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ミステリの祭典

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測量ボ-イさんの登録情報
平均点:6.25点 書評数:631件

プロフィール| 書評

No.471 5点 ナイチンゲールの沈黙
海堂尊
(2016/12/03 15:26登録)
1作めの「チ-ムバティスタ・・」より落ちる印象。
一応殺人事件が起きますが、その解決がトリックやロジックで
ないところにやや不満。


No.470 6点 独り旅の記憶
夏樹静子
(2016/11/03 12:17登録)
男女間の出来事を題材とした、氏の短編集。
出来はまずまずで突出した作品もないですが、個人的な
イチ押しは「雨に塗れた遺書」かな。


No.469 6点 チーム・バチスタの栄光
海堂尊
(2016/10/23 16:22登録)
登場人物のキャラ立ちに優れ、リ-ダビリティは良いですね。
ただ僕と同類の本格色の強い作品を趣向する方だと、これでは真犯人を
推理できない(動機も理解不能)という不満点はあるかも。
医療ミステリというものを初めて読みましたが、満足度はそれなり。


No.468 7点 第三の女
夏樹静子
(2016/10/09 17:33登録)
かなり前の作品ですが、古さを感じない良い作品です。
リアリティ重視の人なら、「これはないでしょう・・・」と言いそうな
プロットですが、サスペンス性と結末の意外性がそれを補っています。
フランスミステリって、こんな感じなのですかね。


No.467 6点 静おばあちゃんにおまかせ
中山七里
(2016/10/09 17:30登録)
初めて読んだ氏の作品。感想はまずまず。
本格度は意外とありますが、トリックのオリジナリティに欠ける
のがやや残念。
ただこれで氏の評価をするのは早計なので、他の作品も読みます。


No.466 8点 飢餓海峡
水上勉
(2016/09/21 18:54登録)
東西ミステリ-に2回にわたって上位ランクインしている、固定的支持
のある作品。
今回ようやく縁あって読みましたが、満足度は高かったです。
決して本格ものではなくむしろ社会派に属する作品ですが、リ-ダビリ
ティが高く、その長さ(文庫上下巻500頁×2)を感じさせません。
ミステリ通を自称するなら、好きなジャンルにかかわらず読んでおく
べき一遍だと思います。
採点は基礎点7点に、古の名作に敬意を表してプラス1点。

(余談)
前半の主役は樽見京一郎よりもむしろ杉戸八重か?彼女もまた数奇な
運命ですねえ・・


No.465 5点 ユートピア
湊かなえ
(2016/08/29 20:24登録)
う-ん。リ-ダビリティにやや欠けるかな?
ミステリ的要素は、最後の子供の告白文だけのような感じで、小生ならず
とも、「エッ、これだけ?」という感想になるでしょう。
良い面では、女性3人の表面上仲良くしている(ように見える)が、実は
・・・という微妙な関係が上手く描かれています。
このあたりは、女性作家ならでは。


No.464 7点 十和田殺人湖畔
山村正夫
(2016/08/20 13:25登録)
全体的にトラベルミステリっぽいですが、解決のロジックはしっかり
していてなかなか。面白かったです。
ただ題名についてはnukkamさんと同意見でやや残念。
「風景のない旅路」ならあの鮎哲さんっぽい、渋い題名なのにね。


No.463 5点 上野駅13番線ホ-ム
西村京太郎
(2016/07/31 13:17登録)
今週の海外出張時に、読みかけの島田荘司氏の作品を渡航前に
読了したので、飛行機内暇つぶし用(?)に購入。
勝手知ったる作家だけに期待値もそれなりで、中身もそれなり
の内容でした。
ツッコミどころもあるのですが、まあやめときましょう。


No.462 7点 星籠の海
島田荘司
(2016/07/23 20:17登録)
相変わらず、これいらないのでは?という話しもありましたが、
全体的には好印象。面白かったです。
一口でいうと、瀬戸内海って奥が深いんですね。あと鞆の町も。
基礎点6点に、映画化を記念して(?)プラス1点。


No.461 4点 侵入者 自称小説家
折原一
(2016/07/05 20:25登録)
構成は凝っているんですけどね。ちょっと空回り感が。
結末のサプライズ感が乏しいのが物足りなさの要因か?
基礎点5点に、この物足りなさにマイナス1点。
ちょっと辛めかな?


