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ミステリの祭典

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ミステリ初心者さんの登録情報
平均点:6.16点 書評数:420件

プロフィール| 書評

No.40 9点 過ぎ行く風はみどり色
倉知淳
(2012/06/20 12:32登録)
ネタバレあります。


 一言で言うと最高 いろいろな意味で最高。
 叙述トリックのパターンのひとつだと思います。が、そのなかでも、かなり完成系に近いと思います。
 矛盾しているけど矛盾していない。主観が変われば印象も違う。ある作品にもこういうトリックが使われてますね。

 小説としても面白い話が多々あります。霊媒師の話は好きです。生きている人が救われる霊媒や占いなら、嘘でも構わないですね。金儲け過ぎはだめだけど。「あんた死ぬわよ」といっていた占い師は嫌いですが

 姉は、この人の作風から、犯人が想像できたそうです。


No.39 6点 Fake
五十嵐貴久
(2012/06/20 12:22登録)
 本格ミステリではないので、評価が難しいのですが。
 このページ数にもかかわらず、一晩で読んでしまいました。気づいたら朝になってました。おもしろかったです。

 主人公と、主人公の友達の娘の関係は、漫画みたいですね。なんとなく。


No.38 8点 時計館の殺人
綾辻行人
(2012/06/20 12:14登録)
ネタバレあります



 館シリーズでもかなり面白い作品です。館シリーズの魅力たっぷりです。クローズドサークル、大量殺人、大掛かりな仕掛け、叙述トリックのどんでん返し。迫力満点です。

 メイントリックが良いです。
館の外と中は明らかに時間があってない。が、館に入った時間は外と中で同じ。時計の数が多すぎて針を操作することができない。ならどうするか? 普通は、時計の1秒1秒が違うとは思わない。無意識に時計の1秒の感覚は信頼してる。でも、掛け時計の時間の狂いはだいたい起こってるし、その原理も電池切れなどで1秒1秒が遅くなってる。普通に目にしていることなのに気づかない。
 実は、自分は、某動画投稿サイトの動画が音ズレを起こしているのを見て、このトリックに気づくきっかけになりました。動画と音が徐々にズレていくあれです。

 悪い点を上げるなら、あまり犯人当てを楽しめる作品でないこと。


No.37 6点 奇面館の殺人
綾辻行人
(2012/06/20 11:52登録)
ネタバレあります。



 館シリーズをこれだけ出していて、またまた騙されてしまいました。楽しめました。

 仮面の状況や首無し死体は、誰かが入れ替わっているとか、そういうものを期待していたor無意識に決め付けていたんですが、それ自体罠で、入れ替わりはかなり早くに起こっていたのは、かなりミスリードだと思いました。

 叙述トリックが恒例ですが、今回も見事にだまされました。たしかに、あれはまだ使われてない。こんなところにもまだ叙述トリックがあったか…うまい。

 不満な点は、頭を切らなくてはいけなかった状況。
閉じ込められてしまったから→どうせ館シリーズだから抜け道が…と思ってしまう。サロンに用があるかと思った。抜け道自体はあったけど、閉じ込められて困るという状況は、作者の勝手で、どことどこがつながっているのかをあらかじめ示してほしい。
抜け道の鍵が頭(仮面が取れないので)→作者が首無し死体の状況を作りたかっただけじゃ?

 犯人を一人に断定するロジックは、かなり難しいというか、少ないし薄いという印象。やっぱりこのひとの作品はロジックよりトリックという印象

 過去館シリーズを上回るものではないかもしれませんが、十分に面白く、どんでん返しのある作品です。


No.36 9点 双頭の悪魔
有栖川有栖
(2012/06/20 11:36登録)
ネタバレあります


 孤島パズルに続いて、時間をかけて考えて、犯人を絞る作業をするに値する作品です。

 3つの事件がそれぞれに挑戦状がついており、それぞれ犯人を当てることができる。職人魂を感じます。
 個人的には、3つ目が一番好きです。

 この人の作品は、どんでん返しや意外な犯人はないが、完全なフェアで絶対に犯人を一人に断定できると認識してますが、この作品にはどんでん返しがあります。

 叙述ミステリがないと駄目、犯人は誰でもできたが意外だからこいつが犯人…という作品が多い気がしますが、それは少し本格から外れていると思います。その点この作品は本格のど真ん中をいっていると思います。

