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ミステリの祭典

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kanamoriさんの登録情報
平均点:5.88点 書評数:2517件

プロフィール| 書評

No.337 7点 密室への招待
エドワード・D・ホック
(2010/05/21 20:51登録)
自身の作品の中から不可能犯罪ものを集めた短編集で、「ホックと13人の仲間たち」ほどではありませんが、いくつかの探偵キャラが出てくるので楽しめました。
「レオポルド警部の密室」は、密室トリックの他に仕掛けがあり、無難にまとめた佳作。
「壁を通り抜けたスパイ」はジェフリー・ランドもの。厳重監視下の書類盗難のトリックがよく考えられている。
「魔法の弾丸」は秘密諜報員ハリー・ボンダーもの。移動中の車内の射殺を扱っていて不可能性が高いのが魅力的。
ほかに、オカルト探偵もの、インターポールものなどが収録されています。


No.336 6点 ホシは誰だ?
アンソロジー(出版社編)
(2010/05/21 20:19登録)
ちょうど30年前の昭和55年に編まれた犯人当てミステリの競作アンソロジーで16編収録。
当時の本格系作家オールキャストといっていい執筆陣ですが、各問題編が15ページほどなので、ものたりない感じもします。
陳舜臣「新・黄色い部屋」は、手掛かりが面白いが犯人当てとしては簡単すぎる。都筑道夫「夢の完全犯罪」はSFの設定自体が仕掛けになっていて巧い。島田一男「執念の島」はアリバイ&殺人トリックが凝っている。飛鳥高「分け前」は犯人絞り込みのロジックが良。鮎川哲也の鯉川先生ものはユーモアミステリとしは合格点。
菊村到「追悼パーティ」は犯人当てミステリとしては掟破りですが、その分一番意外性がある。
その他、三好徹、結城昌治、笹沢左保、戸板康二、海渡英祐、佐野洋など、それぞれの持ち味が出た作風で楽しめました。


No.335 4点 綺想宮殺人事件
芦辺拓
(2010/05/21 18:59登録)
琵琶湖のほとりに建つ「パノラマ島」を彷彿とさせる建築群内での見立て風の連続殺人を扱っています。
登場人物のセリフ「ああ、もーう退屈っ。何なのよ、この蘊蓄合戦は!」が、そのままこの小説の読後感想です。
古今東西の科学、数学、文学、歴史、芸術などあらゆる分野の奇説・珍説の蘊蓄&ペダントリーが、探偵のみならず複数の登場人物から発せられ、この衒学趣向に辟易しました。それが伏線だとしても、真相に繋げられる読者はいないでしょう。
最後のメタ的オマケもなんだかなぁという感じでした。


No.334 5点 密室の奇術師 本格推理展覧会①
アンソロジー(国内編集者)
(2010/05/20 20:55登録)
密室ミステリ・アンソロジー。これも山前譲が編集。
やはり地味なラインナップで、既読作品も多かったですが、一部レアな作品を入れている点は好印象。
有栖川有栖の「死ぬ時はひとり」は山伏地蔵坊もの、天城一、飛鳥高、土屋隆夫、井沢元彦なども作者の短編集で既読。
収穫は藤村正太「残雪」と笠原卓「瀕死の密室」。出来はともかく珍品の部類に入る作品でしょう。


No.333 5点 真夜中の密室 密室殺人傑作選
アンソロジー(国内編集者)
(2010/05/20 20:39登録)
密室ミステリ・アンソロジー。編者は山前譲。
後発の密室ミステリ作品集なのでどうしても地味なラインナップにならざるを得ないですね。
泡坂妻夫「ナチ式健脳法」、山村美紗のミス・キャサリンもの「呪われた密室」、高木彬光の近松検事もの「影の男」、天城一「むだ騒ぎ」、鮎川哲也の星影もの「妖塔記」(改稿前版)などは、各作家の短編集で既読。
中町信「動く密室」は著者唯一の短編集「Sの悲劇」収録ですが、入手難なのでレアかもしれません。


No.332 4点 密室レシピ
アンソロジー(出版社編)
(2010/05/20 18:52登録)
密室ミステリ・アンソロジー。
泡坂妻夫、折原一、霞流一、柴田よしきの4編収録。
執筆メンバーからバカミス系トリックのオンパレードだと思ったが、そのとおりでした。
泡坂の「雪の絵画教室」が一番好みでしたが、トリックはやはりバカミスと言えます。


