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ミステリの祭典

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フォークの先、希望の後
THANATOSシリーズ

作家 汀こるもの
出版日2008年10月
平均点4.00点
書評数2人

No.2 6点 メルカトル
(2020/02/09 22:13登録)
政治家の息子が飼う魚の世話で日給五万円、ただし飼い主の少年が現れると誰かが死ぬと噂あり。家庭の事情で高額バイトを探していた女子大生・彼方が屋敷へ向かうと理想の男性・高槻が目の前に…オクテな少女は恋に落ちた!だが戦慄の事件が続発。噂の少年“thanatos666”の呪いはやはり本物だった!?彼方の恋と命の行方は?恋愛&恐怖の“タナトス”最新刊。
『BOOK』データベースより。

タナトスシリーズ第三弾。ストーリーらしいストーリーもなく、事件と言っても変わった魚が盗まれるくらいでさして進展がありません。何だかこう、ミステリのようなものを読まされている感じが犇々とします。でもそこが良くも悪くも本シリーズの特徴と言うべきなのかも知れません。結局は双子の兄美樹が事件に関わり、それを弟の真樹が事件を解説するだけで、誰かが誰かを積極的に殺そうとする訳ではありません。なので本格ミステリと冠するのもおこがましいですが、こういうのが好きな人も結構いるんですよね。魚の蘊蓄にうんざりしながらの双子萌え的な感じで。まあ確かにキャラは良いんですよ、私も嫌いではないですしね。

魚+死神の存在が故に起こってしまう事件+兄弟愛ということになるのでしょう。本作の場合誰も傷つかず元の鞘に収まる、そこが救いと言えば救いですかね。
郭公の托卵は知っていましたが、その先があるのは流石に初耳でしたよ。一つ勉強になりました。尚、タイトルに深い意味はありません。

No.1 2点 江守森江
(2009/05/22 16:40登録)
前作で懲りずにこれを出版した時点で抹殺したい。
三津田信三に「汀のような凝るもの」なんてタイトルの作品を出される、なんて冗談がまことしやかに流れている。
それでも、シリーズ全作を読んでいるのだから作者にハマってしまっているのかも?

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