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ミステリの祭典

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四〇九号室の患者

作家 綾辻行人
出版日1995年05月
平均点5.33点
書評数3人

No.3 5点 蟷螂の斧
(2014/11/15 17:48登録)
「シンデレラの罠」(1962・セバスチアン・ジャプリゾ著)のオマージュ作品。ただし、その点に関し「あとがき」(角川版)で触れていないことが気になりますが・・・。やはり原作を上回ることはできなかったか(苦笑)。本作は著者の一面ではあると思いますが、折原一氏の作品を読んでいるような錯覚を起こしました。結末には無理があるような気がします。本人が、記憶喪失で、精神的におかしくなっているとしても、○や○に気が付かないのは不自然でしたね。○や○が不明な設定にすれば納得がいくと思います。

No.2 5点 まさむね
(2011/02/20 19:58登録)
南雲堂版(単行本)を読んでみました。(この作品が収録された中短編集“フリークス”は未読)
元原稿は作者が大学四回生の秋(21歳)に執筆したものだそうで。中編でサクサク読み進められますし,十角館ファンなら一読してみる価値はあると思います。
でも…ポイントが3点あるとすれば,中盤までに3つとも気付く方も少なくないと思いますね。2つ目までのポイントは多くの方が気付くでしょうし…。

No.1 6点 測量ボ-イ
(2010/07/04 20:16登録)
この作品、まだこのサイトで未収録だったのですね。
僕が読んだのは10年ほど前ですが、著者がデビュ-前まだ
アマチュア時代に書かれた作品だそうです。
長編というより中篇に近いボリュ-ムで一気に読めます。

内容はいわゆるひとつの(?)叙述トリックですが、アンフ
ェア感はなく、万人に楽しめるのでは思います。
すれっからしの方にはもの足りないかも知れませんが、ミス
テリ初心者には特にお薦め。

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