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ミステリの祭典

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測量ボ-イさんの登録情報
平均点:6.25点 書評数:636件

プロフィール| 書評

No.256 4点 生ける屍の死
山口雅也
(2010/09/19 14:04登録)
この作品は題名から来る連想とは随分違う印象でした。
舞台は外国、登場人物の殆どが外国人でしかも多く、国内
作品にもかかわらず、その読みにくさは翻訳もの作品並み
で、読書にたいそう時間を要してしまいました。

肝心の評価ですが、生きていると思われた人間が実は・・
・というオチで多くをかたづけられると、あまり良くない
意味で「何でもあり」になってしまっているような気がし
ます。
皆さんは割と高評価ですが、僕にはちょっと合いませんで
した。


No.255 6点 告白
湊かなえ
(2010/08/27 20:53登録)
妻と娘の推奨作品を読みました。
小説としては確かに良かったです。何が正義で、何が悪なの
か、考えさせられますね。
でも推理小説としては?なので、このサイトでは採点を辛め
にせざるを得ません。


No.254 6点 妖霧の舌
竹本健治
(2010/08/18 21:10登録)
伝説の名作「箱の中の失楽」で有名な氏の作品。
前述の作品の印象が強すぎ、他の作品をあまり読んでなかった
のですが、こういうのも書くのですね。
本格というよりも、ややサスペンス色が強い作品ですが、サラ
っと読めたし、楽しめました。
氏の他の作品にもまた手を出してみます。


No.253 7点 翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件
麻耶雄嵩
(2010/08/18 21:01登録)
皆さんの書評を拝見すると賛否両論あるようですが、僕に
とっては満足いく作品です。
文章の読みづらさはそんなに感じませんでした。
ツッコミどころは、他の方の指摘にもありますように、こ
の真犯人にこの犯罪がなし得るか?というところですが、
僕にとってはそんなに気にならなかったです。


No.252 5点 ナイン・テイラーズ
ドロシー・L・セイヤーズ
(2010/08/13 10:36登録)
英国女流作家では、クリスティと並び称される氏の作品。
けれどもそんな本国においての名声とはうらはらに、日本
ではマイナ-作家扱いにされてしまっています。やはり作品
数が少ないからなんでしょうか?

さて肝心の評価の方ですが、正直難しいですね。題材にされ
ているのが、教会の鐘の鳴鐘術で、僕も含め予備知識のない
人間には理解にかなり労力を要します。勿論文章自体の読み
辛らさ(翻訳ものとしては、これでも標準的?)はありまし
たが。
という訳で、謎の提示や謎解き自体はつまらなくはないです
すが、評価としてはこの辺が妥当かと。
僕自身が英国人なら、もっと高評価できるのではと思います。


No.251 7点 本格ミステリーを楽しむ法
評論・エッセイ
(2010/08/07 08:46登録)
鮎哲ファンなら必読の書。面白かったです。
本が実家にあるので最近読んでいませんが、また読みたくなってきました。


No.250 3点 世界の名探偵50人
事典・ガイド
(2010/08/07 08:44登録)
う-ん、これねえ・・・
初めて読んだときはそんなに感じませんでしたが、いまあらた
めて思うと、やはり功より罪が多いというべきでしょうか。
普通ミステリガイド本などでも、ある作品の結末やトリックに
触れる場合は、「○○頁に○○のメイントリックについて触れて
おるので、未読の方は注意!」などの但し書きを書くのが今で
は常識化されています。
その点、この本は無節操すぎる嫌いがあるのではと思います。

採点は正直迷いますが、皆さんの平均的レベルで。


No.249 7点 新本格謎夜会〜ミステリー・ナイト〜
事典・ガイド
(2010/08/01 12:13登録)
綾辻、有栖川をはじめとするミステリ作家の謎解きとト-ク
ショ-を折りまぜたイベントの模様を収録した本。
結構、面白かったです。
イベントで使用された課題(謎解き)も意外と本格的でした。
僕自身も、密室の謎は大体想像つきましたが、犯人指摘には
至りませんでした。

あとト-クショ-で好きな作品を聞かれるシ-ンがあり、麻
耶雄高氏が「グリ-ン家殺人事件」、有栖川有栖氏が「黒い
トランク」を挙げていたことが妙に嬉しかったです。


No.248 8点
麻耶雄嵩
(2010/07/25 18:15登録)
これは新味のあるトリックですね。
叙述トリックと判っていても、してやられた感じです。
嵐の山荘というベタな設定も、僕のようにこういうのが好きな
人間にとってはポイント高くなってしまいます。

