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ミステリの祭典

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好兵衛さんの登録情報
平均点:6.20点 書評数:99件

プロフィール| 書評

No.59 8点 山魔の如き嗤うもの
三津田信三
(2011/06/14 01:06登録)
シリーズ中読みやすさ随一だとおもいます。
文庫がでていなかったので、新書で読みましたが

地図がない…全部地図をつけてほしいです。

恒例の「はじめに」、手記から入り
ホラー的な要素でどんどん読み進められます。
肝心なトリックは、私は好きですが
一作一作の色というものは控えめです。
悪く言えば小出し感があり
統一感にかけるです。

ですが、三津田氏特有のサービス精神はやはり満点。
驚き要素は沢山散らばっています。

この作品が一番「怖い」かな。
7点でもいいのですが、個人的に好みなので+1です。

****ここからネタバレ****

蝦蟇油の件は、私は純粋なロジックでとても好きです。
最後の叙述はいらなかったかな?やりすぎなのでは?
と思います。


No.58 8点 首無の如き祟るもの
三津田信三
(2011/06/14 00:53登録)
本格好きにも楽しめる。
ホラー要素も楽しめる。貴重な三津田氏シリーズ第三弾。

今回は首なし死体ということで
作者のやりたかったトリックがこれでもか!と
盛り込まれていて、ミステリファンは何度も驚かされる。
貴重なミステリです。

もう恒例となった、「はじめに」から
時系列、第一人称、サービス精神旺盛でよいです。

***ここからネタバレ***

ただ、時系列が違うとはいえ犯人が二人居るのが残念。
一貫して一人の犯人というものに美徳を感じてしまうもので。
探偵を出さないというオチは、違う小説にも見られますが
面白かったです。


No.57 5点 凶鳥の如き忌むもの
三津田信三
(2011/06/14 00:38登録)
シリーズ二作目ですね。

雰囲気はいつもかわらず、とてもよいです。
ただ、トリック、これは…あまり好きではないです。

「密室」というものに挑戦した巻だと思いますが
いろんなキーワードを見ると
真相はわかり易すぎると思う。
あと、少し面白い感じに、というか滑稽というか。
(トリックを考えてしまうと)

その上での密室講義的なものも、いただけないかな。
新しい可能性ではあるけれども。
密室だったら、同シリーズの「密室のごとく~」
の方が個人的に好きです。

物語設定と、登場人物の流れは綺麗で好きでした。


No.56 9点 厭魅の如き憑くもの
三津田信三
(2011/06/14 00:28登録)
とてもおもしろかったです。
昔の日本の田舎と重ね合わせているところが
横溝氏を感じます。

が、三津田氏のほうが「しっかり本格」より
だと思います。

大仕掛けが大好きで、驚かされ、ミステリの読後感
としては大満足でした。
似たようなトリックの前例が
違う小説にあるのが残念ですが
こちらの方が上手く練りこんでいると思います。

ただ、これは言耶シリーズの特徴ですが
推理が最後に二転三転していきます。
その可能性も無きにしも非ずなところがあります。
言耶シリーズの味としてみるのがいい、と思います。


No.55 5点 Another
綾辻行人
(2011/06/09 04:24登録)
厚っつ!!と思いましたが。
とても読みやすくスラスラよめました。
おや?綾辻氏にしては読みやすい?という不安を感じつつ。
読んだ後は、

綾辻氏ここにきて、これだけ?

