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ミステリの祭典

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カナリヤは眠れない
整体師探偵シリーズ

作家 近藤史恵
出版日1999年07月
平均点6.50点
書評数8人

No.8 5点 ことは
(2022/11/13 00:24登録)
相変わらず近藤史恵は、するすると読める。
ただ、本作は(名探偵役もいるし)謎と解決が主軸の話なのに、解決がいまひとつ。
シリーズ・キャラクターとなりそうな人物が魅力的だったので、シリーズを読みすすめたが、本作は可もなし不可もなし。

No.7 6点 take5
(2022/08/09 22:31登録)
スポーツをしているので、
体が整う事と心が整う事が
シンクロしているのがよくわかる事例集。
途中まで安楽椅子探偵的なのもお約束。
文庫でさらっと読める文量もお手軽。

No.6 7点 まさむね
(2022/06/22 21:35登録)
 買い物依存その他諸々、テーマ自体は重たい内容だと思うのですが、そんなに鬱々とならず、むしろ前向きに読み終えられたことに好感。「そんな迂遠な手法をとるのかなぁ」とか、突っ込みどころもなくはないのですが、メインメンバー達の雰囲気のよさやリーダビリティの高さが勝って、心地よく読み切りました。転換の内容とタイミングについても、個人的にはポイントが高い。
 ちなみに、自分も合田整体師に心と体を調整してもらいたいものだなぁ…としみじみ感じました。最近、疲れがとれにくくなっているのですよねぇ。続編もそのうち読むことになりそうです。

No.5 6点 VOLKS
(2008/11/25 18:05登録)
「凍える島」の登場人物や設定などが苦手だったので、近藤史恵の作品に躊躇していたが、その意識がこの作品で払拭された。
ストーリーには今ひとつ馴染めなかったが、整体師という少し変わった探偵役と、その彼を取り巻く人物たちに好感が持てたので面白おかしく読めた。

No.4 6点 SD
(2004/06/09 23:43登録)
人物に味があって非常によいがいまいちストーリーに入り込めなかった。でもどんな人にでもすすめられる気がします。

No.3 7点 ハッチ
(2003/10/09 22:28登録)
「凍える島」の世界観に今一つ入りきる事が出来なかったので、この作品も恐る恐るでしたが、とても良かった。一気に読みきりました。キャラが立っているのが大きいし、買い物依存症の心理やそこに行き着くまでの女性の心理過程が判りやすい。

No.2 8点 テツロー
(2002/07/20 01:25登録)
 心の病気に苦しむ女性(この作品では買い物依存症)が、何とか立ち直るまでを描くのが、おおまかなストーリーだが、彼女が犯罪に巻き込まれていたことが最後に判明する。後半かなり過ぎてからようやくミステリになったという感じ。こういう構成のミステリは、主題となるエピソードがどうしようもないと、ミステリ部分がいくら良くても駄目だが、この作品は大変良い。主役の依存症の描写に引き込まれるし、後に判明する主役を狙う悪意の存在も、なるほど、これがそうだったかと吃驚させられた。
 ちなみに同じ構成のミステリで、加藤薫「アルプスに死す」(オール讀物推理小説新人賞受賞作、「殺意の断層」に収録)も、是非挙げておきたい。

 主役はその女性ゲストキャラで、探偵チームの方が狂言回しだが、このチーム、いい味出してます。職業探偵ではなく、医者(整体師)と助手2人と患者の集まりなのだけど、その設定を上手く活かしてます。探偵役の力(りき)先生の、患者でワトソン役の小松崎雄大に語る一言一言が、全体のテーマを匂わせるようになってるんですよね。このシリーズは、長く続けて欲しい。

No.1 7点 由良小三郎
(2002/05/30 21:05登録)
このシリーズが好きです(まだ2冊しかありません)。「茨姫」のほうがよかったのですが、やはり第1作なので読んでおく必要があります。不安とどう闘うかあたりについての話です。

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