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ミステリの祭典

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まほろ市の殺人 秋
闇雲A子と憂鬱刑事

作家 麻耶雄嵩
出版日2002年06月
平均点5.70点
書評数27人

No.27 7点 虫暮部
(2022/08/25 13:29登録)
 悪ふざけもここに極まれり。でも無難なミステリよりは良し。好き。

No.26 4点 ボナンザ
(2021/06/23 12:50登録)
いかにも麻耶っぽい展開ながら読了感は今一つ。詰め込みすぎたか。

No.25 6点 レッドキング
(2021/03/23 14:05登録)
架空都市「まほろ市」お題シリーズ「秋の巻」 屍体の左耳を焼く連続殺人鬼に対するは、妻:耿(秋ならず)子の「あなた優しくない」冷眼に憂える刑事。どぎつい赤の様な女流作家探偵とのドタバタ道中と「普通の殺人」に目を眩まされたあげく、いかにも麻耶らしいトンデモな(だが変に説得力ある)動機のミステリが待っていた。殺人鬼が己の「作品」たる屍体に記す「署名」のイカれ具合は、「神様ゲーム」の猫文字と並ぶ麻耶の二大(何と言うべきか)・・。

No.24 6点 風桜青紫
(2016/07/17 14:53登録)
推理小説としては平凡だが、クイズとしては一流の完成度だった。『容疑者X』や『満願』がベストセラーになる世の中なので「犯行の論理性」なんてもんは最初から気にしていない(そもそもそれじゃ麻耶が一冊も読めなん)。要するにラストシーンのギャグを笑えるか否かだろう。

No.23 5点 いいちこ
(2016/07/11 20:31登録)
当代を代表する一流の作家を揃えながら、あまりにも冴えない作品ばかりの本シリーズ。
本作に関しては、著者特有のキレ味は感じさせるものの、未回収の事件や犯行の論理性等に瑕疵を感じ、水準には達していない印象

No.22 6点 HORNET
(2016/02/07 14:10登録)
 真幌市出身の人気推理作家・闇雲A子と、捜査一課刑事・天城憂が、市内で半月ごとに殺人を犯す「真幌キラー」を追う。コメディタッチのふざけた名前の登場人物でありながら、事件は陰惨、また主要登場人物も次々に殺されていくという、二面的でシュールな雰囲気は相変わらず麻耶氏らしい。
 この短い作品の中でほとんど間断なく人が殺され続け、どんどん情報が増えていくので混乱してくるが、それらが巧みにまとめられ、意外な真相に結び付いていくさまを楽しむことができた。流石である。「A子」という変な名前も何かしらに関わってくるのかと思っていたけど、それはなかった・・・(笑)

No.21 5点 蟷螂の斧
(2014/02/20 15:39登録)
「神様ゲーム」(ミステリーランド)と同様、著者らしい終わり方なのでしょう。本格部分は、サブメイン事件で若干味わえますが、メイン事件(サイコ系?)の取り扱いが中途半端で、オチだけを狙ったようにしか感じられませんでした。中編という縛りがあるので致し方ないのか?。動機の内容にはあまりこだわらない方ですが、なにも触れられていない点は納得性に欠けると思います。

No.20 5点 simo10
(2012/01/23 23:44登録)
--ネタばれ含みます--

舞台設定は縛りがあるようですが、登場人物の名前は相変わらずで麻耶作品らしい世界観は存分に楽しめます。
事件の真相を突き止めるための材料は一応示されているので頑張れば解ける人もいるかもしれません。
ただ、真の真幌キラーの正体に関してはミステリというよりはクイズに近いかな。(普通、あからさまに犯人を暗示する手掛かりが故意に残されていたら、その人物を疑わせるための工作という可能性も考えるでしょう。そんな裏もないためただのクイズと言えます)
ニセ真幌キラーの正体解明も一応筋は通っていますが、ニセ真幌キラーが取った策は、A子と助手があれを覚えていたら一発で疑われるはずなので、もう少しフォローが欲しいところでした。
動機に関しては無茶苦茶ですが、らしいといえばらしいですし、ブラックな落ちも個人的には好きです。

No.19 5点 まさむね
(2010/12/17 22:25登録)
短い中で,うまいこと詰め込みましたよねぇ。
怪盗まで引っ張り出してますしね。
不満もない代わりに,特筆すべき「コレ」って印象もなかったですね。個人的には,こういう“平均感”って嫌いではないですが。

No.18 3点
(2010/11/19 13:18登録)
ラストに明かされる真相は比較的好きなパターンだし、それなりに面白い。本星、便乗犯のいずれについても謎解きは論理的。しかも物語性はそれなりにあるし、人物設定も悪くない。
でも、推理小説としてバランスが悪すぎる。部品はいいけど部品間の相性がイマイチという感じで、全体として好い印象は持てない。よって及第点には届かず。たんに自分に合ってないだけなのかもしれませんが。

No.17 6点 測量ボ-イ
(2010/10/15 20:16登録)
(少しネタばれ)


枚数の制限がある中では、なかなかの作品ではと思います。
「真幌キラ-」の犯人の正体は僕でも想像つきましたが、
登場人物の身内におこる殺人の犯人当てはかなり難解。
でもタネあかしの論理は納得できる内容です。

No.16 8点 メルカトル
(2010/05/22 00:47登録)
本シリーズ中では最高の出来だと思う。
あまり期待してなかっただけに、意外な拾い物をした感じ。
それ程伏線は張っていないが、勘の良い読者なら犯人は途中で分かってしまうだろう。
犯人の残していく遺留品の暗号の真相には思わず唸らされた。

No.15 4点 江守森江
(2009/05/22 16:34登録)
このシリーズの中なら一番。
でも外れシリーズだから・・・。
同じ様なネタを誰か?の短編で読んだ記憶があり、犯人のパターンまで同じで狙いが丸解りで残念だった。

No.14 6点 シュウ
(2008/10/12 00:12登録)
ページ数が少ない割りには結構ボリュームがあったように感じました。ミステリとしてはまほろ市のシリーズで一番良く出来てると思います。
それにしても結局あの事情通すぎる怪盗は一体なんだったんだろう。

No.13 6点 konn
(2008/09/22 20:23登録)
面白かったけど、この作者の本にしては水準点ぎりぎり。

No.12 5点 おしょわ
(2008/09/14 20:39登録)
麻耶雄嵩っぽい切れが少ないのが残念です。

No.11 6点 深夜
(2008/08/23 22:14登録)
この犯人、何がしたかったんだろうか。結局、言葉遊びだよね。序盤の展開や途中の怪盗、便乗犯の件は面白かったけど。

No.10 3点 なの
(2007/11/14 17:43登録)
この作家の作品は私には合いません。
趣味の問題ですので、申し訳ありませんが3点。

No.9 6点 AxCx
(2007/06/18 17:11登録)
中篇ということであっさりと麻耶風味を楽しめます。ラストの寒々しさも麻耶ファンなら大好物でしょう。

No.8 6点 vivi
(2007/06/15 02:17登録)
「まほろ市」のシリーズは、どれも中途半端な感じがするのですが、
この作品はそこそこまとまっていたかな。
非常に記号的な人物配置と軽妙な語り口が、いつもの麻耶作品とは一味違います。
それがいいとばかりも言えないのですけど(^^;
メランコ刑事、その名の通り憂鬱な終わり方でしたね。

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