 悪い点を書くならば、マリアのキャラが自分には合わないこと。アリスも微妙でした。


No.35 8点 孤島パズル
有栖川有栖
(2012/06/20 11:29登録)
ネタバレあります



 かなり楽しめました。ただ、これを読んだときは、この人の作風を理解しておらず、何かしらの大掛かりなトリックでもあるんだろうと思ってしまい、あまり考えずに解決編を読みました。後悔しています。

 どんでん返しトリックの作品ではありません。意外な犯人もいません。しかし、時間をかけて考えて、考えてから解決編を読む、ミステリ本来の楽しみ方をするに値する作品です。 かならず犯人は一人に絞れる! 解決編前の挑戦状に、職人魂を感じました。

※その後、読んだ本数が増え、印象が変わったため加点しました。


No.34 5点 斜め屋敷の犯罪
島田荘司
(2012/06/20 11:20登録)
ネタバレあります。



 日本でも有数の密室と聞いたのですが、大掛かりな仕掛けが自分好みではありませんでした。

 天狗の鼻、氷がすべって… う~ん

 上田殺しのときの犯人の行動が謎。あんまり納得のいく説明がなかったように思います。ちょっと馬鹿にされた気分。


No.33 8点 人格転移の殺人
西澤保彦
(2012/06/20 11:10登録)
ネタバレあります


 この人の作品には、読みやすいものとそうでないものがあるようですが、この作品は最高に読みやすいです。クローズドサークルに連続殺人は永遠です。

 人格転移という設定が面白いのですが、あまり転移せずに終わってしまいます。ミステリにするには、人格転移にルールが必要ですが、それによってあまり転移せずに終わってしまいます。蛇足になるかもしれませんが、小説としても面白かったので、もっと人格転移してほしかったです。

 ちょっとミステリ部分ではないことですが、ラストでなぜ主人公は殺されなかったのか?は、かなり好きな部分です。もしかしたら、こっちの謎のほうを書きたくて、人格転移の設定にしたんではないか?と思ってしまう。

 森さんのあとがきがなぜかムカつきましたw


No.32 4点 メビウスの殺人
我孫子武丸
(2012/06/20 10:59登録)
ネタバレを含ます

 ちょっとイマイチ。0の殺人が大好きだっただけに、残念。

 題名でオチを予感して、少し読んでそれがあたってると分かりました。

 これ系の作品はわりと見るけど、あまり面白かったことがないですね…

 関係ないけど、岡島二人のある作品とか、題名だけでオチが予想できる作品はよしてほしい。ミステリになってない。


No.31 10点 アクロイド殺し
アガサ・クリスティー
(2012/06/20 10:50登録)
 ネタバレあります

 

 この本を購入したとき、問題作!とかのアオリが書かれた帯がありました。何にも問題じゃありませんでした。 フェアでした。

 後の高評価ミステリはこの作品の発想が元になっているものが多い気がします。さらに、この作品が一番完成度が高いですね。それだけでも10をつけたい。想像オチ、夢オチタイプのネタもこの作品が元だと思う。なんか、蒸気機関の発明みたい。

 そういえば、初めての叙述トリックはこの作品でした。世の中には頭のいい人間がいるものだなぁと感動しました。

 悪い点(気に入らないこと)を上げるなら、叙述トリックのばらし方。途中でバラしてしまっている感があり、それにあわせて犯人もバレます。そういう点では綾辻さんの例の作品のほうが上です。


