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ミステリの祭典

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女囮捜査官 2 視姦
女囮捜査官シリーズ/改題『女囮捜査官 2 視覚』『おとり捜査官 2視覚』

作家 山田正紀
出版日1996年04月
平均点6.62点
書評数8人

No.8 5点 ボナンザ
(2023/04/29 19:33登録)
サスペンスタッチな二作目。深く考えずに読むべし。

No.7 4点 いいちこ
(2021/03/26 13:23登録)
犯行の態様が全体としてリアリティを欠き、捜査のプロセスも合理性を欠いている等、高く評価することはできない

No.6 5点 nukkam
(2015/11/08 08:49登録)
(ネタバレなしです) 1998年発表の北見志穂シリーズ第2作です。猟奇的なバラバラ殺人の犯人の異常ぶりが終盤にたっぷり描かれ、サイコサスペンス色濃厚なジャンルミックス型の警察小説としてよくできていると思います。ただ朝日文庫版の巻末解説で我孫子武丸が指摘しているように、ある種の不可能犯罪を扱い、巧妙なミスディレクションやトリックも用意してありながら謎の演出が弱いために本格派推理小説を期待すると物足りなさを覚えます。また時に矛盾を感じさせる犯人の行動が「異常な犯人だから」というのは説明として短絡的に過ぎるように思います。

No.5 8点 ロマン
(2015/10/25 12:02登録)
謎を解いていく過程で明らかになっていく様々な真相が、サイコキラー物の舞台に相応しい不健全さで、妙にリアルだ。ホワイダニット・ハウダニット・フーダニットの3要素が複雑に絡み合った巧緻な一品を堪能できた。

No.4 5点 メルカトル
(2013/04/04 22:27登録)
再読です。
期待していたほどではなかった。
冒頭からいきなりバラバラ死体が発見されるのは、前置きが嫌いな私としてはとてもいい傾向ではある。
その後も、なかなかサスペンスフルな展開を見せて、読者を引き付けることに関してはなにも文句はない。
主人公の志穂もそこそこ活躍し、サイコサスペンス的な雰囲気もあり悪くない、周りを固める刑事達もしっかりそれぞれの役割を果たしている。
がしかし、ただ一点気に食わないのは、序盤で明かされる事実と後半で語られる事実が食い違っているところである。
一体どちらが真実なのか、とても気になるし、もし復刻でもされたなら是非その点を改稿していただきたいものだ。
まあ平均点が高いのも分からないでもないが、私には死体をバラす必然性があまり感じられなかったので、敢えてこの点数に落ち着いた。

No.3 8点 蟷螂の斧
(2012/07/02 15:40登録)
息もつかせぬサイコ・サスペンスという感じで一気読みできました。もったいないと思うのは、秀逸なトリックが影に隠れてしまっている?又はあえて流してしまっている?・・・という感じがしてしまう点です。某人気作家の超有名作品と本質的には同様なトリックと思いますが、私的には本作品の方がうまい扱い方だと感じました。

No.2 9点 ギザじゅう
(2005/02/22 11:03登録)
五連作のうちではこれがベスト!不可能犯罪に取り組みつつも、バラバラ殺人に取り組んだパズラーには驚嘆させられた。意外な犯人という点でも文句なし。犯人の壊れ方や現代の病魔性という点でも、この辺りから加速がかかり、これ以降の作品も一気に読んでしまった。

No.1 9点 テツロー
(2002/04/08 01:42登録)
少々ネタばれします。
 「発掘の章」のラストの所が良いのです。全体のラスト近くまで来ていて、最後の詰めの予定で死体の捜索をしていたのが、予定外の死体を大量発掘し、恐慌をきたす捜査官達。それどころか、犯人として十中八九決まっていた人物までもが、ここで死体となって見つかるという、この期に及んでの大逆転、大転回、探偵側の(一時的)敗北。しかし、その中で切れずに残っていた細い一本の糸を辿り、さらにそこから起死回生の逆転の一撃を決める。
 このシーン読んでいる時、もうとにかく、ぞくぞくしどおしでした。とにかくすごいぜと感動しました。

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