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ミステリの祭典

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天使が開けた密室
激アルバイター・倉西美波

作家 谷原秋桜子
出版日2001年02月
平均点5.00点
書評数4人

No.4 6点 モグラの対義語はモゲラ
(2021/09/04 09:20登録)
読んだのは創元推理版。
元々ライトノベルレーベルの作品だったので仕方ないのだが、キャラクター描写はかなりそっちより、それも相当古いタイプのそれだったので、読んでる最中もこれは人を選ぶだろうなと思わずにはいられなかった。とはいえ、近年の小説はむしろもっと味付けが濃く、それが悪い方に振れてしまい読んでて不快なことも少なくないので、相対的には自分に合っていたと思う。
その文体のせいで読み進めるのが億劫だったが、内容は結構普通の本格ミステリだったので読後の印象は良い。トリックや真実や展開の雰囲気は逆転裁判を思わせた。事件が起こるのが後半で前振りが長すぎるのが難だが、程々にフェアなミステリをやりつつ定石通りの意外な真実を魅せてくれて、前半部で抱いた印象を覆してくれた。
色々と軽い作品だが、軽いことを一つの目的としているのがラノベなので、そこをクリアしているのも個人的にはポイントが高い。

No.3 4点 ボナンザ
(2020/06/20 17:57登録)
愛ちゃんシリーズに比べるとラノベ臭がより強くなっているが、それに伴ってキャラに不快感が強いのが難点。

No.2 5点 kanamori
(2010/07/04 17:13登録)
激アルバイター・美波シリーズの第1作。
中高校生向けのラノベで、アルバイト先で不可解な事件に遭遇というのがパターン。きっちり本格ミステリしていますが、第1作のため人物関係の説明に多くページを割いているのが物足りない。

No.1 5点 江守森江
(2009/05/22 17:18登録)
本格ミステリならジュヴナイルでも読んでしまうので図書館の棚で目にとまり読んだ。
幾度となく転用された密室ネタだが、初出版のレーベルを考えれば充分本格ミステリを意識した作品だと言える(だから創元が復刊したのだろう)
人に勧める作品ではないが楽しめた。

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