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ミステリの祭典

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スティームタイガーの死走

作家 霞流一
出版日2000年12月
平均点3.50点
書評数6人

No.6 2点 E-BANKER
(2017/01/28 22:22登録)
2001年発表のノンシリーズ長編。
その年の「このミス」で(なんと)第四位に輝いた作品(とのことだが・・・)

~C63・・・それは戦時に設計されるも、幻に終わった蒸気機関車。玩具メーカーの創業者、小羽田伝介は会社の宣伝のためにC63を完全再現させた。しかも本物の中央本線で東京まで走らせる計画を発表する。その記念すべきお披露目の日、出発駅で変死体が発見される。不穏な空気のなか走り出したC63だが、間もなく虎の覆面を被った二人組によって乗っ取られ、そしてC63は忽然と消失してしまった!! 怒涛の展開と驚愕のラストが度肝を抜くノンストップ本格推理~

こりゃーやっちまったな・・・(byクールポコ)
新年そうそうヘタこいたぁ・・・(by小島よしお)  古いな・・・

よくまぁ、「このミス」でランクインしたもんだよな・・・
(正直、選んだ奴の気が知れない)
どこが良かったんだろ?
ラストかな? 驚愕の?

確かに「驚愕」かもしれない。
すべてをぶち壊すかのような、あのオチ・・・
ホントに作者はそれがやりたかったのか?
「バカミスですから」ということで大目に見る気にはなれない。
(この列車消失のトリックは一体なんなんだ?)
これを世に出した出版社もねぇ・・・眼鏡が曇ってるとしか思えない。

褒めるところあるかって?
「短くてすぐに読めるところ」かな。
とにかく、久しぶりに最低ランクのミステリーと出会ってしまった。新年そうそう・・・(クドイ!)

No.5 2点 いいちこ
(2015/03/09 15:42登録)
あまり批判的なスタンスに立つつもりはないのだが。
まず文章の拙さに関しては、他に類を見ないもので、商業出版としてちょっとどうなのかというレベル。
そのうえ書きたいネタが十分に説明されないまま詰め込まれ、駆け足に進んでいく展開で、読んでいて終始違和感が拭えない。
トリックについても、思い切ってバカミスに徹し切ったのではなく、単なるスケール・アイデア不足による脱力感。
最後の仕掛けは伏線を配しつつ巧妙に決めているが、必然性に乏しく唐突感は否めない。
以上、冷静かつ公平に評価して最低クラスと言わざるを得ない

No.4 5点 メルカトル
(2013/12/19 22:36登録)
再読です。
中央線を復活したSL、C63が疾走する。その名も虎鉄号。
玩具会社であるコハダトーイの会長小羽田伝介は、奇妙な趣味が高じて、本物のSLを製作し、ついに路線を走らせることになったのだが、列車は乗っ取られ、しかも忽然と消失してしまう。
列車内でのズルムケ密室殺人や、運転士が予定されたいた人物が雪道の途中で足跡が消えるという失踪事件、などいろいろ盛り込みすぎて、いささか急ぎ足で進行するきらいがある。
ササッと様々な出来事が起きて、すぐに次の場面に移ってしまうため、落ち着いてじっくり読み進めるというより、一気呵成に読破してしまうのに向いているタイプのミステリである。
それにしても、こと本作に関してはなんとなく読みづらい印象を受けた。私も文章が下手だが、自分ならこう書くのにと思いながらの読書だったため、イマイチ集中できなかったのは確かだ。
トリックに関しては、ほぼバカミス的なものが多く、拍子抜けの感は免れない。最後の叙述トリックだけはかなり意外だった、こんなところに叙述?って感じで驚いたが、それだけ。
全体としてはまずまずだったと思う。だけど、正直「このミス」で第4位はちょっとどうかなという気がする。

No.3 5点 kanamori
(2010/07/17 14:31登録)
中央線を走る復古機関車内の連続殺人を扱っています。
作中で使われるトリックの多さには感心しますが、バカミスの類で読んでいて萎えるものも。
今回は寒いギャグを抑えめな分、すらすら読めた気がする。

No.2 3点 ZAto
(2009/10/21 01:25登録)
「設定は荒唐無稽でも背景はリアルに」というが私の嗜好だ。
こうなると好みの問題という他はないが、文体の軽さには最後までついていけないもどかしさが残った。

No.1 4点 江守森江
(2009/05/22 17:03登録)
薄い長編でスピード感があるのでサラッと読んで忘れてOK。

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