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ミステリの祭典

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世界の名探偵50人
著者:藤原宰太郎

作家 事典・ガイド
出版日1983年01月
平均点2.67点
書評数6人

No.6 3点 測量ボ-イ
(2010/08/07 08:44登録)
う-ん、これねえ・・・
初めて読んだときはそんなに感じませんでしたが、いまあらた
めて思うと、やはり功より罪が多いというべきでしょうか。
普通ミステリガイド本などでも、ある作品の結末やトリックに
触れる場合は、「○○頁に○○のメイントリックについて触れて
おるので、未読の方は注意!」などの但し書きを書くのが今で
は常識化されています。
その点、この本は無節操すぎる嫌いがあるのではと思います。

採点は正直迷いますが、皆さんの平均的レベルで。

No.5 1点 あびびび
(2010/08/04 01:48登録)
激しく1点です。予め犯人が分かるミステリは、鼻紙にもなりません。

どの世界でもあるんですね。こういう反則技が…。

No.4 1点 Tetchy
(2010/08/03 21:07登録)
こうさん、江森さんに激しく同意!
全ミステリファンにとって後々トラウマとなって残るであろう反則本です。
こうさんのおっしゃるとおり、古本屋でこの藤原宰太郎の名を冠したガイドブックを目にしたら、その興味を誘うような題名に騙されて決して手にとってはいけない!
ミステリ初心者にとって読書の足がかりとなるガイドブックだがこれを読むことで歴史に残る名作のほとんどがネタバレされているという凶器本。
実際A辻氏は子どもの頃この人の本を読んだことが最大の災厄だったといったようなコメントを残している。
私もこれで記憶に残ったトリック・犯人は数知れず、クリスティのアレとかカーの『爬虫類館の殺人』とか大人になった今でも覚えてしまっている。
とにかく最低の本だ。絶版していることを寿ぎたい。

No.3 1点 こう
(2010/03/14 00:36登録)
 有栖川有栖の「本格ミステリの王国」のコメントを書こうとしてこの「タイトル」にぶつかりました。この本の内容は全く覚えていませんがどの本も一緒なので以下は藤原宰太郎作品全般に対する感想です。
 尚読んだことのある方は採点してもっと平均点を下げて頂ければ幸いです。(正直臣さんの高得点が意外です)
 もし古本屋で「藤原宰太郎」を見つけたら絶対に手にとってはいけません。
 どの本もネタバレの嵐でよく海外ものを読む方で「以前からトリックだけは知っていて」というコメントが出るのはおそらくほとんどこの男のせいです。
 この本かは覚えていませんが小学生のころドイル、クリスティと読みすすめたころにうっかり三冊ほど読んでしまい「〇〇な犯人一覧」というのを見たばっかりに「オリエント急行」や「アクロイド」、「X」、「Y」、「黄色い部屋」「グリーン家」など軒並み犯人が誰かわかってあとで悔しい思いをしました。(「占星術」で先に金田一を読んでしまった方は想像しやすいかと思いますが一冊でのネタバレ量は半端ではないです。)
 対象がミステリ初心者向けの推理クイズ形式にもかかわらず作品名や犯人像、トリックなどを予告なく無造作にネタバレする本なので今後海外古典を手にとってみようと少しでも思っている方は絶対に読んではいけません。「ユダの窓」などのカーの密室トリックや「密室の行者」「茶の葉」などトリックに面白みのある作品を台無しにする本です。またクイズの幕間の特集ページで前述のようなネタバレを一気に掲載してしまう非常に悪どい本です。また読んだ時は気づきませんでしたがマイナーなアラングリーンの「くたばれ健康法」やパリ万博の逸話「消えた貴婦人」などあらゆるネタバレがされていました。
 今でも読んだことを激しく後悔しています。冗談抜きで殺意を覚えました。
 この作者の本で「ミステリ好き」になった読者は果たしてどれくらいいるのでしょうか。

No.2 3点 江守森江
(2010/01/29 00:48登録)
作者は、漫画「金田一少年の事件簿」「名探偵コナン」登場以前の時代、イタイケナ子供達に「本格ミステリ」の普及とネタバラシをもたらし、功罪併せ持つ。
この本は作者がチョイスした世界の名探偵を50人紹介しながら推理クイズでトリックをバラす作者の典型的作品。
この作者は、推理クイズで古典的名作をほぼ網羅しながらトリックを作品名付きでネタバラシしているので、古典作品をジックリ読みたい方には有害作家で要注意!!
逆に、今更古典を読むなんてまだるっこしい事はしたくないが現代の作品を読む参考にトリックだけでも知っておきたい方には打ってつけで、類似の推理クイズ本なら図書館の書庫や古本屋にあるので一読を勧める。
※採点は「トリックに著作権はない!」を体現した代表作としての評価よりネタバラシの弊害を考慮して3点にした。

No.1 7点
(2009/07/15 10:16登録)
ぜひ、もう一度読みたいガイドブックです。
タイトル通り、内外の探偵とトリックが紹介されています。ホームズ、ルパン、メグレ、明智小五郎などはもちろん、当時聞いたことのない探偵も紹介されていました。たしか、半七や87分署も載っていました。ただし、ネタバレもあったように思います。
そして、最大の収穫は、ノックスの十戒が説明されていたことです。30年ほど前に読みましたが、これには目から鱗でした。
表紙は、拳銃と赤いバラという派手で俗っぽい構図。装丁やイラストなどは安っぽさがあり、内容も初心者向けの稚拙さがあるガイド本だったように記憶していますが、私にとっては思い出の書です。
もう家にはなく、図書館にもなく、絶版なので古書を探すしかなさそうです。
点数は思い入れの部分がだいぶ入っています。

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