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ミステリの祭典

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殺人症候群
症候群シリーズ

作家 貫井徳郎
出版日2002年01月
平均点6.80点
書評数5人

No.5 5点 ayulifeman
(2013/12/05 13:06登録)
3部作の最後から読んでしまったようです。ですが違和感なくスッとお話に入っていけました。
正直この人物の、この背景、描写いるのか?という部分もあり分厚い本ですが貫井節を十分に堪能できます。

No.4 8点 itokin
(2012/02/18 11:40登録)
現在の法は被害者家族の意識から大きくずれている。法に守られすぎとの心情と無念さがよく解る力作だ。ただ少し長すぎるのと、これだけグロい殺人を見せつけられると食傷ぎみになる。最後のまとめかたに興味があったがやはりこれしかないか。最終の1ぺージはジンときた。

No.3 6点 シーマスター
(2008/01/08 21:15登録)
症候群3部作の最終章にして最重量作。

少年法の壁の前になす術がない被害者遺族は、どう生きていけばいいのか。  一生、絶望的な悲恨と鬱屈の布団に包まって生き続けるしかないのか。

法が裁かない極悪犯を駆除することは悪なのか?
悪というならそれは何故か?・・・社会秩序に反するから?
法律は誰のためにあるのか?  正義とは何か?


表面の事象の割りに長すぎる感も否めないが、殺す者、殺される者、肯定する者、否定する者・・・・それぞれの心情、人間観、生き様を渾身の筆致で描いた所産であり、この問題に対する作者の思い入れが身を切られるほどに伝わってくる大作である。
誰にでも薦められる作品ではないが、本日、飲酒運転事故の判決を下した福岡地裁の裁判官には是非読んで頂きたい。

No.2 10点 いけお
(2007/10/10 12:05登録)
重いテーマだが、引っ張られることない点がまず凄い。
以下のように貫井作品の良さが凝縮されている。
四つの視点によるリーダビリティ、それぞれの人物の業による救いのない無力感、意外なトリックとあっさりしたラスト、重く暗い雰囲気、シリーズ最終作だが安易な大団円にならない、長いが無駄がない。

No.1 5点 VOLKS
(2007/07/08 23:45登録)
症候群シリーズ三作品目・シリーズ完結。まだまだ続くのかと少し期待をしたシリーズだったが、主人公の1人が思わぬ行動をとり終了。症候群シリーズの中では一番インパクトのある作品だったが、どろどろ感たっぷりの過激な描写が過ぎ、少々オナカイッパイ気味。

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