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ミステリの祭典

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mozartさんの登録情報
平均点:6.02点 書評数:208件

プロフィール| 書評

No.108 7点 ミステリー・アリーナ
深水黎一郎
(2015/09/26 16:18登録)
よくこれだけ何通りかの解に向けた伏線(?)を仕込んだな~と率直に感心しました。最後の方はちょっと脱力気味でしたが・・・。
どうでも良いことですが、「アーッ!」ではなく「アッー!」ではないかと。


No.107 6点 どちらかが彼女を殺した
東野圭吾
(2015/09/10 14:31登録)
確かに犯人を特定する決め手にやや難があるのは事実ですが、こうした作品でも最後まで一気に読ませる作者の才能には率直に感嘆しました。

【ややネタバレ?】
自分も「隠れ左利き(字と箸は右利きだけどマウスとかは左利き)」なので、○○を××する時は全く同様の「作法」でやっているため、それほど「強引」な解釈とは思いませんでした。


No.106 3点 ライオンの歌が聞こえる
東川篤哉
(2015/09/10 14:24登録)
前作と比べてもキャラクターの魅力不足は相変わらずで、ギャグ度、ミステリー度ともさらに薄味と感じました。特に最後の「消えたフィアットを捜して」はいくら何でも……。


No.105 6点 純喫茶「一服堂」の四季
東川篤哉
(2015/03/04 16:54登録)
それぞれの話が、いつも通りのギャグが鏤められていながらも中身はしっかり「本格」だったのでかなり楽しめました。最終話での仕掛けも、ほのぼのとしたエンディングにも好印象を持ちました。


No.104 4点 菩提樹荘の殺人
有栖川有栖
(2015/01/17 19:08登録)
「探偵、青の時代」は火村の(想像通りの)学生時代の話で、そこそこ面白かったけれど、それ以外はどれも今ひとつでした。それよりも、あとがきを読んで本シリーズが「サザエさん方式」で書かれていることを改めて知りました(汗)。


No.103 4点 魔法使いは完全犯罪の夢を見るか?
東川篤哉
(2014/12/19 06:54登録)
魔法使いの少女と被虐嗜好の刑事という一風変わった「コンビ」という設定は目新しさはあるものの、二人のキャラクターが今一つ内容にフィットできていないような気がします。ミステリーとしてはこの著者の他の短編作品と同様、小粒ですがそれなりに「本格」になっており、要は登場人物の魅力の差が作品に対する好き嫌いを左右していると言えるのでしょう。


No.102 4点 ライオンの棲む街
東川篤哉
(2014/12/18 14:20登録)
ボケとツッコミ役を配したギャグは安定していてそこそこ面白いと思いましたが、ネタはそれほど凝ったものはなく、全体として軽めにまとまっていると思いました。
基本的には他のシリーズと同じようなパターンなので、エルザのキャラクターを好きになれるかどうかが本作(シリーズ?)を気に入るかどうかのポイントかと思います。自分としては烏賊川市シリーズの鵜飼の方がずっと好きでしたが・・・。


No.101 5点 怪しい店
有栖川有栖
(2014/12/10 11:25登録)
このシリーズとしてはまずまずの水準と言えるかも。
以下個別の感想:
「古物の魔」:そこまでこの仕事に入れ込んでいたとは……。
「燈火堂の奇禍」:火村の名推理はなかなかのものでした。
「ショーウィンドウを砕く」:この動機はちょっとどうかと。「完全犯罪」も結構杜撰だし。
「潮騒理髪店」:自分も(1000円カットではなく)ちゃんとした床屋に行きたいと思い直しました。
「怪しい店」:本筋とは別の所が面白かったりして。


No.100 7点 すべてがFになる
森博嗣
(2014/09/04 10:08登録)
テレビドラマ化されるとのことなので再読しました。このS&MシリーズとVシリーズは新刊が出るたびに購入して一気読みするほど気に入っていたのですが、改めて本作を読み直すと犀川助教授のイメージが記憶とちょっと違っていて意外に新鮮でした。トリックやテクノロジーの設定が時代的に古いのは当然ですが、それよりもやはり動機に不満が残りますね。ただ、自分も理系出身なので、レガシーな業界用語の数々が少々懐かしくもありました。
それにしてもドラマ化は大丈夫だろうか……。


No.99 4点 虚ろな十字架
東野圭吾
(2014/07/06 19:28登録)
読ませ上手は相変わらずでしたが、イマイチ「感動モノ」としてのできばえはちょっと「?」かな。まず、発端の「事件」が(言い方が悪いかも知れないけど)意外性がないし、その後の「贖罪」というのも取って付けた感が否めないような……。「死刑」に対する問題提起も今ひとつと思います。


