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ミステリの祭典

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赤き死の訪れ
修道士アセルスタンシリーズ

作家 ポール・ドハティ
出版日2007年09月
平均点6.00点
書評数3人

No.3 6点 八二一
(2021/02/10 21:11登録)
托鉢修道士と検死官のコンビが中世ロンドンを舞台に活躍する二人は、それぞれ過去に問題を抱えながらも事件を追う。トリックだけでなく登場人物の心の動きなどのサイドストーリーも魅力的。

No.2 6点 nukkam
(2015/10/16 14:03登録)
(ネタバレなしです) 1992年発表の修道士アセルスタンシリーズ第2作の本格派推理小説です。不可能犯罪の謎解きかと思わせて実は、という展開になってあれれとちょっと拍子抜けでしたがそれでも内容は充実しており、第13章でアセルスタンが整理した謎は最終章で全てきっちり解かれます。ある事件で犯人のとった行動が別の事件の解決につながるというプロットが巧妙です。きれいごとばかりでない時代描写は好き嫌いが分かれるかもしれませんが。あと序章の使い方が内田康夫の浅見光彦シリーズ風でしたね。

No.1 6点 kanamori
(2010/04/29 20:50登録)
14世紀のロンドンを舞台背景にした歴史ミステリ、アセルスタン托鉢修道士シリーズ第2弾。
クランストン検視官とともに、ロンドン塔での連続不可能殺人に携わります。この検視官がなかなか個性的で、豪快かつ繊細なところはH・M卿を彷彿とさせます。上司格なのにワトソン役なのもちょっとユニークです。
終盤、些細な手掛りから次々と謎が解かれていく過程はよく出来ていると思います。ロンドンの風俗描写は前作と比べて抑え気味で、今作の方が純粋に本格ミステリとして楽しめました。
著者は、いくつかの歴史ミステリのシリーズを書いていますが、当シリーズが一番本格度が高いようです。

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