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ミステリの祭典

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ミステリの女王の冒険
エラリイ・クイーン、シナリオ・コレクション(実作は、ほかの脚本家集団)

作家 エラリイ・クイーン
出版日2010年02月
平均点6.33点
書評数3人

No.3 5点 レッドキング
(2022/08/30 07:00登録)
クイーン自身が脚本を書いたTVドラマシナリオ集かと思ったら、ここの「エラリー・クイーン」て、「さいとう・たかお」みたくプロジェクト集団の標章なのね。もともとプロト「クイーン」自体が「藤子不二雄」とは言え、原案者でさえない となると・・なんか拍子抜けやね。

No.2 7点 あびびび
(2019/10/15 00:45登録)
1975年から1976年にかけてテレビ放映された、「エラリー・クイーン」という推理ドラマを、刑事コロンボのを作り上げたR・レヴィンソンと、W・リンクが作成。当然、質の高いミステリドラマになった訳だが、さすがに面白い構成になっている。

ただ、自分的には、エラリー・クイーン本人が作成した「ナポレオンの剃刀の冒険」や、「死せる案山子の冒険」のラジオドラマの方が好きかも…。

No.1 7点 kanamori
(2010/05/02 00:20登録)
1975年にテレビ放映された犯人当てミステリドラマのシナリオ作品集。
制作総指揮は「刑事コロンボ」のR・レヴィンソン&W・リンク。エラリイ・クイーン原案となっていますが、この時期「エラリイ・クイーン」はハウスネームみたいなものでしょうから本人がどれだけ関与しているかは不明です。
収録5作のなかでは、ライツヴィルものの「黄金のこま犬の冒険」が楽しめた。
火かき棒があるのに何故こま犬の置物で撲殺したのか?という設問はニヤリとさせると共に解答もスマート。また、クイーン警視のコメデイ・タッチのエピソードが笑わせます。
表題作の「ミステリの女王の冒険」は、英国のミステリ小説の女王VSエラリイというクイーン同士の推理合戦。
解答の手掛かりは単純ですが、ダイイングメッセージと多重解決が楽しい。この作品は放映されず、後に「ジェシカおばさんの事件簿」に流用されたようだ。
ほか、エレベータ内の不可能殺人もの、法廷ミステリがらみのものなど設定がバラエテイに富んでいます。
先年邦訳されたラジオドラマシナリオ集2冊と比べ、犯人当てミステリとしては劣る出来だと思いますが、趣向が楽しめる作品集で満足でした。

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