home

ミステリの祭典

login
itokinさんの登録情報
平均点:7.28点 書評数:345件

プロフィール| 書評

No.245 10点 極大射程
スティーヴン・ハンター
(2012/10/24 16:46登録)
まさに最高!これほどドキドキわくわくさせられた作品は今まで数点しかない今年出会った最高作だ。幾重にも張り巡らされた伏線と罠、戦闘場面の描写、機知にとんだ会話、男と女の関係、最後の盛り上がり、感動等、完璧だった。


No.244 7点 灰夜 新宿鮫VII
大沢在昌
(2012/10/22 11:13登録)
相変わらずの話の展開の上手さは読者を最後まで引き付ける。
最後の盛り上がりも十分だが、心に響くものが少ないのと、晶が出ていないが不満でこの点数。


No.243 9点 終戦のローレライ
福井晴敏
(2012/10/12 19:08登録)
福井さんの作品は初めてだったが全ての面で脱帽。一字一句を無駄にしない表現力、登場者の心理描写、スケールが大きく、スピードがあり、そのくせ独りよがりを感じさせない。戦争の空しさ、残酷さを丹念に描き深い感動を呼ぶ。大長編だが長さを感じず一気読みさせられた。


No.242 9点 犬神家の一族
横溝正史
(2012/09/26 10:53登録)
数十年ぶりの再読、当時も「八つ墓村」と並んで衝撃を受けた。映画も見ているのでさほど結末に驚きはなかったが佐兵衛の行動、斧・琴・菊の扱い、一族の歴史等、違和感なく当初からぐいぐい迫る展開は流石で、やはり歴史に残る名作と思う。


No.241 4点 謎解きはディナーのあとで
東川篤哉
(2012/09/22 10:51登録)
本屋大賞受賞作品なので興味があったが拍子抜け。キャラの立て方、物語の構成も、短編ミステリーの良いとこ取りをしているみたいで安っぽく感じた。


No.240 7点 氷舞 新宿鮫VI
大沢在昌
(2012/09/17 14:23登録)
物語の展開がが複雑で理解しにくく、また、犯人の行動、感情表現が少ないため最後の盛り上げのための犯人、鮫島への感情移入がしにくかった。ただ最後の1ページは秀逸。


No.239 8点 犬はどこだ
米澤穂信
(2012/09/04 21:42登録)
軽妙な言い回しと凸凹探偵のキャラクターが最高、軽ハードボイルド調で読み手を飽きさせない最後の終わり方もこの本の特徴が出ていて面白い。続編が出ればすぐに読みたい気持ちだ。


No.238 7点 首無の如き祟るもの
三津田信三
(2012/08/29 09:31登録)
題名通りの首なし連続殺人に違和感をもたらせない話の組み立て登場者各自の読者が見逃している行動の解明など作者の筆力に感服した。ただ、最後のトリックの連続はまたかの感がありインパクトとして賛否があると思う。私は、ホラーが苦手なので若干減点した。


No.237 8点 屍蘭 新宿鮫III
大沢在昌
(2012/08/05 09:12登録)
ありえないと思ってしまえばそれまでですが、悲しみ、執念、愛などが伝わってくる秀作だと思います。


No.236 7点 炎蛹 新宿鮫V
大沢在昌
(2012/08/05 08:57登録)
スラスラ読めて飽きさせない展開、キャラクターのはっきりした登場人物さすが大沢と感じさせる作品でした。


No.235 7点 氷の森
大沢在昌
(2012/06/21 19:22登録)
ハードボイルドを書かせたらやはりこの人と思わせる。この作品で飛躍し新宿鮫が生まれたらしいが大沢さんの才能が十分うかがえる。物語全編に漂う雰囲気、流れ、迫力ある格闘シーン、謎の犯人像等最後まで飽きさせない。


No.234 6点 ガール
奥田英朗
(2012/06/05 16:24登録)
キャリヤウーマンの気持ちがよく解る本。サクサクとなるほど、なるほどと思いながら読んだがどれもよく似た内容なので心に残らない。暇つぶしには読める。


No.233 5点 ブレイクスルー・トライアル
伊園旬
(2012/05/02 08:25登録)
「このミス大賞」受賞作なので期待して読んだが肝心の後半の盛り上がりがなく、くるくる変わる情景を頭に描くだけで精一杯で読んでいて疲れた。全体に何か中途半端という印象。


No.232 8点 仮面舞踏会 伊集院大介の帰還
栗本薫
(2012/04/14 09:19登録)
栗本さんの作品は初めてでタイトルと中身のギャップにびっくり(皆さんの評価が高いのでブック・オフで購入)。しかし、自分の知らない世界なので新鮮で、文章にスピード感もあって最後まで飽きなかった(他の作品を読んでないので伊集院さんのキャラクターがいまひとつわからないのが不満)。


No.231 6点 魍魎の匣
京極夏彦
(2012/04/03 18:08登録)
氏の作品は好き嫌いが激しい、この作品は後者だ。氏の力量は否定しないが私にとってグロすぎて生理的についていけない、そして長すぎる疲れた。


No.230 8点 ビート
今野敏
(2012/03/19 09:27登録)
やむに已まれず情報を漏らしてしまう刑事の苦悩と家族からの素外観を修復できない一人の男の感情がうまく表現され思わず感情ゆにゅうしてしまう。謎解き要素は少ないが終盤の樋口の行動等感動的な盛り上がりは読後の余韻を残す。


No.229 7点 朱の絶筆
鮎川哲也
(2012/03/15 11:07登録)
伏線、構成は、山荘物の本格として評価大ですが、終盤2点のトリックに若干無理があるのと盛り上がりに欠けるのでこの点数。やはり星影は颯爽と登場してほしかった。


No.228 8点 インシテミル
米澤穂信
(2012/03/05 15:49登録)
米澤さんは初めて。わかりやすく丁寧な文章でこの人の才能をうかがわせる。本格クローズドサークルに挑戦ととして書かれたみたいだが新感覚の発想が見られ全体にうまくまとまっており一級品評価をしたい。


No.227 9点 ビッグボーナス
ハセベバクシンオー
(2012/02/25 12:48登録)
洒脱で軽妙な文章、スピード感のある展開に最後まで引き込まれた。パチスロ業界の裏側を知るだけでも読む価値あり。(このミス大賞優秀賞受賞作)


No.226 8点 殺人症候群
貫井徳郎
(2012/02/18 11:40登録)
現在の法は被害者家族の意識から大きくずれている。法に守られすぎとの心情と無念さがよく解る力作だ。ただ少し長すぎるのと、これだけグロい殺人を見せつけられると食傷ぎみになる。最後のまとめかたに興味があったがやはりこれしかないか。最終の1ぺージはジンときた。

345中の書評を表示しています 101 - 120