No.331 3点 密室殺人事件
アンソロジー(出版社編)
(2010/05/20 18:44登録)
密室ミステリ・アンソロジー。
連城三紀彦、折原一、黒崎緑の3作が面白かったですが、いずれも既読のもの。
初読の他の作品はどれもつまらなかった。


No.330 5点 密室
アンソロジー(出版社編)
(2010/05/20 18:34登録)
密室ミステリ・アンソロジー。
有栖川有栖の学生アリスもの「開かずの間の怪」が著者の短編集で出ていないという意味で目玉でしょうか。ゲームならではのトリックで江神部長の推理もさすがと思わせます。
若竹七海「声たち」もこのアンソロジーでのみ読める。編中の私的ベスト。
法月綸太郎「ロス・マクドナルドは黄色い部屋の夢を見るか?」は、タイトルはフィリップ・K・ディックから、内容はロス・マクのパロデイ。アーチャーはそんなに薄っぺらな探偵じゃないぞ(笑)。


No.329 6点 密室と奇蹟 J・D・カー生誕百周年記念アンソロジー
アンソロジー(国内編集者)
(2010/05/19 22:12登録)
ジョン・ディクスン・カー生誕百周年記念アンソロジー。
カー・マニアを自認する作家のバスティーシュ作品集で、必然的に不可能興味を取り扱った作品が多くなっています。
出来がいいのは、芦辺拓「ジョン・ディクスン・カー氏、ギデオン・フェル博士に会う」、二階堂黎人「亡霊館の殺人」、柄刀一「ジョン・D・カーの最終定理」の3作。
いずれもカーに対する敬愛ぶりが覗える凝った作品だと思いました。


No.328 5点 大密室
アンソロジー(出版社編)
(2010/05/19 21:53登録)
密室ミステリ・アンソロジー。
有栖川有栖、恩田陸、北森鴻、倉知淳、貫井徳郎、法月綸太郎、山口雅也と当代人気作家がそろっていて、内容も出来がいい作品が多いですが、いかんせんほとんどの作品が自身の短編集に既に入っていて、現在このアンソロジーの意義は薄れてしまいました。


No.327 5点 不可能犯罪コレクション
アンソロジー(国内編集者)
(2010/05/19 21:37登録)
密室に限らない不可能犯罪もののアンソロジー。
執筆陣は、いちおう気鋭の本格系の作家を揃えていますが、事件の状況設定が似ていたり、ダイレクトに不可能興味を味わえない作風だったりで、読後感はいまいちです。
加賀美雅之の「「首吊り判事」亭の奇妙な犯罪」のトリックが一番凝っていたように思います。


No.326 7点 密室殺人大百科〈上〉魔を呼ぶ密室
アンソロジー(国内編集者)
(2010/05/19 21:20登録)
平成の密室アンソロジーとしては本書が質量ともに突出した内容で、新本格以降の作家の書き下ろし作品を中心としながらも、隠れた旧作の発掘もあり、充実した作品集だと思います。
新作のなかでは、芦辺拓「疾駆するジョーカー」、二階堂黎人「泥具根博士の悪夢」、柄刀一「時の結ぶ密室」が面白かった。
旧作では狩久の逆密室もの中編「虎よ、虎よ、爛爛と」が、目玉作品といえると思います。


No.325 7点 鮎川哲也の密室探求
アンソロジー(国内編集者)
(2010/05/19 21:02登録)
昭和52年初版の密室ミステリのアンソロジー。
中島河太郎や渡辺剣次のアンソロジーにて名作が収集された後だけに、重複を避ける意味でハンデがあったと思いますが、まだまだ傑作が残っていました。
個人的ベスト3は、大阪圭吉「灯台鬼」、豊田寿秋「草原の果て」、山沢晴雄「扉」で決まり。
異色なところでは、大谷羊太郎+鮎川哲也の共作犯人当て「密室の妖光」や新人の泡坂妻夫「右腕山上空」などがあり嬉しいかぎりです。「密室探求」の第2集も編まれています。


