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ミステリの祭典

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江守森江さんの登録情報
平均点:5.00点 書評数:1256件

プロフィール| 書評

No.116 4点 鬼蟻村マジック
二階堂黎人
(2009/05/22 17:26登録)
水準レベルの新作を発表しても「容疑者X~」発言で沢山の敵を作り敵視される悲しい作家になってしまった。
今回は三津田信三的雰囲気を滲ませたが本家には及ばない。
シリーズの目玉、サトルのお姉様方が登場せずに残念。
それでも、水乃サトルシリーズは好きだ。


No.115 5点 天使が開けた密室
谷原秋桜子
(2009/05/22 17:18登録)
本格ミステリならジュヴナイルでも読んでしまうので図書館の棚で目にとまり読んだ。
幾度となく転用された密室ネタだが、初出版のレーベルを考えれば充分本格ミステリを意識した作品だと言える(だから創元が復刊したのだろう)
人に勧める作品ではないが楽しめた。


No.114 3点 動かぬ証拠
蘇部健一
(2009/05/22 17:11登録)
読了後にパラパラやる為にある本。
小ネタの推理クイズ本としてなら暇つぶしにはなる。


No.113 5点 六枚のとんかつ
蘇部健一
(2009/05/22 17:10登録)
ここまでやれば清々しい。
そんな一例。
それでもゴミにならない程度の本。
※余談
この作品を読む以前、新宿三丁目に勤務していたので、丸の内線ネタは職場の飲み会で話題になった事があり知っていた(他に可能な実例も飲み会で挙がった)


No.112 5点 硝子のハンマー
貴志祐介
(2009/05/22 17:06登録)
発売当時書店の一押しで山積みで販売してた。
そんな期待感の中、読んで見れば普通な本格ミステリでちょっとガッカリした。
密室の謎でグイグイ引っ張る前半部を引き継ぎ、普通な解決編で書いてほしかった。
探偵役のキャラは先々も注目。


No.111 4点 スティームタイガーの死走
霞流一
(2009/05/22 17:03登録)
薄い長編でスピード感があるのでサラッと読んで忘れてOK。


No.110 4点 プラットホームに吠える
霞流一
(2009/05/22 17:01登録)
作品云々より作者が読者を選ぶ感じ。
トリックも含めて作者との脱力&笑いの波長が求められる。
この作者が好きなら水準レベルとは思うが、私的には波長が合わなかったので先へ進んでいない。


No.109 5点 ちょっと探偵してみませんか
岡嶋二人
(2009/05/22 16:58登録)
肩の凝らない推理クイズ集。
ネタ的には古臭くなった感もあるが楽しめる。
藤原宰太郎のネタバラシな推理クイズ本とは違い、余計な被害もない。


No.108 4点 仮面幻双曲
大山誠一郎
(2009/05/22 16:56登録)
この作者は犯人当て短編だけ書いて出版すれば評価されるのに・・・。
読んですぐに内容を忘れてもかまわない作品。
双子絡みの作品に飽きを感じた。


No.107 5点 アルファベット・パズラーズ
大山誠一郎
(2009/05/22 16:53登録)
タイトルから受ける期待感ほどの作品ではないが無難に纏めている。
この出版社の連作らしい構成。


No.106 7点 放浪探偵と七つの殺人
歌野晶午
(2009/05/22 16:50登録)
読者挑戦物連作短編集としてバラエティーに富む。
まだ読みにくい頃の歌野作品だが推理クイズ感覚で充分楽しめる。
「有罪としての不在」は、タイトルの意味、プロット、ロジカルな推理と三拍子揃った傑作だと思う。
信濃譲二の名前の由来と推測していた当時大井競馬のOP馬シナノジョージに作品内で触れていてニヤリとした。


No.105 6点 竹馬男の犯罪
井上雅彦
(2009/05/22 16:47登録)
作品世界にのめり込んで読める人なら楽しめる。
解決編にはちょっと無理がある気がする。


No.104 2点 フォークの先、希望の後
汀こるもの
(2009/05/22 16:40登録)
前作で懲りずにこれを出版した時点で抹殺したい。
三津田信三に「汀のような凝るもの」なんてタイトルの作品を出される、なんて冗談がまことしやかに流れている。
それでも、シリーズ全作を読んでいるのだから作者にハマってしまっているのかも?


No.103 2点 まごころを、君に
汀こるもの
(2009/05/22 16:39登録)
ミステリを書かずに魚蘊蓄とタナトスを書いただけ。


No.102 4点 パラダイス・クローズド
汀こるもの
(2009/05/22 16:36登録)
この作品はまだ我慢出来るが本格ミステリをおちょくってる腹立たしい作品。


No.101 4点 まほろ市の殺人 秋
麻耶雄嵩
(2009/05/22 16:34登録)
このシリーズの中なら一番。
でも外れシリーズだから・・・。
同じ様なネタを誰か?の短編で読んだ記憶があり、犯人のパターンまで同じで狙いが丸解りで残念だった。


No.100 3点 点と線
松本清張
(2009/05/22 16:32登録)
一時期の本格ミステリ凋落に寄与した悪い意味で偉大な作品。
社会派作品としてドラマが楽しめてしまう自分が情けない。
空白の4分間に気づいた作者は素晴らしいが、作品内では捜査開始の為の捨てトリックであり、その先のメイントリックが余りにチープで褒められない。
伏線も無く、地味な捜査過程を読ませる推理小説にさほどの価値を見いだせない為、世間的評価に組しない採点とした。
※設定された時代の技術や道具をトリックで利用すると、その部分は当然の如く時代の波に飲み込まれる。
この作品もそうだが「アクロイド殺し」のアリバイや「人形はなぜ殺される」の鉄道形態なども悲しいかな同様だろう。


No.99 3点 砂の器
松本清張
(2009/05/22 16:28登録)
社会派だが本格ミステリになっている。
関係者が読んでトリックにガッカリしたからか映像化された作品には登場しない。
もし、軽いノリの作家が「このトリック」で本格ミステリを書いたならバカミスと評されただろう!
中居君主演のドラマを含め映像作品は、まるで別物。


No.98 7点 本格ミステリ・フラッシュバック
事典・ガイド
(2009/05/22 16:24登録)
本格ミステリと謳っているのに本格以外の作品が散見される分、評論としての価値は下がる(もう少し検討して作品の絞込をするべきだろう)
それでも、未読の名作(特に埋もれた傑作)を知るガイドには充分。
私的に風見潤・梶龍雄など参考になった。
図書館の蔵書検索や古本屋巡りのお供に是非。
※余談
因みに、一番好きな掲載作家は梶山季之だが、作者の真骨頂はコミカルなエロ大衆小説だと思う。
夕刊紙連載エロ小説の大家・宇能鴻一郎先生が嵯峨島昭→‘さがしましょう’の洒落な別名義でミステリーを書いていた事に驚いた。


No.97 7点 七度狐
大倉崇裕
(2009/05/22 16:05登録)
落語がテーマの本格長編ミステリ。
C・C物だがトリックらしいトリックはない(作者の弁)
このシリーズなら長短自在で外れはないが、作者のブログによればシリーズの新作は当分先らしい。
ミステリーとしてよりも、芸に対する落語家達の執念を読む作品でラストシーンが印象的。

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