測量ボ-イさんの登録情報 | |
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平均点:6.25点 | 書評数:624件 |
No.464 | 7点 | 十和田殺人湖畔 山村正夫 |
(2016/08/20 13:25登録) 全体的にトラベルミステリっぽいですが、解決のロジックはしっかり していてなかなか。面白かったです。 ただ題名についてはnukkamさんと同意見でやや残念。 「風景のない旅路」ならあの鮎哲さんっぽい、渋い題名なのにね。 |
No.463 | 5点 | 上野駅13番線ホ-ム 西村京太郎 |
(2016/07/31 13:17登録) 今週の海外出張時に、読みかけの島田荘司氏の作品を渡航前に 読了したので、飛行機内暇つぶし用(?)に購入。 勝手知ったる作家だけに期待値もそれなりで、中身もそれなり の内容でした。 ツッコミどころもあるのですが、まあやめときましょう。 |
No.462 | 7点 | 星籠の海 島田荘司 |
(2016/07/23 20:17登録) 相変わらず、これいらないのでは?という話しもありましたが、 全体的には好印象。面白かったです。 一口でいうと、瀬戸内海って奥が深いんですね。あと鞆の町も。 基礎点6点に、映画化を記念して(?)プラス1点。 |
No.461 | 4点 | 侵入者 自称小説家 折原一 |
(2016/07/05 20:25登録) 構成は凝っているんですけどね。ちょっと空回り感が。 結末のサプライズ感が乏しいのが物足りなさの要因か? 基礎点5点に、この物足りなさにマイナス1点。 ちょっと辛めかな? |
No.460 | 7点 | 倒錯のオブジェ 天井男の奇想 折原一 |
(2016/06/12 09:27登録) 作者名だけで、ある程度手の内は判る?方なので、今回はどう来るか と思って読みましたが・・・なるほど、今度はそう来ましたか。 でもオチを変にひねっておらず判りやすいので、そこを好感して 甘めの採点で。 |
No.459 | 5点 | 64(ロクヨン) 横山秀夫 |
(2016/06/04 12:18登録) いや-長かった。 特に前半は、警察内人間関係の軋轢を延々と書いていて、 少々辟易。 高評価の方にとっては、そこが良いのでしょうけど。 |
No.458 | 6点 | 満願 米澤穂信 |
(2016/05/17 18:54登録) 謎解きにはあまり主体を置いていませんが、楽しみ度はそれなり。 ちょっとイヤミスっぽいところもあるけど、気にならない程度です。 氏の短編集をはじめて読みましたが、他の方の指摘にあるように、 文章がまるで連城三紀彦氏のよう。でもこれって、連城氏のファン の方は否定的に見るんでしょうか? |
No.457 | 6点 | 天城峠殺人事件 内田康夫 |
(2016/05/02 09:14登録) まあまあ楽しめますが、謎の構成が素直で、捻りが少ないのが 不満点か?捻りすぎよりかは良いですが・・ 読みやすさは好感持てます。 |
No.456 | 5点 | 喪われた道 内田康夫 |
(2016/04/23 14:13登録) 量産作家の作品は期待度のハ-ドルを低く設定してしまう(?) ので、読んでがっかりという感じではないです。 ただ犯人や結末の意外性に乏しく、すれっからしの方を満足さ せるのは物足りないでしょうか。 |
No.455 | 6点 | 緑のカプセルの謎 ジョン・ディクスン・カー |
(2016/04/21 21:05登録) カ-の作品の中ではオカルト・怪奇趣味はなく、確かに「皇帝の嗅ぎ煙草 入れ」に近いテイストの作品です。 でも「皇帝・・」ほどシンプルなトリックで、読者をアッと言わせるイン パクトに乏しく、私的評価は劣ります(皆さん高評価なんですけど)。 毒殺講義もありますが、「三つの棺」にある密室講義に比べると明快さ に欠ける印象。 |
No.454 | 8点 | 下り”はつかり”―鮎川哲也短編傑作集〈2〉 鮎川哲也 |
