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ミステリの祭典

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kanamoriさんの登録情報
平均点:5.88点 書評数:2488件

プロフィール| 書評

No.1368 5点 踊るひと
出久根達郎
(2011/01/04 20:16登録)
なんとも”奇妙な味わい”のある短編7作が収録された作品集。
ホラー&怪談噺が中心で、ミステリといえないものも含まれていますが、それぞれ内容に合わせて語り口を変え、読者を迷宮に誘う技巧を見せてくれています。
ミステリ的には、長期不在中に友人から届いていた複数の手紙文で構成しラストに戦慄をもたらす「踊るひと」と、女子高生二人の交換日記のみで構成し最後に二重のどんでん返しを用意した「くっつく」が印象に残った。


No.1367 7点 愛しき者はすべて去りゆく
デニス・ルヘイン
(2011/01/04 19:08登録)
ボストンの私立探偵パトリック&アンジー・シリーズ。
このシリーズは現在まで5冊邦訳されていますが、1冊おきに出来不出来の波があるような気がする。第4弾の本書が個人的にシリーズ最高傑作だと思います。
毎回テーマは重たい。今作は児童虐待・親権問題を内包した4歳の少女誘拐を扱いながら、プロットを二転三転させて、予想外の着地を見せてくれます。探偵二人の関係にも大きな転機が訪れるという意味でもシリーズの分岐点の作品といえます。


No.1366 5点 殺人鬼2
綾辻行人
(2011/01/03 22:08登録)
今回はミステリ的仕掛けを半分放棄して、スプラッタ・ホラーに重点を置いた作品。
嫌いではないが、岡嶋二人の「クリスマス・イヴ」のスリル感には及ばない。


No.1365 5点 殺人鬼
綾辻行人
(2011/01/03 22:04登録)
スプラッター・ホラーに叙述トリックを使用した意欲作。
ホラー部分は面白かったが、大技トリックのサプライズ効果は微妙です。


No.1364 5点 鳴風荘事件
綾辻行人
(2011/01/03 21:59登録)
殺人方程式シリーズの第2弾。
シリーズ・キャラクターは前作より馴染み安く感じましたが、今回は事件そのものに魅力がなかった。


No.1363 5点 殺人方程式
綾辻行人
(2011/01/03 21:55登録)
純粋なパズラー長編に物理トリック付きですが、パズラーなら法月綸太郎に遠く及ばず、物理トリックなら島荘のバカバカしさの比ではなかった。
物語にプラスアルファがなく、ロジック一本やりの作品が好みの方にはお薦めかも。


No.1362 5点 黄昏の囁き
綾辻行人
(2011/01/03 21:38登録)
囁きシリーズの3作目。
シリーズ最新作なのに、他の2作ほど内容を思いだせなかった作品。
幻想的雰囲気は、相変わらず好みですが、ホラーとミステリの融合というよりも、ともに中途半端な印象。


No.1361 6点 暗闇の囁き
綾辻行人
(2011/01/03 21:31登録)
囁きシリーズの2作目。
トライオンの「悪を呼ぶ少年」を意識して書いたというとおり、別荘地を舞台にしたある少年がキーとなるホラー・サスペンス。
前作同様に幻想的雰囲気創りに長けた佳作だと思う。


No.1360 7点 緋色の囁き
綾辻行人
(2011/01/03 21:09登録)
囁きシリーズの1作目。
全寮制の女子高を舞台にしたホラー風の本格ミステリというだけで嗜好のド真ん中。
読者の恐怖を煽るような、意味深な描写の挿入などやりすぎと思わせるところもありますが、雰囲気が好きなものでしょうがない。


No.1359 7点 霧越邸殺人事件
綾辻行人
(2011/01/03 20:51登録)
幻想的雰囲気の”館ミステリ”、シリーズの番外編。
作者は、パズラーよりもホラーのほうの嗜好が強いのではと思うほど、美しい幻想物語に仕上がっていると思います。
本格ミステリの形で閉じる寸前の反転は、ディクスン・カーのあの名作を意識しているのではないでしょうか。


No.1358 4点 びっくり館の殺人
綾辻行人
(2011/01/03 20:39登録)
館シリーズの8作目。
ミステリーランドの作品ですから止むを得ませんが、だいぶ他のシリーズ作品とテイストが異なり楽しめませんでした。
密室に関する誤認トリックはまさに子供だましレベル。