というような空腹感がありました。
ホラーを絡めて、展開的にもハラハラするところはあるのですが
ミステリというより、ミステリーでした。

===ここからネタバレ====
綾辻氏を何冊か読んでいると、一番の謎部分は分かってしまいます。
一番の謎にしては、斬新さも、
驚きもあまりありません。
ホラーと絡めているので犯人にいたる論理もありません。
なので、ミステリとしては一番の謎一点ばりの作品に見えてしまうので、この評価です。
綾辻氏なので、期待した分、すこし厳しめ。


No.54 5点 密室殺人ゲーム王手飛車取り
歌野晶午
(2011/04/24 03:19登録)
短編集を面白くまとめあげてひとつの作品にした。
というかんじでしょうか。

一つ一つの事件はそんなに
面白くないのですが、登場人物の状況と
物語の進め方が面白く最後までよんでしまいます。

歌野氏の新しいものつくってやろうという意気込みを感じます
続編がでるみたいですが、終り方がちょっと残念。


No.53 5点 葉桜の季節に君を想うということ
歌野晶午
(2011/04/24 03:11登録)
騙された。けどスッキリしない感じが少しあります。

なにやらごちゃごちゃしていて、
真相を言われても そうかい。となってしまいました。
もうすこしスッキリさせたほうがいいのでは?

あと少し謎が分散しているかな。
大きな謎だけではちょっと心細いから
事件を追加しようかな。という感じが少しします。

謎が分かった後の物語が面白く、読後感もとてもよかったです。読み返したくなりますね。


No.52 5点 死体を買う男
歌野晶午
(2011/04/24 03:06登録)
作中作、この手の作品は何冊か読んでいるはず
なのにまただまされた。

結構面白かったです。謎が沢山あるのですが
この手の作品に多いように謎が分散されています。

作中作の事件ですが、個人的にはそんなに面白くなかった。
トリックも特に、といった感じでしょうか。

ですが、全体的にはなかなかのつくりになっていたと思います
驚き、楽しめました。


No.51 5点 長い家の殺人
歌野晶午
(2011/04/24 03:00登録)
文庫版の帯の台詞にひかれて購入。

驚かせてやろう!という意気込みが伝わってくる作品。
意気込みは伝わってくるが荒削りな感じがする。
そこがまたいいのだが。

最初の殺人のトリックは好き。
ただ、第二殺人でつぶしている感がある。
あと、少々簡単。

秘められたメッセージは専門知識がないと分からない。
最初の独白は好き。

次の作品に期待。


No.50 5点 そして扉が閉ざされた
岡嶋二人
(2011/04/24 02:52登録)
クラインより自分的にはこっちのほうが好みです。

シュチュレーションと緊迫感の引きがよかったです。
そのなかで謎をといていくのですが、
ちょいと一味足りない感じ。

細かいところなどしっかりしていますが、
地味な感じもあります。
1番大きなトリックは好きな方です。
でも、ギリギリな感じ。

岡嶋氏はミステリジャンル以外の、面白さの臭いがします。


No.49 4点 クラインの壷
岡嶋二人
(2011/04/24 02:45登録)
これはミステリなのかな?

SFを見ている感じだったな。
世にも奇妙な物語とかでよくありそうなネタ。
この感じのネタはよ~くみるし、
オチも大体想像がついてしまいます。
タイトルも問題では?

このラストは投げやり。解決がないので。
推理小説って感じはしませんでした。
どこで驚いたらいいんだろう。


No.48 4点 殺しの双曲線
西村京太郎
(2011/04/24 02:35登録)
本格色がつよい&クロースドーサークル
そしてこのサイトで評価が高いので読んでみた。

結果はあまり面白くなかった。

よくあるクローズドサークルものといった感じだった。

机の上のマークの意味も、知識が必要。
犯人もよくある一人で、
決め手になる物もわかりやすい。
最後の方の展開も予想できてしまう。
というかそこじゃなくて事件を楽しみたい。

平行して行われるもうひとつの事件も
あまり必要がないように感じる。

この作品にながれるテーマ的なものが面白く感じなく
そんな自分には向いていない作品だった
どこが謎なのかもよくわからなかった。
クローズドサークルの方の事件に焦点を当てて欲しかった。
もっと犯人あての謎解きがしたかった。


