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ミステリの祭典

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悪魔の収穫祭

作家 トマス・トライオン
出版日1976年01月
平均点6.00点
書評数2人

No.2 6点 ◇・・
(2025/10/29 21:46登録)
余所者に対して排他的な閉じられた空間、愛憎渦巻く密な人間関係、そして土俗的信仰といった田舎社会の特徴がホラーを語る上で格好な舞台と状況を提供してくれる。
本書は、そうした田舎に都会から移住してきた家族に向かられる。一見したところ善良で人の良さそうな村人たちのファナティックな言動の脅威が描かれている。

No.1 6点 kanamori
(2010/04/30 17:55登録)
ある閉鎖的な村に外部の人間が移り住むことで、隠された共同体の秘密が明らかになっていく恐怖を描いています。
ホラー小説の定番といえば定番のプロットですが、秘密の正体を少しづつ見せていく手法の巧さが光っています。理想郷だと思い移り住んだ画家一家が村の禁忌に気付いた瞬間、恐怖は一気に頂点に達します。
どちらかというと英国の作家が書きそうな作風で、米国人作家のこのようなホラーは珍しい感じがしました。

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