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ミステリの祭典

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マプチェの女

作家 カリル・フェレ
出版日2016年02月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 6点 八二一
(2020/06/15 19:55登録)
フランスで最も過激で先鋭的なロマン・ノワール作家の本邦初紹介作品。現代アルゼンチンを舞台に、国家ぐるみの不正と非道に対する怒りが、強烈なインパクトをもって描かれている。

No.1 7点 猫サーカス
(2017/11/03 18:22登録)
失踪人の行方を追う探偵が、意外な真相を暴き出す。私立探偵ものでは使い古された枠組み。そのようなおなじみの形式でありながら、鮮烈な個性を見せてくれている。アルゼンチンの歴史の闇と、近年の経済危機がもたらした貧困を背景に据えたずっしり重い物語。過剰な熱さをもって語る作者の冗舌が印象深い。その熱量ゆえに分厚さも相当なものだが、読む者の血をたぎらせる激しい一冊。

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