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ミステリの祭典

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ミステリ初心者さんの登録情報
平均点:6.16点 書評数:416件

プロフィール| 書評

No.36 9点 双頭の悪魔
有栖川有栖
(2012/06/20 11:36登録)
ネタバレあります


 孤島パズルに続いて、時間をかけて考えて、犯人を絞る作業をするに値する作品です。

 3つの事件がそれぞれに挑戦状がついており、それぞれ犯人を当てることができる。職人魂を感じます。
 個人的には、3つ目が一番好きです。

 この人の作品は、どんでん返しや意外な犯人はないが、完全なフェアで絶対に犯人を一人に断定できると認識してますが、この作品にはどんでん返しがあります。

 叙述ミステリがないと駄目、犯人は誰でもできたが意外だからこいつが犯人…という作品が多い気がしますが、それは少し本格から外れていると思います。その点この作品は本格のど真ん中をいっていると思います。

 悪い点を書くならば、マリアのキャラが自分には合わないこと。アリスも微妙でした。


No.35 8点 孤島パズル
有栖川有栖
(2012/06/20 11:29登録)
ネタバレあります



 かなり楽しめました。ただ、これを読んだときは、この人の作風を理解しておらず、何かしらの大掛かりなトリックでもあるんだろうと思ってしまい、あまり考えずに解決編を読みました。後悔しています。

 どんでん返しトリックの作品ではありません。意外な犯人もいません。しかし、時間をかけて考えて、考えてから解決編を読む、ミステリ本来の楽しみ方をするに値する作品です。 かならず犯人は一人に絞れる! 解決編前の挑戦状に、職人魂を感じました。

※その後、読んだ本数が増え、印象が変わったため加点しました。


No.34 5点 斜め屋敷の犯罪
島田荘司
(2012/06/20 11:20登録)
ネタバレあります。



 日本でも有数の密室と聞いたのですが、大掛かりな仕掛けが自分好みではありませんでした。

 天狗の鼻、氷がすべって… う~ん

 上田殺しのときの犯人の行動が謎。あんまり納得のいく説明がなかったように思います。ちょっと馬鹿にされた気分。


No.33 8点 人格転移の殺人
西澤保彦
(2012/06/20 11:10登録)
ネタバレあります


 この人の作品には、読みやすいものとそうでないものがあるようですが、この作品は最高に読みやすいです。クローズドサークルに連続殺人は永遠です。

 人格転移という設定が面白いのですが、あまり転移せずに終わってしまいます。ミステリにするには、人格転移にルールが必要ですが、それによってあまり転移せずに終わってしまいます。蛇足になるかもしれませんが、小説としても面白かったので、もっと人格転移してほしかったです。

 ちょっとミステリ部分ではないことですが、ラストでなぜ主人公は殺されなかったのか?は、かなり好きな部分です。もしかしたら、こっちの謎のほうを書きたくて、人格転移の設定にしたんではないか?と思ってしまう。

 森さんのあとがきがなぜかムカつきましたw


No.32 4点 メビウスの殺人
我孫子武丸
(2012/06/20 10:59登録)
ネタバレを含ます

 ちょっとイマイチ。0の殺人が大好きだっただけに、残念。

 題名でオチを予感して、少し読んでそれがあたってると分かりました。

 これ系の作品はわりと見るけど、あまり面白かったことがないですね…

 関係ないけど、岡島二人のある作品とか、題名だけでオチが予想できる作品はよしてほしい。ミステリになってない。


No.31 10点 アクロイド殺し
アガサ・クリスティー
(2012/06/20 10:50登録)
 ネタバレあります

 

 この本を購入したとき、問題作!とかのアオリが書かれた帯がありました。何にも問題じゃありませんでした。 フェアでした。

 後の高評価ミステリはこの作品の発想が元になっているものが多い気がします。さらに、この作品が一番完成度が高いですね。それだけでも10をつけたい。想像オチ、夢オチタイプのネタもこの作品が元だと思う。なんか、蒸気機関の発明みたい。

 そういえば、初めての叙述トリックはこの作品でした。世の中には頭のいい人間がいるものだなぁと感動しました。

 悪い点(気に入らないこと)を上げるなら、叙述トリックのばらし方。途中でバラしてしまっている感があり、それにあわせて犯人もバレます。そういう点では綾辻さんの例の作品のほうが上です。


No.30 8点 そして誰もいなくなった
アガサ・クリスティー
(2012/06/20 10:33登録)
ネタバレあります


 この作品が自分の初ミステリでした。これを機にハマったので、大変感謝してます。本を読むのが得意ではない自分でも一瞬で読み終わりました。ただ、古いほうでは訳が古く少しだけ違和感があるため、新訳のかっこいい表紙のほうがお勧めです。
 
 この設定は凄いですね。かなりの作品で嵐の孤島を目にします。登場人物がすべて死ぬのも衝撃。じゃあ犯人は??って感じで…

 今、思い出してみると、犯人当ては難しすぎるかなぁ?と思います。動機もあまりよくないですが、まあ動機はどうでもいいです。

※印象が変わり再評価


No.29 6点 謎解きはディナーのあとで
東川篤哉
(2012/06/20 10:22登録)
 この作者の作品はギャグタッチで面白いものが多く、はずれが少ないですが、この作品もそうでした。