No.98 7点 夢幻花
東野圭吾
(2014/05/25 07:39登録)
率直に面白かった。ある意味、見え見えの伏線が見事に回収されていくラストには正直脱帽しました。ただ、伏線とは言っても、論理的に推理できるものではないので、パズルとして楽しむものではありませんが。


No.97 8点 祈りの幕が下りる時
東野圭吾
(2013/11/24 09:54登録)
発売日に図書館に予約を入れたものの、2ヶ月以上待たされてようやくゲット。読ませ上手はさすがで、これまでの加賀恭一郎シリーズの中でも一、二を争う「感動モノ」だと思いました。「犯罪者」達を取り巻く人間模様の描写も東野圭吾「節」満載です。手元にある内にもう一度読み返したいと思っているのですが、図書館での予約待ちが200人を超えている状況では早く返却した方が良いのかも。


No.96 5点 謎解きはディナーのあとで 3
東川篤哉
(2013/11/10 17:23登録)
ミステリーとしては1や2と比べると小粒感が拭えませんが、登場人物達の魅力は相変わらずで、そこそこ楽しめました。


No.95 4点 貴族探偵対女探偵
麻耶雄嵩
(2013/11/06 11:11登録)
タイトルだけ見ると、貴族探偵と女探偵がタイマンを張るように思えますが、最後の一作を除いて、女探偵の「惜しい(あるいはイタイ)」推理を貴族探偵の使用人が「補正」して解決する、という、ある意味予想通りの展開です。ミステリーのロジックとしてはやや小粒で、ちょっと期待外れかな。ただ、最終話の展開はちょっとアレでしたw


No.94 6点 星籠の海
島田荘司
(2013/10/20 13:57登録)
図書館に予約注文してからそれほど待たされずに上下巻ともゲット。同じく発売日当日に予約注文した東野圭吾の「祈りの幕が下りる時」は、未だに9人待ち(全体では既に170人待ち)でゲットできずにいることに比べると・・・。それでも読み始めたらそのまま止まらなくなって、ほぼ数時間で一気に読了しました。御手洗がほぼ全編にわたって登場していますが、「変人ぶり」は影を潜めていて、胸のすくような謎解きをするわけでもなく、ミステリーというよりエンターテインメントに軸足が置かれた作品だと思います。ちなみに、石岡に至っては早い段階で存在感がほぼゼロになっているようです。で、率直な感想を述べると、例えば同じく御手洗の「ヒューマン」モノと言える「異邦の騎士」とか、吉敷モノではあるものの、心の中を「抉られる」ような重い読後感だった「涙流れるままに」なんかと比べると、ページ数のわりには中身が軽めで、途中のエピソード群もやや扱いが中途半端で、伏線としてカチッと回収できていないような印象も残りました。まぁ、久々に「御手洗モノ」の長編を読めた、ということで少し得点も甘めになったかも。


No.93 4点 私の嫌いな探偵
東川篤哉
(2013/09/26 18:56登録)
このシリーズとしてはギャグ度も「本格」度もイマイチかな。今後の朱美の「立ち位置」がどうなって行くのかちょっと「心配」だけれど。


No.92 6点 死体を買う男
歌野晶午
(2013/03/16 09:24登録)
作中作も含めて楽しめました。終盤になって、使い古された感のある双子ネタにひねりを加えていくあたりも、ややくどいような気もしましたが、まずまず納得のいくものでした。乱歩風の文体もなかなか楽しめました。


No.91 5点 朱色の研究
有栖川有栖
(2013/03/10 07:12登録)
火村シリーズ長編の中では、ストーリーにぐっと引き込まれる佳作だと思います。ただ、動機がちょっと理解に苦しむ他、幽霊マンションでのトリックをはじめ、諸々の設定に無理矢理感が強く、謎解きパズルとしてはイマイチかな~、といった印象を持ちました。


No.90 7点 白い兎が逃げる
有栖川有栖
(2013/03/03 16:46登録)
自分がこれまでに読んだこの(火村+作家アリス)シリーズの中では、どれも高水準に位置する作品群だと思います(同じ国名シリーズ以外の作品である「暗い宿」よりはずっと面白い)。ただ、最も分量のある表題作については、犯人の「動機」に関する伏線が(途中から怪しいと思っていたにもかかわらず)なかなか読み取ることができず、やや唐突な印象は拭いきれませんでした。


No.89 5点 暗い宿
有栖川有栖
(2013/02/27 16:22登録)
火村+作家アリスシリーズの短編としてはまずまずなのかも(最後の作品の結末はちょっとがっかりだったけど)。それにしても、火村と江神で探偵としての能力(?)にそれほど差がないはずなのに、自分にとっての読んでいる最中の楽しさがこれほど違うのは何故なのだろう。

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