従い、高評価になりました。


No.247 6点 Rommy
歌野晶午
(2010/07/18 21:41登録)
トリックや真犯人は比較的平凡ですが、構成にはかなり
個性のある作品ですね。
作者の音楽に対する造詣の深さが味わえましたが、私見
では真相にアンフェアな部分があるとみて、その分減点
しました。


No.246 9点 東西ミステリーベスト100
事典・ガイド
(2010/07/15 17:34登録)
こうさんと同じく、今の僕のミステリ観に大きな影響を
与えている一冊。
次に何を読もうか?というとき、いまだにこれを見ると
きがあります。
この本の出版からもう20年以上経つんですね。週刊文春
さん、久々にこの企画やりませんか?


No.245 6点 花嫁は二度眠る
泡坂妻夫
(2010/07/15 17:29登録)
普通に楽しめましたが、やや平凡な印象?
犯人の意外性はそこそこありました。


No.244 7点 宛先不明
鮎川哲也
(2010/07/07 18:17登録)
この作品の書評をアップしていなかったことに最近気づき
ました。
電報を用いた氏得意のアリバイトリックでなるほどなかな
かよく考えられています。
これで氏の長編作品はグランドスラム(全部書評した)かも。


No.243 6点 赤い館の秘密
A・A・ミルン
(2010/07/07 18:14登録)
童話作家として有名な作者が結唯一書いた推理小説ですが、
有名古典作品です。
驚天動地のトリック、意外性、どんでん返しがある訳では
ありませんが、普通に楽しめるミステリかと思います。


No.242 6点 四〇九号室の患者
綾辻行人
(2010/07/04 20:16登録)
この作品、まだこのサイトで未収録だったのですね。
僕が読んだのは10年ほど前ですが、著者がデビュ-前まだ
アマチュア時代に書かれた作品だそうです。
長編というより中篇に近いボリュ-ムで一気に読めます。

内容はいわゆるひとつの(?)叙述トリックですが、アンフ
ェア感はなく、万人に楽しめるのでは思います。
すれっからしの方にはもの足りないかも知れませんが、ミス
テリ初心者には特にお薦め。


No.241 7点 湖底のまつり
泡坂妻夫
(2010/06/27 10:13登録)
泡坂氏独特の騙し絵の世界ですが、楽しめました。
トリック自体は前例もあるし、無理のある部分もありますが、
見せ方が巧く納得させられてしまいます。
読後満足度として水準以上の評価に。


No.240 5点 パーフェクト・ブルー
宮部みゆき
(2010/06/22 17:54登録)
今をときめく流行作家でありながら、これまで縁のなかった
氏の作品をはじめて読みました。
結果はまあ平凡な印象です。長編デビュ-作にもかかわら
ず、本格色が少なく社会派色が強いですね(やはり流行作
家は僕と相性悪いのか・・)。

まあこれに懲りず、いつかまた氏の作品にトライしてみよう
と思った次第です。


No.239 6点 一本の鉛
佐野洋
(2010/06/17 20:03登録)
氏の作品を初めて読みました。結論として、まずまずという
ところでしょうか。
メイントリックはひとひねりあるもののありきたりで(人に
よってはアンフェアという声があるかも)、密室トリックは
この僕でさえ大体想像つきましたが、論理の破綻はなく、全
体的なまとまりはあると思います。

章毎に日時を記入する手法、古めかしいですが何となくいい
ですね。クイ-ンやヴァンダインの古典作品によくあるので
すが、現在よくある時制を用いた叙述トリックにやられる心
配がないですからね(苦笑)。


No.238 6点 本格推理④殺意を継ぐ者たち
アンソロジー(国内編集者)
(2010/06/12 15:29登録)
鮎哲氏アンソロジ-の短編とあって読んでみましたが、突出
した快作はなく平凡な印象でした。


No.237 5点 華やかな死体
佐賀潜
(2010/06/12 15:26登録)
前回書評を書いた「大いなる幻影」と同時に乱歩章を受賞
した法廷ミステリ。
事件の発生から容疑者の逮捕、勾留、起訴、公判、判決ま
でが描かれ、刑法の勉強(僕は工学部出身なので)にはな
りますかね。
但しこういうミステリが好みでない人にとっては、単調に
感じられて楽しめないかも。

評価はまず水準(6点)の評価はできますが、やはり
僕が定義する「本格ミステリ」は思えないので、マイナス
1点。

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