爆発場面が臨場感あふれる筆致で描かれていて、このディテールがいい。


No.428 5点 奪われた家/天国の扉
フリオ・コルタサル
(2025/09/17 19:47登録)
仲睦まじい兄妹の変哲もない緩慢な日常が、次第に非現実的なものに侵犯され、緊張をはらんでいく過程が巧みに語られる。
古典的幽霊屋敷ものの変種であると同時に、閉じられた空間の至福と恐怖を描いた近親相姦ホラー。


No.427 8点 災厄の紳士
D・M・ディヴァイン
(2025/08/29 21:03登録)
クライムサスペンスがフーダニットに転じるストーリーテリング。
その変遷を見るだけでも楽しいし、古典と現代をつなぐ素晴らしいミッシングリンク。推理は堅実だし読みやすい。


No.426 7点 GOTH リストカット事件
乙一
(2025/08/29 20:59登録)
主人公の少年が、リストカットの過去を持つ同級生の少女とともに数々の事件を経験してゆく。素直でありつつ歪んだ世界観に支配されており、実に刺激的。

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