測量ボ-イさんの登録情報 | |
---|---|
平均点:6.25点 | 書評数:639件 |
No.259 | 5点 | せつないいきもの 牧場智久の雑役 竹本健治 |
(2010/10/09 14:07登録) <青い鳥、小鳥> よくあるオチです。見せ方はそれなりに工夫されて いますけど。 <せつないいきもの> 表題作ですが、謎の設定が魅力的な割に解決は平凡 な印象。 <蜜を、さもなくば死を> こんな暗号は解けません(笑)。 総じて平凡な印象ですが、これはこれで楽しめました。 |
No.258 | 8点 | 二の悲劇 法月綸太郎 |
(2010/09/29 18:13登録) 冒頭やや読みづらかったですが、軌道にのったらアッという 間でした。 氏の作品を読んだのは「雪密室」「誰彼」に続き3作めです が、その中では一番良かったです。敢えて難点をいえば提示 された伏線では真相を推理するのが困難なことくらいでしょ うか? 決してハッピ-エンドでなく題名通りむしろ悲劇なのですが、 読後に不快感がある訳ではなく、いい意味での余韻に浸れる 良作です。 |
No.257 | 6点 | 名探偵 木更津悠也 麻耶雄嵩 |
(2010/09/25 13:14登録) 氏の短編集をはじめて読みました。 「白幽霊」 犯人の意外性、というより動機の意外性が楽しめました。 個人的には本短編で一番良い出来と思います。 「禁区」 タイトルは気が利いていますが、内容は平凡な印象。 「交換殺人」 この犯人は指摘しずらいと思いますが、きちんと伏線が はられているのはさすがです。 「時間外返却」 ビデオを時間外返却しなければならない理由は納得しか ねる部分ありますが、他の伏線から真相の推理は確かに 可能ですね。 総合評価ではまず水準レベルですが、本格色が強い構成 なのは好感持てます。 |
No.256 | 4点 | 生ける屍の死 山口雅也 |
(2010/09/19 14:04登録) この作品は題名から来る連想とは随分違う印象でした。 舞台は外国、登場人物の殆どが外国人でしかも多く、国内 作品にもかかわらず、その読みにくさは翻訳もの作品並み で、読書にたいそう時間を要してしまいました。 肝心の評価ですが、生きていると思われた人間が実は・・ ・というオチで多くをかたづけられると、あまり良くない 意味で「何でもあり」になってしまっているような気がし ます。 皆さんは割と高評価ですが、僕にはちょっと合いませんで した。 |
No.255 | 6点 | 告白 湊かなえ |
(2010/08/27 20:53登録) 妻と娘の推奨作品を読みました。 小説としては確かに良かったです。何が正義で、何が悪なの か、考えさせられますね。 でも推理小説としては?なので、このサイトでは採点を辛め にせざるを得ません。 |
No.254 | 6点 | 妖霧の舌 竹本健治 |
(2010/08/18 21:10登録) 伝説の名作「箱の中の失楽」で有名な氏の作品。 前述の作品の印象が強すぎ、他の作品をあまり読んでなかった のですが、こういうのも書くのですね。 本格というよりも、ややサスペンス色が強い作品ですが、サラ っと読めたし、楽しめました。 氏の他の作品にもまた手を出してみます。 |
No.253 | 7点 | 翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件 麻耶雄嵩 |
(2010/08/18 21:01登録) 皆さんの書評を拝見すると賛否両論あるようですが、僕に とっては満足いく作品です。 文章の読みづらさはそんなに感じませんでした。 ツッコミどころは、他の方の指摘にもありますように、こ の真犯人にこの犯罪がなし得るか?というところですが、 僕にとってはそんなに気にならなかったです。 |
No.252 | 5点 | ナイン・テイラーズ ドロシー・L・セイヤーズ |
(2010/08/13 10:36登録) 英国女流作家では、クリスティと並び称される氏の作品。 けれどもそんな本国においての名声とはうらはらに、日本 ではマイナ-作家扱いにされてしまっています。やはり作品 数が少ないからなんでしょうか? さて肝心の評価の方ですが、正直難しいですね。題材にされ ているのが、教会の鐘の鳴鐘術で、僕も含め予備知識のない 人間には理解にかなり労力を要します。勿論文章自体の読み 辛らさ(翻訳ものとしては、これでも標準的?)はありまし たが。 という訳で、謎の提示や謎解き自体はつまらなくはないです すが、評価としてはこの辺が妥当かと。 僕自身が英国人なら、もっと高評価できるのではと思います。 |
No.251 | 7点 | 本格ミステリーを楽しむ法 評論・エッセイ |