No.460 7点 倒錯のオブジェ 天井男の奇想 
折原一
(2016/06/12 09:27登録)
作者名だけで、ある程度手の内は判る?方なので、今回はどう来るか
と思って読みましたが・・・なるほど、今度はそう来ましたか。
でもオチを変にひねっておらず判りやすいので、そこを好感して
甘めの採点で。


No.459 5点 64(ロクヨン)
横山秀夫
(2016/06/04 12:18登録)
いや-長かった。
特に前半は、警察内人間関係の軋轢を延々と書いていて、
少々辟易。
高評価の方にとっては、そこが良いのでしょうけど。


No.458 6点 満願
米澤穂信
(2016/05/17 18:54登録)
謎解きにはあまり主体を置いていませんが、楽しみ度はそれなり。
ちょっとイヤミスっぽいところもあるけど、気にならない程度です。
氏の短編集をはじめて読みましたが、他の方の指摘にあるように、
文章がまるで連城三紀彦氏のよう。でもこれって、連城氏のファン
の方は否定的に見るんでしょうか?


No.457 6点 天城峠殺人事件
内田康夫
(2016/05/02 09:14登録)
まあまあ楽しめますが、謎の構成が素直で、捻りが少ないのが
不満点か?捻りすぎよりかは良いですが・・
読みやすさは好感持てます。


No.456 5点 喪われた道
内田康夫
(2016/04/23 14:13登録)
量産作家の作品は期待度のハ-ドルを低く設定してしまう(?)
ので、読んでがっかりという感じではないです。
ただ犯人や結末の意外性に乏しく、すれっからしの方を満足さ
せるのは物足りないでしょうか。


No.455 6点 緑のカプセルの謎
ジョン・ディクスン・カー
(2016/04/21 21:05登録)
カ-の作品の中ではオカルト・怪奇趣味はなく、確かに「皇帝の嗅ぎ煙草
入れ」に近いテイストの作品です。
でも「皇帝・・」ほどシンプルなトリックで、読者をアッと言わせるイン
パクトに乏しく、私的評価は劣ります(皆さん高評価なんですけど)。
毒殺講義もありますが、「三つの棺」にある密室講義に比べると明快さ
に欠ける印象。


No.454 8点 下り”はつかり”―鮎川哲也短編傑作集〈2〉
鮎川哲也
(2016/04/04 21:39登録)
傑作集<2>に準ずる、珠玉の短編集。
個人的ベスト3を挙げます。
 ①赤い密室
 ②達也が嗤う
 ③誰の死体か
①はもしかして世界最高の密室小説かも。
②は遊び心満点の秀作。朗読用に書かれたらしいですが、文章で読んだ
僕も普通に(?)騙されてしまいました。
③あとの一つが迷いますが、「誰の死体か」をセレクト。巻末の座談会
で絶賛されていますよね。玄人受けするのかな。

前作に準ずる出来ですが、本格ものとは言えない作品(これはこれでい
いのですけど)もあって、採点は8点で。


No.453 9点 五つの時計―鮎川哲也短編傑作集〈1〉
鮎川哲也
(2016/03/20 10:14登録)
作品名の羅列は他の方が書いて下さっているので省略しますが、鮎川ファン
なら溜息と共に涎が出そう(キタなくて申し訳なし)な短編集。
巻末の3氏による座談会も、鮎川作品に対する愛情・こだわりが感じられて
楽しいです。
個人的なベストを3つ挙げます。
①五つの時計
②薔薇荘殺人事件
③道化師の檻

①はわずか50頁前後の作品では世界一の内容の濃さでは?(もしかして)
②は他のガイド本で有栖川氏が、「もしミステリ創作学校というものがあれ
 ば、教科書になりそう」と評していましたが、まさにその通り
③あとの一つが迷いますが。「道化師の檻」にしました。
採点は9点ですが、その日の気分で10点にもなりそうな、ハイクオリティ。


No.452 7点 一の悲劇
法月綸太郎
(2016/02/27 15:42登録)
「二の悲劇」を数年前先に読んで、こちらが後です。
岡嶋ばりの誘拐ものですが、真犯人も意外に盲点になりそうですし、
出来は良いと思います。
ただ読後感はもう「二の悲劇」(採点8)に比べやや落ち感
があるので、こちらは7点で。

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