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ミステリの祭典

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仮面舞踏会 伊集院大介の帰還
伊集院大介シリーズ

作家 栗本薫
出版日1995年04月
平均点7.57点
書評数14人

No.14 7点 ボナンザ
(2024/05/06 18:05登録)
これを1995年に書いていることに驚かされる。真相の意外さも含めてよくできたタイトルだと思う。

No.13 7点 ミステリ初心者
(2019/08/12 01:54登録)
ネタバレをしています。

 私はチャットについての知識がありません、そのため、序盤は読むのに苦労しました(笑)。しかし、中盤からは一気に惹きこまれ、すいすいページが進みました。
 これまでに読んだことのないジャンルであり、本格推理小説としてではなく、純粋な小説としても楽しめました。
 中盤にある、「男性が作ったの理想の女性キャラクター」やその逆の話がありましたが、これはとてもよく共感します(笑)。漫画やアニメだけでなく、推理小説の女性探偵とか当てはまる部分が多いともいます(笑)。

 以下、不満点。
 犯人のだいたいの正体、姫野が怪しいということはすぐに気づきました。しかし、犯人が精神病?をわずらっていて行動に予想しづらいことと、犯人が姫野の意図しない行動をしてしまっているため、犯人当てやアリバイトリックという楽しさはありませんでした。事件は、すべて犯人の思い通りにいく小説のほうが好みです。
 やや後味の悪いラストでした。姫野になにも罰が与えられていないのが不満です。

No.12 6点 MS1960
(2017/02/10 19:10登録)
小説としてはとても面白かった。但し、本格新本格というジャンルではないのかなと思った。

No.11 7点 take5
(2016/11/01 23:02登録)
犯人当てとしても秀作と思いますが、
何よりネット社会を二十年前に今に通用するこのレベルで書けるのは凄いことです。
文庫あとがきには、作者が1990年代後半には既にネット通信を5年しているとあります。
ISDNとかめっちゃ懐かしい言葉もありますが、今でも問題になる匿名性や自己中心性、非現実性などは考えさせられます。

No.10 8点 あびびび
(2015/12/11 21:13登録)
「ぼくらの時代」は、その時代に読んだのなら楽しめたと思うが、違和感があったし、むりな設定な様な気がした。しかし、このサイトで断トツの評価のこの作品、すなわち、栗本薫さんの代表作を読まなければ…という気持ちで読んだ。

結果はベリーグッド、いい推理小説だった。初心者にはインターネットのあやふやな世界観は今でも変わらないが、当時よりも理解できたかなと思う。

No.9 9点 初老人
(2014/04/16 20:37登録)
この作品を読んだのはもう10年以上も前の事だが、真相の意外性、ネット社会の闇、そして課題を浮き彫りにしていると いう点により今でも強く印象に残っている。

No.8 8点 itokin
(2012/04/14 09:19登録)
栗本さんの作品は初めてでタイトルと中身のギャップにびっくり(皆さんの評価が高いのでブック・オフで購入)。しかし、自分の知らない世界なので新鮮で、文章にスピード感もあって最後まで飽きなかった(他の作品を読んでないので伊集院さんのキャラクターがいまひとつわからないのが不満)。

No.7 7点 nukkam
(2011/01/24 11:24登録)
(ネタバレなしです) 「天狼星」三部作で作風の大きな変更を見せた伊集院大介シリーズですが、「伊集院大介の帰還」の副題を持つ1995年発表のシリーズ第8作の本書は本格派推理小説の良作です。ネット社会が描かれていますがネットに精通していない私でも十分楽しめた内容でした。顔の見えない人間同士の微妙な人間関係と犯罪の原因となりかねない危険性を提言した社会派推理小説要素もあり、また新手の安楽椅子探偵ものとしても評価できると思います。ただネット会話の言葉遣いがあまりにも乱暴で時に低俗になるのは少々うんざりしましたが(それもある意味リアルさを感じさせますけど)。

No.6 7点 ElderMizuho
(2008/01/19 18:08登録)
犯人当てが難しくトリックも新鮮で面白い。
無論相当の無理があるのは致し方ないところだが。
エンタテイメント作品としてもいい出来

No.5 8点 なおゆう
(2003/10/25 22:41登録)
面白かった。特にチャット形式で書かれてるところは、すいすい読めて、タイプが遅い人のチャットでの間の悪さなど、すごくリアリティがあって楽しめた。展開としては、状況説明の繰り返しが多く、ちょっとダルイところもあったが、通信上で解決、なんて趣向が面白かった。

No.4 8点 ハッチ
(2003/10/21 22:53登録)
「チャット」と仮面舞踏会というタイトルの結びつけが良かった。知っているようで知らなかった身近な人物の別の顔、チャット上での会話から予想される顔、自分の理想像にもなりうる顔、それらに対する絡み合う言葉、全てがリアルで面白かったです。伊集院シリーズはこれが初ですが、他の作品にも興味が湧きました。

No.3 9点 梨杏
(2003/08/19 00:04登録)
パソコン通信を知らない私でもとても楽しめました。顔の見えない世界での悲劇が生んだ物語です。
本文はチャットでの会話形式が多く、難しく堅い言葉をあまり使用していないので読みやすいかと思います。ただ、後半になってきて専門用語や、長い文章に読み飛ばしてしまいそうにもなりますが。
とてもネット犯罪増える以前に書かれた本とは思えないです。

No.2 6点 トラ
(2003/02/12 15:21登録)
終盤で探偵が言っている「人が死ぬと言うこと」の意味について考えさせられた。これは推理物とはちょっと違うかも知れない。

No.1 9点 もよもよ
(2001/02/14 10:28登録)
ネット以前の「パソコン通信」の世界の話ですが、
今読んでも楽しめると思います。
「ネカマ」とかの現象は今も共通だし。

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