パーフェクト・ブルー |
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作家 | 宮部みゆき |
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出版日 | 1989年02月 |
平均点 | 5.89点 |
書評数 | 19人 |
No.19 | 6点 | まさむね | |
(2020/02/17 23:09登録) 「そういえば、宮部作品って、短編集しか読んでないような気がするなぁ。長編も読んでみるか」と、今更ながら思い至り、ならばデビュー長編から…と手にした次第です。(家族が宮部作品の文庫版を多々所有していたことも少なからず影響しています。) 場面変更のぎこちなさ等、特に中盤までは「若書き」の印象も抱いたのですが、ストーリーとしてはグイグイ引き込まれました。全体の緩急も程よく、今後ベストセラー作家に駆け上がる素養は十分に感じることができましたね。 |
No.18 | 6点 | makomako | |
(2016/10/24 19:51登録) 宮部氏の本は結構読んではいるような気がしていたのですが、初めての長編小説がこれとは知りませんでした。 今読んでみるとなるほどちょっと古い時代であることがわかる。8mmフィルムが出てきたりすると懐かしいですね。 物語は犬が主人公である必要があまりないようにも思うのですが、初めての長編で犬を主人公としたところは大胆不敵(ふるい)。お話もお笑いのように始まり、比較的地味っぽく続き、最後はど派手という新人らしい野望にあふれた展開ですが、はっきり言って最後はちょっと無理があるでしょう。途中で出てくる謎の美女もなんだかはっきりしないまま終わってしまい、消化不良のところも多い。 でもこの後の活躍を期待できるようなはつらつとしたお話でもあり、栴檀は双葉よりかんばしいといったところでしょうか。 |
No.17 | 4点 | 斎藤警部 | |
(2016/01/28 18:21登録) 確かに読んだんだけど、忘れちゃってんだよねえ、まぁまぁイマイチかな、って思ったこと以外。 (同様の感想書かれてる方がいらっしゃったんで、笑ってしまいました) でもE-BANKERさんの評を見てちょっと思い出したのですが、確かに「犬」であるミステリ的必然性が無いですよね、「長い長い殺人」に於ける「財布」が如し、、いやアレの場合はちょっと違うけど、どちらも結末で何らかの「化け」が無かったという意味で。赤緑色盲(赤は血の色。。)だとか、色々引っ掛けられるフックは有ったと惜しまれるのですが。。 でも3点って事もない。 宮部みゆき処女説、もとい、処女作。 |
No.16 | 5点 | E-BANKER | |
(2014/02/16 21:34登録) 1989年に発表された作者の処女長編。 「犬」視点で書かれているのが珍しい(?)が、発表から約25年たった昨年、なぜかTVドラマ化された・・・ ~諸岡克彦は私立松田学園高校野球部のエース。地区大会では完全試合を達成し、夏の甲子園大会出場が期待されている高校野球界のスーパースター。その克彦が殺害され、ガソリンをかけて燃やされてしまうという凄惨な事件が発生した。現場に出くわした克彦の弟・進也、蓮見探偵事務所調査員の加代子、そして俺、元警察犬で今は蓮見家の一員であるマサは事件の真相を追い始めるが・・・~ 今や大御所となった宮部みゆきも、さすがに“若書き”だなぁと思わされた。 そんな読後感。 確かにウマイといえば旨い。プロットそのものは単純な手合いなのだが、見せ方に十分工夫が成されているので、終盤にはパズルのピースがカタカタと埋まっていくようなカタルシスを味わうことができる。 フーダニットについてもラストにドンデン返しが用意されており、良質なミステリーとしての条件は備えているとは思えた。 ただなぁ・・・何か違和感というか、無理があるという気にさせられる。 パズルのピースは埋まったように見えて、実はうまく嵌ってなかった、とでもいう感じだろうか。 他の方も触れているが、真犯人の動機やなぜここまでしなければならないのか、という部分には納得できない。 黒幕として登場するある人物やその周囲の人物についても、書き込みが不足しているせいか、どこかふわふわしているというか、存在感のないまま終了してしまった感が強い。 そして何より「犬視点」なのだが、これって必要だったのか? 意味がないとまでは言わないが、ミステリー的な仕掛けには全く関係なしというところがどうも引っ掛かる。 (『・・・だから犬視点なのかぁ』と読者に思わせないとダメだと思うのだが・・・) ということで、決して面白くないというわけではないのだが、高い評価も難しい。 もともと作者の作品とはどうも相性が悪いのだが、今回もその思いは払拭できなかった。 (世評は高いので、ついつい期待してよんでしまうけどねぇ) |
No.15 | 5点 | 蟷螂の斧 | |
