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ミステリの祭典

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十和田殺人湖畔
柏木美也子シリーズ

作家 山村正夫
出版日1987年07月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 7点 測量ボ-イ
(2016/08/20 13:25登録)
全体的にトラベルミステリっぽいですが、解決のロジックはしっかり
していてなかなか。面白かったです。
ただ題名についてはnukkamさんと同意見でやや残念。
「風景のない旅路」ならあの鮎哲さんっぽい、渋い題名なのにね。

No.1 6点 nukkam
(2011/01/07 18:58登録)
(ネタバレなしです) 1987年発表の柏木美也子シリーズの本格派推理小説ですが通俗サスペンスっぽい雰囲気が濃く、ヒロイン役が容疑者の1人に強姦されてしまうのはいくら何でもやり過ぎという気がします(プロット上の必要性がありません)。とはいえ謎解きがしっかりしているところはさすがで、短編ミステリー並みに少ない容疑者数ながら次々に状況証拠が出てきて誰もが怪しく見え、容易に犯人は絞れません。柏木美也子の推理は誰が犯人かだけでなく、他の容疑者がなぜ犯人でないかまで説明した丁寧なものです。新聞連載時には「風景のない旅路」というなかなか味わいのあるタイトルだったそうですが、なぜ西村京太郎作品のパクリみたいなタイトルに改題したのか理解に苦しみます。

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