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ミステリの祭典

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abc1さんの登録情報
平均点:4.32点 書評数:80件

プロフィール| 書評

No.60 2点 天帝のつかわせる御矢
古野まほろ
(2011/12/17 03:28登録)
まほろ三作目。がんばって読んでみたけど評価は上がらなかった。この作者を「本格の申し子」と呼んでいる信者たちがあることは知っているが、詰め込まれている本格のガジェットに誤魔化されているだけで、トリックやロジックはどこかで目にしたものばかり。あまり独創性はないと思う。


No.59 5点 アンドロギュノスの裔(ちすじ)
渡辺温
(2011/12/16 09:30登録)
この時代の文章の香りが好きなので、まずます楽しめました。しかし、長い間埋もれていた(忘れられていた)理由もわかりました。5点中2点は東京創元社に。


No.58 1点 ダ・ヴィンチ・コード
ダン・ブラウン
(2011/09/05 23:45登録)
いやこれ、肝腎のシオン修道会のdossie secret(秘密文書)が真赤なニセモノ(ニセモノを作った本人が告白した)である時点で、トンデモ本の枠を出ないでしょう。
だから全部フィクションだと断るならばまだ救いがあるが、ダン・ブラウンはご丁寧にも冒頭に「全部本当」と言い切っている。
そのモラルの欠如が許せない。


No.57 3点 独白するユニバーサル横メルカトル
平山夢明
(2011/05/16 23:40登録)
グロがだめなので、だめでした。


No.56 7点 アルバトロスは羽ばたかない
七河迦南
(2011/05/08 00:02登録)
良質な連作短篇集。肝腎の大どんでん返しは、「有給休暇」という言葉でかなり早い段階で気づいてしまったけど、それでも充分楽しめました。


No.55 2点 シューマンの指
奥泉光
(2011/03/25 16:11登録)
シューマンの薀蓄は面白かったが、ミステリとしては一番嫌いなオチだった。そもそも薀蓄と事件が全然結びついていないし。作者はただシューマン論を書きたかっただけでしょう。
ミステリと芸術論を見事に融合させている深水黎一郎の偉大さを改めて実感。


No.54 9点 殺人交叉点
フレッド・カサック
(2011/01/09 16:18登録)
「最後の一撃」に目を奪われがちだが、リーダビリティの高さも含め、構成が実に上手い。個人的には『連鎖反応』の方がもっと面白かった。満足。


No.53 8点 花窗玻璃 シャガールの黙示
深水黎一郎
(2011/01/09 16:14登録)
字面を含めた文章が美しく、大トリックも炸裂していたので普通に面白かった。裏の構成とか関係なしに読んで充分傑作の部類に入ると思う。


No.52 4点 綺想宮殺人事件
芦辺拓
(2010/05/21 23:56登録)
今年最高の話題作! という触れ込みに期待して読んだがさほどでもなかった。薀蓄は嫌いではないが、展開して行かずにただ羅列されるのみなのでちょっと退屈。もっと説明が必要だっただろうが、それをやるとさらにリーダビリティが低下するだろうから、難しいところだ。
そして最後の仕掛け・・・うーん。何で好き好んで袋小路に入るんだろ?


No.51 8点 最悪
奥田英朗
(2010/04/03 18:58登録)
面白かった。リーダビリティが高く、途中で本を閉じることができなかった。
最後はもっとハチャメチャでもよいと思ったが、意外と現実的に着地。これはこれでいいと思う。期待していたラストとは違ったけど。
個人的は太田夫妻に何か不幸が起こって欲しかった。


No.50 6点 Another
綾辻行人
(2010/03/30 18:08登録)
長い。特に前半が長すぎる。犯人(というか死者?)の隠し方はありがちであまり評価はできない。本格ミステリ大賞候補になっているが、本格ミステリとは思えない。
しかしホラーとしての緩急のつけかたは流石。
このサイトはミステリーとしての評価をするサイトなのでこの点数。


No.49 4点 探偵小説のためのエチュード「水剋火」
古野まほろ
(2010/03/04 14:57登録)
「土」もそうだったが、ラストのオカルト展開について行けない。パロディで笑わせようとしているらしいのだが、あまりにも説明不足。


No.48 5点 花の下にて春死なむ
北森鴻
(2010/02/22 06:17登録)
玉石混交という印象。表題作は良かったが、中盤中だるみ。特に回転寿司の話は、登場人物の一人が聞いた話をさらに又聞きで聞かされる構成なので緊張感がなく、結末も期待はずれ。


No.47 5点 奇蹟審問官アーサー 神の手の不可能殺人
柄刀一
(2010/02/15 09:23登録)
事件がてんこ盛りで、動機が全く理解できない点を除けば、本格ミストリとしての力作だと思います。ただ探偵役と視点人物に魅力が乏しいのが、高得点が付けられない理由でしょうか。


No.46 6点 アリア系銀河鉄道
柄刀一
(2009/12/18 05:40登録)
壮大な構想は9点。
それを表現する文章が実に読みにくいので3点。
ということで平均して6点です。

どうしてこんなに読みにくい文章が書けるのか。文章に流れと言うものが全くないので、書かれていることが頭に入っていかないのだ。


No.45 5点 双月城の惨劇
加賀美雅之
(2009/12/03 13:32登録)
よく作り込まれている。
でもメインのトリックは○○○の加速度が足りないから無理じゃないかな。螺旋階段半周分しか高さがないからね。リアリティは忘れて楽しむべきか。
それからちょっと共犯者が多すぎる点が不満。この犯人と共犯者だったら、何でもできてしまう感が残る。


No.44 1点 向日葵の咲かない夏
道尾秀介
(2009/10/29 06:29登録)
S君の生まれ変わりが出てきた時点で、もう何でもありの心境にこっちがなってしまっているので、ラストに全く驚けなかった。すでに指摘されている方がいますが、ミカと駅員との会話などはやはりアンフェアでしょう。


No.43 1点 パラダイス・クローズド
汀こるもの
(2009/10/18 23:53登録)
推薦文を書いた有栖川氏は一体何を読んだのだろう。
本当にこれを「本格ミステリを打ち倒そうとする」試みだと思ったのだろうか。
単に作者がミステリなんか書けないというエクスキューズに付き合わされただけだった。


No.42 6点 死体を買う男
歌野晶午
(2009/09/19 05:34登録)
終わってトリックだけ振り返ると平凡な双子入れ替わりもの。だけど乱歩と朔太郎のやり取りがいいですね。


No.41 4点 蒲生邸事件
宮部みゆき
(2009/09/17 23:54登録)
ああいう能力を持ち出した時点でリアリティはゼロなのだから、それならもっと破天荒に楽しませて欲しかった。

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