No.47 5点 塗仏の宴
京極夏彦
(2011/04/24 02:22登録)
キャラクター総動員+新キャラてんこ盛り。
長い長い。長いけど嬉しい。

謎は・・・もう言う必要もないかもしれないが
やっぱりあんまり重点置いてないんじゃ。
ミステリとしては変わらず4点。

今回はちょっと最後が、活劇っぽかったですね。
あれがちょっと雰囲気にあってないかな。

関口が!、ハラハラしました。

以下評価参考
10~7 妖怪、ぺダントリー好き 京極氏のキャラクター
     話しの語り口、雰囲気が好き。
     京極氏ファン(もうやみつき)。

6~4  おどろおどろしい雰囲気を味わいつつ
     謎、殺人もおまけ程度に欲しい人。

3~1  筋の通ったトリック、オチ。論理的な解釈結末
     をこの作品にもとめてみる方。
     本格を読むつもりで見る方。

最近百鬼夜行シリーズがでていないので
全部読んでしまうのがもったいなく、先の話をためている。


No.46 5点 絡新婦の理
京極夏彦
(2011/04/24 02:18登録)
キャラがどんどん総動員。
それにしても、どのキャラクターも生き生きしている。
あんなに沢山でてくるのになぁ。

今回は女性が多くて、華やかですね。
学園ものも入ってくるし。

謎としては、いつもながら無理がありすぎる。
もう謎はおまけ程度として
京極ワールドを楽しんだ方がいい。

以下評価参考
10~7 妖怪、ぺダントリー好き 京極氏のキャラクター
     話しの語り口、雰囲気が好き。
     京極氏ファン(もうやみつき)。

6~4  おどろおどろしい雰囲気を味わいつつ
     謎、殺人もおまけ程度に欲しい人。

3~1  筋の通ったトリック、オチ。論理的な解釈結末
     をこの作品にもとめてみる方。
     本格を読むつもりで見る方。

京極氏が教科書とか書いたら楽しいだろうに。


No.45 4点 鉄鼠の檻
京極夏彦
(2011/04/24 02:14登録)
ここまでくると、京極ワールドを味わいたいために
読んでいる。ワールドの魅力にはあがらえません。

宗教(仏教)の薀蓄が難しいはずなのに
やさしく吸収できる。
これも、京極氏の技なのか。

ミステリの謎については毎度のこと。
もう誰にでもできるんじゃないのか?なレベル。

以下評価参考
10~7 妖怪、ぺダントリー好き 京極氏のキャラクター
     話しの語り口、雰囲気が好き。
     京極氏ファン(もうやみつき)。

6~4  おどろおどろしい雰囲気を味わいつつ
     謎、殺人もおまけ程度に欲しい人。

3~1  筋の通ったトリック、オチ。論理的な解釈結末
     をこの作品にもとめてみる方。
     本格を読むつもりで見る方。

京極作品の中毒性にどっぷりはまる。
あの厚さが至福タイムに。
妖怪小説、小説としては、相当好みで面白い。


No.44 5点 狂骨の夢
京極夏彦
(2011/04/24 02:09登録)
キャラクターが増えてきますね。
京極氏のキャラクターは増えても増えても
皆味があるので、嬉しいです。

謎解きは大体予想がつくも、
全部とくことはまずむり (あの厚さ細かい点など)
予想不可能な謎は毎度のこと。

もう三作目ぐらいまでくると、
読んでいる人もかぎられてくるのでは?

以下評価参考
10~7 妖怪、ぺダントリー好き 京極氏のキャラクター
     話しの語り口、雰囲気が好き。
     京極氏ファン(もうやみつき)。

6~4  おどろおどろしい雰囲気を味わいつつ
     謎、殺人もおまけ程度に欲しい人。

3~1  筋の通ったトリック、オチ。論理的な解釈結末
     をこの作品にもとめてみる方。
     本格を読むつもりで見る方。

読後感がシリーズの中でただいまトップ。
海の情景と女の人が爽やかで軽やか。
ここらへんからキャラクターの絡みがじわじわおもしろく。
超絶探偵が覚醒する。


No.43 6点 魍魎の匣
京極夏彦
(2011/04/24 02:03登録)
他の京極作品と同じく雰囲気と薀蓄
語り口調がよい。京極氏の作品は中毒症状が出る。
一回読んだら、はまってしまう魅力がある。