No.1357 6点 暗黒館の殺人
綾辻行人
(2011/01/03 20:29登録)
館シリーズの7作目。
どこかゴチック風で幻想的な雰囲気はいいのですが、事件が発生するまでが長すぎました。無駄とも思える描写が多過ぎるように思います。
叙述トリックによる大仕掛けは、完璧に見抜けないにしても、これまでの作品と比べると判りやすいのではないでしょうか。


No.1356 6点 黒猫館の殺人
綾辻行人
(2011/01/03 20:16登録)
館シリーズの6作目。
メイン・トリックが、同じ年に刊行された某巨匠の作品と偶然同じだったという話題性は充分(笑)。
しかし、ほぼその一発ネタだけで成り立っているミステリなので、あっさりした内容は物足りなさを覚える。


No.1355 8点 時計館の殺人
綾辻行人
(2011/01/03 18:47登録)
館シリーズの5作目。
質量ともにシリーズの集大成的な作品。
奇妙な館がメイン・トリックに有機的に繋がっている点や、伏線の張り方が効果的なところを評価したいです。
基本となるアイデアは「十角館」と同じですが、本書のほうが、プレゼンテーションの仕方が優れているように思います。


No.1354 6点 人形館の殺人
綾辻行人
(2011/01/03 18:36登録)
館シリーズの4作目。
一人称形式で語られるサイコ・サスペンス風のミステリで、舞台の屋敷も京都の普通の和風建築という異色作。本格テイストを求める方には不評というのは判ります。この形式の物語だと、すぐアッチ系の仕掛けとピンと来るでしょうし。
個人的には、雰囲気が好みです。


No.1353 7点 迷路館の殺人
綾辻行人
(2011/01/03 18:17登録)
館シリーズの3作目。
奇妙な構造の屋敷、作中作などのメタな構成、アンフェア境界線上の叙述トリックなど、ある意味”新本格”のガシェットが幾重にも重ねられたような、稚気あふれる怪作でしょう。
今読むとどういう評価になるか心配ながら、本書初読時は結構はまりました。


No.1352 6点 水車館の殺人
綾辻行人
(2011/01/03 17:51登録)
館シリーズの2作目。
本書のほうが”館ミステリ”の王道という感じです。岡山県北部にある屋敷や仮面などの小道具が、横溝風の古き良き探偵小説を読むようで好みでした。
トリックは確かに判りやすいのですが、全体の幻想的雰囲気や結末の処理が、後の「霧越邸」に通じるように思います。


No.1351 7点 十角館の殺人
綾辻行人
(2011/01/03 17:29登録)
新本格派のレビューの一番手といえば、やはりこの人のこの作品ということになりますねぇ。当サイトでも書評数がダントツの200件越え、恐るべし。
うっすらした記憶とは違って、館ミステリの王道とはいえないし、孤島ものでもなかったです。多くの方が書かれている「あのひと言」はサプライズというより、フェイントに引っかかった感じでした。これは著者のパターンですね。


No.1350 5点 ニューウェイヴ・ミステリ読本
事典・ガイド
(2011/01/03 16:43登録)
平成の新本格派とその周辺の作家の作品に絞ったミステリ・ガイド。
企画のなかでは、18人にもおよぶ作家のロング・インタビューが興味深かった。作品ガイドは内容紹介が詳細なぶん、収録作品がごく一部に限られているのが残念。
本書で取り上げられている作家は結構読んでいるつもりでいたが、何故かほとんど内容を覚えていない。むしろ、それ以前の昭和のミステリのほうが記憶が鮮明だ。本書を参考にこの辺の作品もアップしていこう。


No.1349 7点 死者との誓い
ローレンス・ブロック
(2011/01/03 16:30登録)
私立探偵マット・スカダー、シリーズの11作目。
シリアルキラーものでエンタテイメントを前面に押し出した”倒錯三部作”を経て、本書で再び初期の内省的で文芸寄りのハードボイルド小説に回帰したように思います。その辺が一部で本書の評価が高いのかもしれません。ミステリとしてのプロットが弱い様な気がしますが、職人芸といえる語り口はやはり読ませます。
しかし、アル中と無免許がウリの私立探偵が、酒を断ち免許を取得してどこへ行こうとしているのだろう。

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