No.30 8点 そして誰もいなくなった
アガサ・クリスティー
(2012/06/20 10:33登録)
ネタバレあります


 この作品が自分の初ミステリでした。これを機にハマったので、大変感謝してます。本を読むのが得意ではない自分でも一瞬で読み終わりました。ただ、古いほうでは訳が古く少しだけ違和感があるため、新訳のかっこいい表紙のほうがお勧めです。
 
 この設定は凄いですね。かなりの作品で嵐の孤島を目にします。登場人物がすべて死ぬのも衝撃。じゃあ犯人は??って感じで…

 今、思い出してみると、犯人当ては難しすぎるかなぁ?と思います。動機もあまりよくないですが、まあ動機はどうでもいいです。

※印象が変わり再評価


No.29 6点 謎解きはディナーのあとで
東川篤哉
(2012/06/20 10:22登録)
 この作者の作品はギャグタッチで面白いものが多く、はずれが少ないですが、この作品もそうでした。

 この作品で大ブレイクした作者が、すこし遠い存在になってしまったような気がして複雑w


No.28 6点 もう誘拐なんてしない
東川篤哉
(2012/06/20 10:19登録)
ネタバレあります



 わかめ男で爆笑しました。

 叙述トリックによってどんでん返しがあり、楽しめました。


No.27 6点 学ばない探偵たちの学園
東川篤哉
(2012/06/20 10:16登録)
ネタバレあります。



 烏賊川市シリーズ?の学園版のような雰囲気で、面白さにはずれ無しです。個人的には、エラリーフリークの部長が好きです。密室を発見したときのリアクションが最高でした。

 トリック部分で、ギャグがそのままトリックになっているような気がします。かなり高度だと思います。本の中で、ギャグでもSFでもなんでも現実離れしたことがおきても、本の中では現実で、それをトリックに応用してもフェアです。 


No.26 6点 完全犯罪に猫は何匹必要か?
東川篤哉
(2012/06/20 10:09登録)
 ページ数がそこそこありますが、一瞬で読み終わります。
 三毛猫の特性を知っていたため、話の展開が少しだけ読めてしまいました。

 猫マンマのくだりが面白かったです


No.25 6点 密室に向かって撃て!
東川篤哉
(2012/06/20 10:06登録)
ネタバレあります


 ツッコミ役の女性キャラクターが主要人物の一人となり、さらに面白さと読みやすさが増しました。
 銃の発射音と弾数の問題が面白かったです。 犯人は分かり易すぎた感じです。


No.24 6点 密室の鍵貸します
東川篤哉
(2012/06/20 10:02登録)
 とても読みやすい ギャグミステリ? シリーズ1作目。 このときは、探偵のボケは薄い気がします。
 タイトルからして密室。 そのトリック自体、そんなにオリジナリティーは感じなかったです。


No.23 6点 館島
東川篤哉
(2012/06/20 09:58登録)
ネタバレがあります


 ページ数が結構あるのですが、一瞬で読める読みやすさが最高です。
 トリックは大掛かりというか、タイトルや雰囲気で絶対仕掛けがあるって分かったのですが、それ自体は好みでないのでちょっと辛めの点数です。

 主人公ボケ・女性ツッコミなどのパターンが多いですね


No.22 7点 交換殺人には向かない夜
東川篤哉
(2012/06/20 09:53登録)
 読みやすさをそのままに、どんでん返しをプラスしたシリーズ最高傑作。

 このシリーズというか他の作品でもそうですが、ギャグミステリ?を続けてほしいです

※私の書評数が増えてきて、加点基準が変わってきたため7に変更しました。


No.21 6点 8の殺人
我孫子武丸
(2012/06/20 09:47登録)
 面白かったです。 ただ、よくあるミステリ?というかこの本独自の要素が少ないような気がします。
 トリックも、ミステリを多く読んでる人には即バレかもしれません。

 読みやすさが最高で、ほとんど一瞬で読み終えれます。

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