(2016/04/04 21:39登録) 傑作集<2>に準ずる、珠玉の短編集。 個人的ベスト3を挙げます。 ①赤い密室 ②達也が嗤う ③誰の死体か ①はもしかして世界最高の密室小説かも。 ②は遊び心満点の秀作。朗読用に書かれたらしいですが、文章で読んだ 僕も普通に(?)騙されてしまいました。 ③あとの一つが迷いますが、「誰の死体か」をセレクト。巻末の座談会 で絶賛されていますよね。玄人受けするのかな。 前作に準ずる出来ですが、本格ものとは言えない作品(これはこれでい いのですけど)もあって、採点は8点で。 |
No.453 | 9点 | 五つの時計―鮎川哲也短編傑作集〈1〉 鮎川哲也 |
(2016/03/20 10:14登録) 作品名の羅列は他の方が書いて下さっているので省略しますが、鮎川ファン なら溜息と共に涎が出そう(キタなくて申し訳なし)な短編集。 巻末の3氏による座談会も、鮎川作品に対する愛情・こだわりが感じられて 楽しいです。 個人的なベストを3つ挙げます。 ①五つの時計 ②薔薇荘殺人事件 ③道化師の檻 ①はわずか50頁前後の作品では世界一の内容の濃さでは?(もしかして) ②は他のガイド本で有栖川氏が、「もしミステリ創作学校というものがあれ ば、教科書になりそう」と評していましたが、まさにその通り ③あとの一つが迷いますが。「道化師の檻」にしました。 採点は9点ですが、その日の気分で10点にもなりそうな、ハイクオリティ。 |
No.452 | 7点 | 一の悲劇 法月綸太郎 |
(2016/02/27 15:42登録) 「二の悲劇」を数年前先に読んで、こちらが後です。 岡嶋ばりの誘拐ものですが、真犯人も意外に盲点になりそうですし、 出来は良いと思います。 ただ読後感はもう「二の悲劇」(採点8)に比べやや落ち感 があるので、こちらは7点で。 |
No.451 | 4点 | 消える上海レディ 島田荘司 |
(2016/02/20 18:19登録) 作者の初期作品の一つですが、残念ながらあまり良い出来ではありません。 トリックはありきたりですし、他に見るべきところも少ない。 シリ-ズ前作品「消える水晶特急」より劣る印象。 |
No.450 | 6点 | リバース 湊かなえ |
(2016/02/11 11:19登録) まずは読みやすい作品ですね。学校内で起こる事件ではありませんでしたが、 関係者の学生時代に遡るところは氏の作品らしいところ。 この作品の謎は以下の2点です。 ①告発文を送ったのは誰なのか? ②広沢君事故死の真相は? ①に関してはこのサイトの読者の方は殆ど想像できるでしょう。 ②に関しては、物語の最後で種明かしされますが、長編を支えるのはちょっと 微妙か?物足りなさはありますが、総合的には満足。 |
No.449 | 6点 | 御手洗潔の挨拶 島田荘司 |
(2016/02/11 11:12登録) この作品の書評が抜けていました。 島田氏初期の短編集だけに、どれも粒よりで満足度はそれなり。 暫定6点とし、いつか再読して7点に引き上げるかどうかを検討します。 |
No.448 | 5点 | 大阪経由17時10分の死者 津村秀介 |
(2016/02/06 18:11登録) 氏の作品の中ではあまり良い出来ではないか? 評価がもう一つだと、先の方の指摘にあるように文庫本の慰留指紋や、 駅前食堂での長時間滞留といった不自然な犯人の行動(アラ探し?) が目だってしまいますね。 |
No.447 | 7点 | 十和田・田沢湖殺人ライン 深谷忠記 |
(2016/01/30 17:33登録) これは上々。うまいどんでん返しがあります。 十和田湖や田沢湖、長年行っていません。また行きたいなあ。 |
No.446 | 5点 | 千曲川殺人悲歌 深谷忠記 |
(2016/01/15 19:22登録) (ネタばれ気味) 内容はまずまず。アリバイ破りの妙を楽しめます。 ただ○○氏が○○氏を殺そうとしていた真相は個人的なやや納得がいかず。 僕がこの作品の作者なら、きっと違う結末にしたかも。 |
No.445 | 6点 | スタイルズ荘の怪事件 アガサ・クリスティー |
(2016/01/09 14:29登録) クリスティ、そしてポアロのデビュ-作。 あの「灰色の脳細胞」はこのとき既に全開なのですね。 内容的にまあまあ。 (ややネタばれ) 真犯人は、一見意外でなさそうで、実は意外?と言った ところを狙ったのでしょうか? 後年の同じ手口を使ったトリックは、おそらくこの作品 の影響を受けているのでしょうね。 |