(2010/08/07 08:46登録) 鮎哲ファンなら必読の書。面白かったです。 本が実家にあるので最近読んでいませんが、また読みたくなってきました。 |
No.250 | 3点 | 世界の名探偵50人 事典・ガイド |
(2010/08/07 08:44登録) う-ん、これねえ・・・ 初めて読んだときはそんなに感じませんでしたが、いまあらた めて思うと、やはり功より罪が多いというべきでしょうか。 普通ミステリガイド本などでも、ある作品の結末やトリックに 触れる場合は、「○○頁に○○のメイントリックについて触れて おるので、未読の方は注意!」などの但し書きを書くのが今で は常識化されています。 その点、この本は無節操すぎる嫌いがあるのではと思います。 採点は正直迷いますが、皆さんの平均的レベルで。 |
No.249 | 7点 | 新本格謎夜会〜ミステリー・ナイト〜 事典・ガイド |
(2010/08/01 12:13登録) 綾辻、有栖川をはじめとするミステリ作家の謎解きとト-ク ショ-を折りまぜたイベントの模様を収録した本。 結構、面白かったです。 イベントで使用された課題(謎解き)も意外と本格的でした。 僕自身も、密室の謎は大体想像つきましたが、犯人指摘には 至りませんでした。 あとト-クショ-で好きな作品を聞かれるシ-ンがあり、麻 耶雄高氏が「グリ-ン家殺人事件」、有栖川有栖氏が「黒い トランク」を挙げていたことが妙に嬉しかったです。 |
No.248 | 8点 | 螢 麻耶雄嵩 |
(2010/07/25 18:15登録) これは新味のあるトリックですね。 叙述トリックと判っていても、してやられた感じです。 嵐の山荘というベタな設定も、僕のようにこういうのが好きな 人間にとってはポイント高くなってしまいます。 従い、高評価になりました。 |
No.247 | 6点 | Rommy 歌野晶午 |
(2010/07/18 21:41登録) トリックや真犯人は比較的平凡ですが、構成にはかなり 個性のある作品ですね。 作者の音楽に対する造詣の深さが味わえましたが、私見 では真相にアンフェアな部分があるとみて、その分減点 しました。 |
No.246 | 9点 | 東西ミステリーベスト100 事典・ガイド |
(2010/07/15 17:34登録) こうさんと同じく、今の僕のミステリ観に大きな影響を 与えている一冊。 次に何を読もうか?というとき、いまだにこれを見ると きがあります。 この本の出版からもう20年以上経つんですね。週刊文春 さん、久々にこの企画やりませんか? |
No.245 | 6点 | 花嫁は二度眠る 泡坂妻夫 |
(2010/07/15 17:29登録) 普通に楽しめましたが、やや平凡な印象? 犯人の意外性はそこそこありました。 |
No.244 | 7点 | 宛先不明 鮎川哲也 |
(2010/07/07 18:17登録) この作品の書評をアップしていなかったことに最近気づき ました。 電報を用いた氏得意のアリバイトリックでなるほどなかな かよく考えられています。 これで氏の長編作品はグランドスラム(全部書評した)かも。 |
No.243 | 6点 | 赤い館の秘密 A・A・ミルン |
(2010/07/07 18:14登録) 童話作家として有名な作者が結唯一書いた推理小説ですが、 有名古典作品です。 驚天動地のトリック、意外性、どんでん返しがある訳では ありませんが、普通に楽しめるミステリかと思います。 |
No.242 | 6点 | 四〇九号室の患者 綾辻行人 |
(2010/07/04 20:16登録) この作品、まだこのサイトで未収録だったのですね。 僕が読んだのは10年ほど前ですが、著者がデビュ-前まだ アマチュア時代に書かれた作品だそうです。 長編というより中篇に近いボリュ-ムで一気に読めます。 内容はいわゆるひとつの(?)叙述トリックですが、アンフ ェア感はなく、万人に楽しめるのでは思います。 すれっからしの方にはもの足りないかも知れませんが、ミス テリ初心者には特にお薦め。 |
No.241 | 7点 | 湖底のまつり 泡坂妻夫 |
(2010/06/27 10:13登録) 泡坂氏独特の騙し絵の世界ですが、楽しめました。 トリック自体は前例もあるし、無理のある部分もありますが、 見せ方が巧く納得させられてしまいます。 読後満足度として水準以上の評価に。 |
No.240 | 5点 | パーフェクト・ブルー 宮部みゆき |
(2010/06/22 17:54登録) 今をときめく流行作家でありながら、これまで縁のなかった 氏の作品をはじめて読みました。 結果はまあ平凡な印象です。長編デビュ-作にもかかわら ず、本格色が少なく社会派色が強いですね(やはり流行作 家は僕と相性悪いのか・・)。 まあこれに懲りず、いつかまた氏の作品にトライしてみよう と思った次第です。 |