home

ミステリの祭典

login
ハッチさんの登録情報
平均点:7.27点 書評数:44件

プロフィール| 書評

No.44 6点 青の時代 伊集院大介の薔薇
栗本薫
(2003/11/23 10:54登録)
「伊集院大介の大学時代編」の話という事ですが。うーん、微妙。演劇がテーマになっているのに対して、登場人物達が演劇をしている場面が殆ど出てこないのが残念(恵麻が演技しているシーンが見たかったな)。登場して宙ぶらりんになったままの人もいるし(矢崎とか)、ミスリード狙いはあんまり感じなかったけれど。


No.43 9点 青の炎
貴志祐介
(2003/11/19 22:24登録)
本当に怖かった「クリムゾンの迷宮」の後に読んだけど…これは泣けた。本当、親を選んで生まれてくる事って出来ないからねぇ…。正直主人公の気持ちの動きが痛かったし、そうしなければ救いがない環境も痛かった。(何かずっと1点出している方がいるようですが)これは秀逸です。


No.42 8点 少年たちの密室
古処誠二
(2003/11/19 22:15登録)
正直予想以上の拾い物で驚いた。清涼院氏・蘇部氏・西尾氏とメフィスト賞受賞作家の作品にはことごとく…だったので、全くノーマークの状態で読んだが、リアルさに圧倒!鋭い心理描写が際立った。


No.41 5点 人形館の殺人
綾辻行人
(2003/11/06 23:45登録)
館の説明の時点で「これは中村氏の建築した館ではないだろうな」と読めてしまうし(タイトルを見て、機械仕掛けの人形とか出てくるのかな、と期待していた)数多くある御指摘通り「番外編」という印象です。でもこの作品以降から人物描写が妙に細かくなった気がするので、何となく読み返してしまった。


No.40 8点 蒲生邸事件
宮部みゆき
(2003/11/03 15:37登録)
タイムトラベラーが歴史を変える、のではなく、タイムトラベラーによって未来の世界に連れてこられた事により思想が180度変わった事が話の発端になったというのには驚いた。逸品です。それにしても宮部作品を読む度驚くのは、読んだその情景が広がる事。雪解け春先の時期に読むとベストかも。


No.39 8点 仮面舞踏会 伊集院大介の帰還
栗本薫
(2003/10/21 22:53登録)
「チャット」と仮面舞踏会というタイトルの結びつけが良かった。知っているようで知らなかった身近な人物の別の顔、チャット上での会話から予想される顔、自分の理想像にもなりうる顔、それらに対する絡み合う言葉、全てがリアルで面白かったです。伊集院シリーズはこれが初ですが、他の作品にも興味が湧きました。


No.38 6点 星降り山荘の殺人
倉知淳
(2003/10/11 23:03登録)
面白かったけれど、やっぱり後味が悪い。この人は短編の方が合っているのかも。個人的には猫丸先輩シリーズの方がキャラの立ち方も推理の筋道もしっかり通っていて好きですね。


No.37 7点 カナリヤは眠れない
近藤史恵
(2003/10/09 22:28登録)
「凍える島」の世界観に今一つ入りきる事が出来なかったので、この作品も恐る恐るでしたが、とても良かった。一気に読みきりました。キャラが立っているのが大きいし、買い物依存症の心理やそこに行き着くまでの女性の心理過程が判りやすい。


No.36 6点 魔法飛行
加納朋子
(2003/10/09 22:17登録)
「ななつのこ」が未読なので、ひょっとしたら順番通りに読んでいたらまた違った感想になるのかもしれない。全体的にふんわりした印象でゆっくり読めました。


No.35 9点 秘密
東野圭吾
(2003/10/07 00:06登録)
ミステリではないけれど、満足したかどうかの採点という事でこの点数。細かいトリックが決め手の東野氏の新しい一面に驚きです。「パラレル〜」でも主人公の男性が切々と思い悩んでいますが、あの描写は凄い伝わってきた。それがこの作品で深く感じる。秀逸。