No.324 7点 続・13の密室
アンソロジー(国内編集者)
(2010/05/19 20:47登録)
「13の密室」に続く密室アンソロジーの第2弾。この作品集も前作に並ぶ名作がそろっています。
個人的ベスト3は迷いますが、大阪圭吉「抗鬼」、杉山平一「赤いネクタイ」、高木彬光「妖婦の宿」です。
ほかに、乱歩の「何者」、楠田匡介「妖女の足音」、土屋隆夫「「罪深き死」の構図」なんかが印象に残ります。


No.323 7点 13の密室
アンソロジー(国内編集者)
(2010/05/19 20:36登録)
国内密室ミステリの名作がずらっと並ぶ珠玉のアンソロジーで昭和50年初版。編者は渡辺剣次。
乱歩から中井英夫まで、どの作品も現在では簡単に読めると思いますが、なかなかのラインナップです。
あえてベスト3を選ぶと、小栗虫太郎「完全犯罪」、鮎川哲也「赤い密室」、中井英夫「聖父子」でしょうか。
大阪圭吉、天城一、飛鳥高、大坪砂男、高木彬光、陳舜臣など、どれも遜色ない逸品ぞろいです。


No.322 6点 密室殺人傑作選
アンソロジー(国内編集者)
(2010/05/19 20:18登録)
昭和49年初版で、おそらく国内初の密室ミステリ・アンソロジーだと思います。編者は中島河太郎。
鷲尾三郎、天城一、楠田匡介、戸板康二、土屋隆夫などの作品は、当時こういった形でしか読めなかったでしょうが、今では各作家の短編集が出ていて隔世の感があります。
山村正夫「降霊術」、藤村正太「妻恋岬」などは現在でもレアなところでしょうか。


No.321 6点 密室殺人コレクション
アンソロジー(国内編集者)
(2010/05/19 19:10登録)
密室ミステリのアンソロジー。本邦初訳作品を中心に編まれている点が評価できます。
目玉は数年前に「赤い右手」が独特の叙述文章でちょっと評判になったJ・T・ロジャーズの中編「つなわたりの密室」。トリックは普通ですが、熱気を感じる文体は健在です。
ほかに、豪州のディクスン・カーことアフォードの「消失の密室」、ジョセフ・カミングス「カスタネット、カナリヤ、それと殺人」などが収録されていますが、出来は微妙です。
唯一の既読作品、ロバート・アーサー「ガラスの橋」が個人的ベストです。


No.320 7点 密室大集合
アンソロジー(海外編集者)
(2010/05/19 18:49登録)
密室ミステリのアンソロジー。
この作品集も、カー、クイーン、ロースン、ホック(編者自身!)がお約束のように収録されていますが、ほかにも逸品があってなかなか楽しめました。
ヤッフェ「皇帝のキノコの秘密」は作者15歳の時に出したデビュー連作短編の中の1作で、ブロンクスのママと並ぶシリーズ探偵の不可能犯罪課ドーン刑事もの。このシリーズは論創社ぐらいから出版してもらいたいものです。
デ・ラ・トーレの「三重の密室」、アシモフのSFミステリ「真鍮色の密室」、ブルテンのストラング先生ものなどが目を引きますが、一番の収穫はヒュー・ペンティコーストの「子供たちが消えた日」です。スクールバスの消失を扱っていて、不可能性と小説の完成度で優れていて個人的ベストです。


No.319 5点 これが密室だ!
アンソロジー(海外編集者)
(2010/05/18 20:35登録)
密室がテーマのアンソロジー。
あまり有名でない作家の作品が多く収録されていて、それなりに意義のあるアンソロジーだと思います。しかし、ホック、カーなどはいまさら感がありますが。
出来はともかく、マックス・アフォード、ジョセフ・カミングス、ヘイク・タルボットなどが読めたのは収穫。


No.318 6点 密室殺人傑作選
アンソロジー(海外編集者)
(2010/05/18 20:16登録)
密室がテーマのアンソロジーですが、広義の密室も含まれていてバラエティに富んでいるとは思います。しかし、巨匠のクイーン、カー、チェスタトンやホックの作品は他で読めるのでいらなかったですね。ほかにもクレイトン・ロースンやトマス・フラナガンも含め7作品が既読でした。
クレイグ・ライスは不可能性よりもホワイダニットものでイマイチの内容、ジョゼフ・カミングズの「海児魂」が特異な設定が面白く一番印象に残りました。

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