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ミステリの祭典

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本格推理④殺意を継ぐ者たち
鮎川哲也編

作家 アンソロジー(国内編集者)
出版日1994年08月
平均点6.00点
書評数3人

No.3 6点 ミステリ初心者
(2020/02/06 23:13登録)
ネタバレをしています。密室が多めな気がします。

・雪花の舞い
 かなり古典的な密室でした。前半と後半でちょっと雰囲気がちがいます。
・1/2
 私には難易度が高かったです(笑)。過去作のネタバレはやめてほしいです。
・内勤刑事
 比較的簡単に推測できました。発想が面白かったです。
・鳴く密室
 発想が飛躍していて面白いです。雪の夜の五重奏と似ていると感じましたが、逆パターンですね!
・超能力者の密室
 論理的な解決をしつつ、最後には超能力があった…?というオチで、最後に論理をぶちこわすパターンでした。しかし、どちらにせよあまり興味がわきませんでした(笑)。
・偶然の目撃者
 書評をつけるために軽く読み返していますが、まったく覚えていません(笑)。いまいちでした。
・開かれた数字錠
 数字錠は別のものだったというシンプルなトリックが良いです。すっかり騙されてしまいました!
・情景に誘われる悲喜劇
 ひどい話ですね(笑)。かわいそうな矢崎! 確かに悲喜劇かもしれませんね。最後に味付け程度にある、絵の唇に毒を塗っておいた話のほうが、メインの話よりも面白い気がします。それで人が死ぬのかはわかりませんが…。
・亡霊の殺意
 なんとなく予想がつきましたが、確実に殺せるか疑問でした。
・完成の朝
 雪だるまの頭が被害者の首とすり替わっているという、ショッキングな事件です。雪だるまをつかって足跡を埋めるのは面白いと思いました。犯人が密室にした理由がよくわかりませんが、美意識てきなものなのでしょうか?
・遅すぎた推理
 多くの共犯者と、被害者が無自覚に犯人に協力してしまっている感じですが、ヒントは与えられていました。バラバラということで、なんとなく真相を察しました。
・雪の夜の五重奏
 非常に面白かったです。どうやって被害者を中に入れたか、どうやって殺したか、どちらもこれに近い発想の長編を見たことがありますが、どうやらそれよりこちらの短編が世に出たほうが早いようです(?)。ただ、この殺害方法ですと、血の処理がむずかしいと思うのですが。
・たからさがし
 おじさんの話を聞き逃してしまった事によって、自然な勘違いをしてしまい、自然な叙述トリックでした(笑)。ある事実を明らかにすると、脳内のイメージが180度変わる面白い話です。

 雪の夜の五重奏の、どうやって被害者を中に入れたかの謎における発表の速さは、初版の出版した年を比べました。また、私がまだ読んでいない他の小説にもこういったトリックがあるかはわかりません。

No.2 6点 測量ボ-イ
(2010/06/12 15:29登録)
鮎哲氏アンソロジ-の短編とあって読んでみましたが、突出
した快作はなく平凡な印象でした。

No.1 6点 Tetchy
(2010/04/01 22:12登録)
いやに密室物、館物が多い短編集だった。
しかし、今回は前回に比べ、突出した物が無かったように思う。
目から鱗が落ちるような快感や新しい知識を得たような知的好奇心を満たす物、謎解き以外にも心に残る何かがある物、つまり理のみに走らず、情にも訴えかける物が無かった。おまけに今回はトリックやプロットが途中で解る物も多く―それはそれで面白いのだけれど―レベル的には低かったのかもしれない。

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