 この作品で大ブレイクした作者が、すこし遠い存在になってしまったような気がして複雑w


No.28 6点 もう誘拐なんてしない
東川篤哉
(2012/06/20 10:19登録)
ネタバレあります



 わかめ男で爆笑しました。

 叙述トリックによってどんでん返しがあり、楽しめました。


No.27 6点 学ばない探偵たちの学園
東川篤哉
(2012/06/20 10:16登録)
ネタバレあります。



 烏賊川市シリーズ?の学園版のような雰囲気で、面白さにはずれ無しです。個人的には、エラリーフリークの部長が好きです。密室を発見したときのリアクションが最高でした。

 トリック部分で、ギャグがそのままトリックになっているような気がします。かなり高度だと思います。本の中で、ギャグでもSFでもなんでも現実離れしたことがおきても、本の中では現実で、それをトリックに応用してもフェアです。 


No.26 6点 完全犯罪に猫は何匹必要か?
東川篤哉
(2012/06/20 10:09登録)
 ページ数がそこそこありますが、一瞬で読み終わります。
 三毛猫の特性を知っていたため、話の展開が少しだけ読めてしまいました。

 猫マンマのくだりが面白かったです


No.25 6点 密室に向かって撃て!
東川篤哉
(2012/06/20 10:06登録)
ネタバレあります


 ツッコミ役の女性キャラクターが主要人物の一人となり、さらに面白さと読みやすさが増しました。
 銃の発射音と弾数の問題が面白かったです。 犯人は分かり易すぎた感じです。


No.24 6点 密室の鍵貸します
東川篤哉
(2012/06/20 10:02登録)
 とても読みやすい ギャグミステリ? シリーズ1作目。 このときは、探偵のボケは薄い気がします。
 タイトルからして密室。 そのトリック自体、そんなにオリジナリティーは感じなかったです。


No.23 6点 館島
東川篤哉
(2012/06/20 09:58登録)
ネタバレがあります


 ページ数が結構あるのですが、一瞬で読める読みやすさが最高です。
 トリックは大掛かりというか、タイトルや雰囲気で絶対仕掛けがあるって分かったのですが、それ自体は好みでないのでちょっと辛めの点数です。

 主人公ボケ・女性ツッコミなどのパターンが多いですね


No.22 7点 交換殺人には向かない夜
東川篤哉
(2012/06/20 09:53登録)
 読みやすさをそのままに、どんでん返しをプラスしたシリーズ最高傑作。

 このシリーズというか他の作品でもそうですが、ギャグミステリ?を続けてほしいです

※私の書評数が増えてきて、加点基準が変わってきたため7に変更しました。


No.21 6点 8の殺人
我孫子武丸
(2012/06/20 09:47登録)
 面白かったです。 ただ、よくあるミステリ?というかこの本独自の要素が少ないような気がします。
 トリックも、ミステリを多く読んでる人には即バレかもしれません。

 読みやすさが最高で、ほとんど一瞬で読み終えれます。


No.20 9点 0の殺人
我孫子武丸
(2012/06/20 09:44登録)
 読みやすくて、面白くて、どんでん返しアリ。 言うこと無し。はじめにの使い方もうまくて、フェア。
 自分の嫌いな要素がひとつだけあったので-1で9点にしました。


No.19 8点 十角館の殺人
綾辻行人
(2012/05/28 17:22登録)
 ネタバレあります。


 海外作品からミステリに入った自分にとってほぼはじめての日本のミステリ。そして誰もいなくなったが好きだったせいか見事にだまされました。ミステリのお約束を知っている人ほどだまされます。

 初めて読んだときは、こんなのあり(フェア)なんだ?と思いましたが、今では日本で5本の指に入るほど好きです(そんなに数を読んでないが)。

 『モリス』を知らなかったので、知っていたほうが楽しめたかもしれません。 そこは初心者で残念。

 人物が書けていない、物語がつまらない、トリックだけ…というミステリが嫌いな人お勧めできないと思いますが、そもそもミステリでない小説を読んだほうがいいと思います。


No.18 8点 殺戮にいたる病
我孫子武丸
(2012/05/28 17:02登録)
 ネタバレあります。


 犯人の主観で進んでいく系で、どこが謎すらわからないが最後にどんでん返しがあります。こういう小説はそこそこ見かけるけど、この作品が最初なんでしょうか??

 最後まで読んだ後、見返してしまう、いい小説です。本格ではないかもしれませんが。

 個人的に読むのがきつかったです。グロいです。


No.17 7点 ハサミ男
殊能将之
(2012/05/28 16:56登録)
 ネタバレあります。


 犯人の主観で進んでいく系の作品です。どこで驚いていいのかな~と思っていると最後に驚かされるタイプです。そういう作品は複数ありますが、この作品もオリジナリティーが高いと思います。

 家族からネタバレされた後に読んだため、驚きが皆無だったんですが、ネタバレが無い状態で読めばびっくりしたことだと思います。

 この作品で一番好きなポイントは、犯人が自分を「デブ」と思っているの対し、他人は「美しい」と思っている点。文章は矛盾しているけど実際は矛盾していない。実際はそんなことがたくさんありますが、気がつきにくいです。

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