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ミステリの祭典

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地獄を嗤う日光路

作家 笹沢左保
出版日1972年01月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 kanamori
(2010/05/01 18:10登録)
小仏の新三郎という渡世人を主人公とした連作時代ミステリ。
恩義のある女性を探し求めて流れ旅をする道中で巻き込まれる事件4編が収録されています。
なかでは、ならず者武士連中に制圧された村人たちへの助太刀劇だったのが、終盤に構図が逆転する「背を陽に向けた房州路」が奇妙な味的ミステリで秀逸でした。
他の作品は、終盤で一人の人物の意外な正体が明かされるというプロットのパターン化が目につき、読みなれると先が読めるのが残念。

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