No.34 6点 六番目の小夜子
恩田陸
(2003/10/04 00:57登録)
ミステリではありませんが、全体の雰囲気がファンタジーな印象でした。学生生活をリアルに表現しようとし過ぎたのかな、ちょっと中だるみな部分もありましたが、爽やかで悪くないです。でもどこが面白かったか、と聞かれると難しい。


No.33 6点 黒猫館の殺人
綾辻行人
(2003/10/02 00:11登録)
「人形館の殺人」でこのシリーズもそろそろ限界かな、と思っていたので、この作品はリアルタイムからちょっと経ってしまった後で読んだのですが、まぁ少しはマシでした。大陸間渡ったトリックには呆然としましたが、ま、許せる範囲なので。


No.32 6点 月曜日の水玉模様
加納朋子
(2003/10/02 00:01登録)
(予想ですが)主人公の年齢が自分と近いからか、結構身近には感じた。でもそれ以上は特に何もない。これが初めて読んだ加納氏の作品でしたが、他作品に期待したいです。


No.31 6点 十字屋敷のピエロ
東野圭吾
(2003/10/01 23:48登録)
うーん、やっぱり10年以上前の東野氏の作品だからかな。なんとなく全体的にぎこちなさを感じました。館モノらしく閉鎖された環境と人間関係はきっちりしてましたが、ちょっとピエロの出番が少ないかな。佳作。


No.30 9点 名探偵の掟
東野圭吾
(2003/09/26 23:48登録)
最高!電車の中で笑いをこらえるのが大変でした〜☆改めて東野氏は正統派のミステリ作家なんだなーと実感しました。これは書き手が自己のミステリ論を持っていないと読んでいる側も苦しくなるし、読んでいる方もミステリに詳しくないと苦しい。ミステリへの愛情から生まれた問題提起的な話で大好きです。


No.29 7点 日曜の夜は出たくない
倉知淳
(2003/09/24 22:18登録)
神出鬼没なイメージの探偵・猫丸氏がとても味があって良かった(「約束」の錠剤ネタはちょっと強引な気もしたけれど)キャラクターは全然違うけれど、なぜか鮎川哲也氏のバーテンシリーズを思い出させるようなミステリでした。同じ安楽椅子探偵だからかな?


No.28 8点 ある閉ざされた雪の山荘で
東野圭吾
(2003/09/20 16:44登録)
フェア・アンフェアのラインでかなり評価が割れてしまうので、叙述トリックはあんまり好きな部類ではないんですが、さすが東野氏です。犯人役は判ったものの、これはきれいなどんでん返しでした。敬服!


No.27 7点 正月十一日、鏡殺し
歌野晶午
(2003/09/15 22:37登録)
相変わらず細かくトントンとまとまりのあるミステリを書き、相変わらず読後感がおっそろしくダーク。表題作はかなりこたえた。ああいう頼りにならない馬鹿な息子が身内にいるだけに、安直に精神科を勧める態度は読んでて本当頭にきた。ああいうやりとりが現実にある事を知ってて書いたのならやっぱり凄いや。だからラストはかなり痛かった。


No.26 8点 スナーク狩り
宮部みゆき
(2003/09/11 23:26登録)
極悪人は極悪に。嫌な男は嫌らしく。そして真摯な人間はまっすぐ真摯に。今となっては宮部氏の作品の土台になっている事ですが、一番最初に実践されたのはこの作品じゃないか、という気がします。やっぱり宮部節は凄い。呑まれる思いでした。


No.25 7点 盗聴
真保裕一
(2003/09/09 01:32登録)
短編でも十分すぎる程面白いとは思うのですが、やっぱり長編向けの作家さんかも。この短編を初作品で読んでいても、やっぱり長編が読みたくなっただろうと思うし。それにしても短編でも骨組みガチガチで読み応えあります。

44中の書評を表示しています 1 - 20