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ミステリの祭典

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ヴェサリウスの秘密

作家 ジョルディ・ヨブレギャット
出版日2016年10月
平均点6.67点
書評数3人

No.3 6点 八二一
(2020/07/27 19:32登録)
主人公たちを見舞う危機のサスペンスが見事な歴史ミステリ。

No.2 7点 猫サーカス
(2020/03/26 19:12登録)
十九世紀末、万博開催を目前にしたバルセロナ。父の死の知らせで七年ぶりに帰郷した大学教授のダニエルは、新聞記者のフレーシャから殺された可能性があると知らされる。手記に残された暗号の謎解き、おどろおどろしい挿絵の並ぶ解剖書、サナトリウム、解剖学教室、カーチェイスならぬ馬車の追跡劇、地下でうごめく謎の住人、そして産業革命後の光と影を宿すバルセロナ。ミステリであり、怪奇小説であり、スチームパンクであり、でも何より冒険物語の醍醐味が味わえる。

No.1 7点 小原庄助
(2017/07/20 09:56登録)
引き算でシンプルにまとめた小説もあれば、足し算で豪華に仕上げた小説もある。
この作品は足し算の力で圧倒している。
19世紀末、万国博覧会開催を控えたバルセロナが舞台。
主人公はダニエル記者と医学生の3人。
それぞれに苦難と秘密を抱えて、それぞれの物語が重なり合って大きなうねりを生み出している。
16世紀の医師の著書に隠された驚くべき秘密、バルセロナの地下空間での冒険など、物語を彩る要素も豊富。
分厚いけれども一気に読ませる波乱と驚きに満ちた作品。

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