(2012/01/25 20:13登録) デビュー長編とのことで、ミステリー度に期待しましたが、やはりそれほどでもなかったというのが感想です。 |
No.14 | 5点 | 測量ボ-イ | |
(2010/06/22 17:54登録) 今をときめく流行作家でありながら、これまで縁のなかった 氏の作品をはじめて読みました。 結果はまあ平凡な印象です。長編デビュ-作にもかかわら ず、本格色が少なく社会派色が強いですね(やはり流行作 家は僕と相性悪いのか・・)。 まあこれに懲りず、いつかまた氏の作品にトライしてみよう と思った次第です。 |
No.13 | 6点 | spam-musubi | |
(2009/10/17 16:42登録) 筆者お得意の、少年冒険活劇(?)。 処女長編からこのパターンだったんだなぁ、といささか感慨深い。 純然たる推理小説というよりはサスペンス風味の強い内容。 読みやすく、かといって軽すぎず、読み始めたら止まらない 文章も最初からだったんだなぁ。 と、一応満足して読了しましたが、どうもこの、真犯人(?)の やったことに今ひとつ納得がいかない。他の子どもたちのためを 思って、と言うが、そのために○○に火をつけたり、 その友人を殺したりというのはちょっと非道が過ぎる。 最後の最後で感情移入ができず拍子抜け。 それ以外は、加代ちゃん一家+信也+犬コロで探偵物としてシリーズ化することが できそうなほどキャラが可愛らしく、そのおかげで読後感も 爽やかなものになりそうだっただけに残念。 |
No.12 | 4点 | 江守森江 | |
(2009/05/30 04:43登録) 作者と育った時代や地域が近いので懐かしい雰囲気があった。 しかし、デビュー作でひねった設定にした為に読みにくかった。 そして、作者から離れてしまった。 |
No.11 | 6点 | あい | |
(2008/05/16 22:30登録) 面白い作品だが、インパクトがなかった |
No.10 | 6点 | Tetchy | |
(2008/04/18 23:37登録) いきなり犬の視点で語るという、デビューし立ての作家としてはいきなり高いハードルを設定している本書ですが、やはりムリが目立ちますね。 途中で三人称視点に切り替わってますし。 また文中に挿入される比喩とか描写とかも不自然さを感じさせます。特に比喩は大袈裟でチャンドラーを意識したのかと思いました。 内容はけっこう残酷だと思います。いきなり最初から焼死体ですからね。 このころ、私自身もミステリにこなれていなかったので、題名の設定に違和感を覚えました。 今読んでも、ちょっと納得しかねるでしょうけど。 |
No.9 | 6点 | 主任技師 | |
(2007/06/02 00:00登録) 結構好き。 |
No.8 | 6点 | 如月雪也 | |
(2005/06/05 09:42登録) 犬の視点は別に珍しくはないと思う。 社会派ミステリが好きならそれなりにいいかも。 可もなく、不可もなく。 |
No.7 | 6点 | HATT | |
(2004/10/31 08:47登録) 登場人物設定が良いので、読んでいて楽しい。但し、犬の視点というのは、ミステリーとしては斬新なのだろうが、個人的には納得できない。 |
No.6 | 6点 | ギザじゅう | |
(2004/02/20 12:08登録) 長編第一作ということでまだこなれていないのか、文章が多少わかりづらかった。 しかし巧妙なミスディレクションの使い方やプロットの組み立ても上手い。 犬の視点を使うことによって社会問題を批判するあたりも後の宮部みゆきの才能の片鱗が窺える。 |
No.5 | 6点 | ばやし | |
(2004/01/12 10:17登録) 忘れちゃった(爆) |
No.4 | 5点 | 今日子 | |
(2002/04/18 22:29登録) 主人公の少年が語り手じゃだめなの? わざわざ犬がしゃべってるのは、話にインパクトがないからという気がする |
No.3 | 7点 | ドクター7 | |
(2001/07/27 22:47登録) 犬の視点で描かれた、ほのぼのとした物語なのですが、 途中からシリアスな面も覗かせたりして、グイっと読ませてくれます。 キャラクターがいいですし、プロットもおおむねOK。ただ、詰め込みすぎというか、終盤でドタバタしているのが気になりました。 |
No.2 | 8点 | アデランコ | |
(2001/07/26 19:27登録) お話はよく出来てましたね。 少年もあれだけの事があってドライだなとは思ったが、そこは小説なのでよしとしよう。 犬のマサも色が判別出来るというのもよしとしよう。 |
No.1 | 9点 | さわ | |
(2001/06/05 14:53登録) やっぱり宮部さんの少年モノは良いですー 犬の視点で物語が進んでいくのも 無理がなくて楽しめるし。ラストがいいし・・・・ 再読して泣いた(またも。) |