だが、魍魎だけ評価がとても高いことがよくわからない。
私としては他の京極作品とあまりかわらない。

トリックとしても他の本格作品と比べてしまうと
そんなに目新しいものものないし、
めぼしがつくものばかりだと思う。
他の京極作品のトリックがありえなさすぎるから?だろうか。
魍魎はつじつまが合っている、だけのことだと思う。

ただ、一点凄く好きな所がある。あの、動機だと思う。


以下評価参考
10~7 妖怪、ぺダントリー好き 京極氏のキャラクター
     話しの語り口、雰囲気が好き。
     京極氏ファン(もうやみつき)。

6~4  おどろおどろしい雰囲気を味わいつつ
     謎、殺人もおまけ程度に欲しい人。

3~1  筋の通ったトリック、オチ。論理的な解釈結末
     をこの作品にもとめてみる方。
     本格を読むつもりで見る方。

最近は京極作品が厚ければ厚いほど嬉しくなってくる。


No.42 5点 姑獲鳥の夏
京極夏彦
(2011/04/24 01:57登録)
京極氏の作品は点をつけるのが大変ですね。
頭が痛いです・・・

百鬼夜行シリーズ。大好きですが。
ミステリの評価サイトなのでミステリとして
評価させていただきます。

賛否両論真っ二つに分かれる作風ではないでしょうか。

トリック、謎の解決が無理矢理なところは否めません。

斬新といえば、斬新で。そこが面白いと思うのですが。
ロジックとは違い、センスが問われるのがトリックだと思うので。

推理小説好きな方が、が最後まであの量を読んだ後
まじですか!?と言ってしまうような オチです。

京極氏本人が言うように妖怪小説が正しいはずです。
ただし、見る所(人)によって点数がかなり変わる作品です。

以下京極作品評価参考
10~7 妖怪、ぺダントリー好き 京極氏のキャラクター
     話しの語り口、雰囲気が好き。
     京極氏ファン(もうやみつき)。

6~4  おどろおどろしい雰囲気を味わいつつ
     謎、殺人もおまけ程度に欲しい人。

3~1  筋の通ったトリック、オチ。論理的な解釈結末
     をこの作品にもとめてみる方。
     本格を読むつもりで見る方。

姑獲鳥は、キャラクターが結構真面目で楽しいです。
薀蓄の量も質もいい。関口と京極堂の出番が多いのも魅力。


No.41 4点 黒死館殺人事件
小栗虫太郎
(2011/04/24 01:31登録)
こんな読みにくいミステリ始めてだ!!!な作品。

三大のなかで抜群に読みにくい。と思う。
なんとか読みきったといったかんじで
事件の全貌など全然つかめなかった。

消去法で犯人を捜そうと思ったが
アリバイを見ていこうと探しても
あの語り口で もうめちゃめちゃになり。

読みにくいといったことで奇書入り・・・ではないはずだが。
後何回か読み直さなければいけないかもしれない。

でも、今は読み直したくない。
もう少し大人になってから読もう・・・

法水の、のらりくらりとした推理が苦手だった。
後、挿絵が見づらかった。


No.40 6点 ドグラ・マグラ
夢野久作
(2011/04/24 01:22登録)
三大奇書の中では1番好きです。
これは奇書ですね まさに。

ただし、これは得点がつけづらいな・・・
なので平均点に。

一回チャレンジ上巻を読むが下巻でダウン。
期間をおいて、もう一度上巻から読み直す。

文体はそれほど読みにくくないです。
後半などはすんなりミステリに戻ります。
結末でないけどね。

でも、中盤がとてもとても読みにくい。
脳髄論・胎児の夢・チャカボコチャコボコあたり
おかしくなるどころか日本語がまず読めない。

でも、あそこをなくしてしまうと
奇書っぽさがなくなってしまうし。

結末は、十人十色好きな結末を見つけるしかな
ブウウウーーーーーンンンーーーンンン・・・・・・

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